THE 69 EYES「BACK IN BLOOD」 | pseudology

THE 69 EYES「BACK IN BLOOD」

こんにちは。yas-noです。lml

昨日の夜は、スタジオの帰りにいつも行く「カレー名人」ではなく、洋食屋「キッチンジロー」に行ってみました。ごくオーソドックスな洋食カレーでしたが、コロッケも付いてなかなかにお得で(゜Д゜)ウマーでした。

TSUTAYA×メタル pseudology-kitchinjiro


THE 69 EYES「BACK IN BLOOD」(2009)

TSUTAYA×メタル pseudology-69eyes_back

フィンランドのメランコリック・ゴス09年作。前作の「ANGELS」が、耽美なメロディとワイルドなHRとの融合を試みてきた彼等のキャリアの中でも、最高傑作と言える完成形を見た好盤でしたが、本作は、その延長線上にありつつも、若干スタイルをシフトさせてきた気がします。前作は、彼等が築き上げて来た妖艶なGOTH 'N' ROLLの方向性の中でハードさを増した楽曲が中心でしたが、今作では耽美メロディを控え目にして、荒々しいロックのエッジを前面に出した楽曲が目立つ構成になっており、ある意味原点回帰的な側面も伺えます。

オープニングの#1が、甘さの欠片も感じさせないソリッドなGtリフが切り込むタフなHRチューンで、このアルバムの方向性を示唆しています。ヘヴィなGtリフをリズミックに刻むMARILYN MANSON的な#4、豪快なGtリフと少し快活なムードを感じさせるキャッチーなサビメロが交錯する#5、ハードエッジでワイルドなGtリフと雄々しいシンガロングをフィーチュアしたHRチューン#7等も、今までとは趣を異にするスタイルを提示しています。ラストの#12は、逆にアコギをバックにポジティヴでハートウォーミングなメロディを綴るという新機軸のバラード。

一方で従来の方向性も捨て去ったわけではなく、メランコリックなGtリフとディープで陰りを帯びたメロディがドライヴする#6、冷ややかなKeyサウンドとキャッチーな哀愁メロが絡む#8、小気味良いドライヴ感で柔和で甘美な歌メロを聴かせる#9、寂寥感を帯びたメランコリックなスローチューン#10等、後半には如何にも彼等らしい楽曲が揃っています。

より普遍的なロック色が強く出たものの、仄かな陰りを帯びたメロディはキャッチーな#2#3、ハードエッジなGtリフが小気味良く切り込んでくるLAメタル的な趣も感じさせる#11等もクオリティの高い楽曲で、新しい方向性を模索しつつも、確かな品質は維持した好盤に仕上がったと思います。

1.BACK IN BLOOD
2.WE OWN THE NIGHT
3.DEAD N' GONE
4.THE GOOD,THE BAD & THE UNDEAD
5.KISS ME UNDEAD
6.LIPS OF BLOOD
7.DEAD GIRLS ARE EASY
8.NIGHT WATCH
9.SOME KIND OF MAGICK
10.HUNGER
11.SUSPIRIA SNOW WHITE
12.ETERNAL


The 69 Eyes: Dead N' Gone


The 69 Eyes: Dead Girls Are Easy