ACCEPT「BREAKER」 | pseudology

ACCEPT「BREAKER」

こんにちは。yas-noです。lml

ACCEPT「BREAKER」(1981)

TSUTAYA×メタル pseudology-accept_breaker81年の名作3rd。前作も悪い出来では無かったものの、このアルバムでのクオリティの向上は飛躍的。アルバム全編を覆うシリアスでダークなムードと鋭く硬質なGtサウンドで構築された楽曲は、所謂ACCEPT的な勇壮で硬質なミドルテンポのHMというフォーミュラには未だ到っていないものの、硬軟バランスの取れたクオリティの高さを誇っています。特に#2、#5、#6は、ライヴでも鉄板曲。楽曲のバラエティと粒の揃い方という意味では、このアルバムが最高かもしれません。何となく、JUDAS PRIESTの「BRITISH STEEL」に影響を受けたのかな?という気がします。

ソリッドなGtリフとハイトーンのスクリームVo、緊張感のある妖艶なフレージングのGtソロが格好良いアップテンポ#1。スリリングなGtリフの疾走からメロディアスな哀愁のサビメロに突入するパワーメタルの名曲#2。タイトなGtリフにブリッジからのサビへのメロディ展開が秀逸過ぎるドラマティックな哀愁HM#3。演歌のような濃密な泣きメロをUDOの嗚咽にも似た絶唱で歌い上げるパワーバラード#4。不穏な緊迫感とブルータルさを備えたヘヴィ・ミドル#5は、僕の持っているアルバムが検閲盤らしく、"BORN TO BE WHIPPED"と歌われています。

ライヴ仕立てのゴキゲンにノリノリな疾走R&Rチューン#6は、正にライヴでも超盛り上がるキラー・チューン。硬質なGtリフに雄々しい歌メロを乗せた#7は、このアルバムで最も地味な印象を受けますが、実のところ、後の彼等のトレードマークとなる楽曲スタイルの原型と言えるかもしれません。ポップでキャッチーなメロディックHRの#8は、JUDAS PRIESTでの"LIVING AFTER MIDNIGHT"に当たるような楽曲。PETER BALTESが歌う繊細でメランコリックな哀愁アコギ・バラード#9は、前作の#THE KING"に輪をかけて素晴らしいメロディが胸を打ちます。JUDAS PRIESTから影響を受けたと思しきメタリックなミドル#10

1.STARLIGHT
2.BREAKER
3.RUN IF YOU CAN
4.CAN'T STAND THE NIGHT
5.SON OF A BITCH
6.BURNING
7.FEELINGS
8.MIDNIGHT HIGHWAY
9.BREAKING UP AGAIN
10.DOWN AND OUT


Starlight


Accept- Breaker @ Gramercy Theatre, NYC, May 8, 2010


ACCEPT - Run If You Can - Live 2010 @ Helsinki, Finland


Accept - Son of a bitch


Accept-Burning



偶然見つけた、MONIKA AGREBIなる女性シンガーの"CAN'T STAND THE NIGHT"のカヴァーが秀逸だったので、ついでに貼っておきます。

Accept - Can't Stand The Night - Monika Agrebi