ANDREW W.K.「CLOSE CALLS WITH BRICK WALLS」 | pseudology

ANDREW W.K.「CLOSE CALLS WITH BRICK WALLS」

こんにちは。yas-noです。lml

ANDREW W.K.「CLOSE CALLS WITH BRICK WALLS」(2006)

TSUTAYA×メタル pseudology-andrewwk_closeアメリカのロック・シンガー06年3rd。音楽性の広がりを見せた2ndから更に深化を進めた方向性になっており、1stを思わせるハイパーなポップ・ロックと、混沌としたアレンジが時折MUSEを思わせるような、ある意味プログレッシヴな楽曲が混在するアルバム。玉石混合のような印象もありますが、アーティスティックな深みも同時に感じ取れます。でも、やっぱり1stが好き。

いきなり意表を付くスローでムーディーな泣きのバラード#1から、殆どSEのような短い#2を経て、ようやく彼本来のスタイルであるハイパーでパンキッシュに弾けるポップ・ロック#3へ。#4は、ポジティヴで快活なメロディとMUSEのような大仰でプログレッシヴなアレンジが躍動するポップ・ロック。ホーンをフィーチュアしたファンキ-でノイジーでダンサブルな#5、堂々とした力強いリズムにスケールの大きなサビメロを乗せた#6あたりは、かなり凝った趣向を感じさせます。

希望に溢れた快活なメロディが躍動する如何にもな#7、軽快なリズムがシャッフルするキャッチーなR&Rチューン#8とアップテンポが続いた後は、静謐でメロウなピアノ・インストの小品#9で一休み。軽やかなピアノ・リフとノイジーなGtにハイテンションなVoを乗せて突っ走る#10、クラシカルで大仰なイントロからポップでポジティヴな歌メロが弾けまくる#11で再び加速し、意味不明な短いインタールード#12を挟んで、1分半の短い楽曲の中にポジティヴさを凝縮したようなパンキッシュなハードポップ#13で盛り上がりはクライマックスへ。

重厚でヘヴィなGtリフが蠢くグルーヴィーなスローチューン#14で一旦ブレイクし、どこか懐かしいオールディーズっぽい雰囲気が漂うハードポップ#15へ。スリリングで緊張感を帯びたストリングス・リフに陰りを帯びた荒々しい歌唱を乗せた#16、ジャジーな哀愁漂うバッキングに乗せてひたすら同じフレーズを繰り返すプログレッシヴな#17と、やや異色な楽曲を続けた後、ラストは、彼らしいポジティヴで朗らかな開放感に溢れたロック・チューン#18で締めます。

1.I CAME FOR YOU
2.CLOSE CALLS WITH BAL HARBOUR
3.NOT GOING TO BED
4.YOU WILL REMEMBER TONIGHT
5.PUSHING DRUGS
6.HAND ON THE PLACE
7.ONE BROTHER
8.LAS VEGAS,NEVADA
9.DR. DUMONT
10.I WANT TO SEE YOU GO WILD
11.WHEN I'M HIGH
12.GOLDEN EYED DOG
13.INTO THE CLEAR
14.MARK MY GRACE
15.DON'T CALL ME ANDY
16.THE BACKGROUND
17.SLAM JOHN AGAINST A BRICK WALL
18.THE MOVING ROOM


AP @ SXSW 2010: Andrew W.K. - I Came For You (live in Austin 3/17/10)


Andrew W.K. - Not Going to Bed