タウンニュース4月26日の記事に関して | 鶴見区民ミュージカル 公式blog★

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2011鶴見区民ミュージカル!!

この冬、素敵な思い出を作りませんか?
皆さんにお会いできるのを楽しみにしております★

昨年の鶴見区民ミュージカルの演出をした笹浦です。4月26日号で出たタウンニュースに、鶴見区民ミュージカル解散の記事が載っていました。その文章に明らかに嘘の記載がありますので、昨年参加した各スタッフや出演者の名誉のためにここに訂正と説明をさせていただきます。
私自身も鶴見区に在住している文化活動専業者なので、揉め事にはしたくないまでも、キチンと違う点は指摘させていただきたいと思います。


載っている文章は以下です(タウンニュース4月26日号から全文掲載)

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公募の区民らで構成され、毎年公演を続けてきた鶴見区民ミュージカルの解散が決まった。同ミュージカル実行委員会は3月31日付けで解散についての公示を発表している。

 鶴見区民ミュージカルは、2005年、地域での演劇教育などを目的に設立された団体。7年にわたり毎年1回開催され、園児など子どもたちを中心に、高齢者まで多くの区民が参加してきた。題材も毎回鶴見にちなみ、実在の歴史や文化を背景にした舞台を制作。まさに区民のミュージカルだった。

解決策、相反し

 解散について実行委員会は、「作品のクオリティと経営的な壁が問題」と理由を説明する。

 演劇教育としてスタートした区民ミュージカルの運営は、募金や補助金などで賄われてきた。教育という位置づけで営利目的ではないため、チケット代も低く設定。運営費が足りなくなり、赤字になるケースがほとんどだったという。

 「それをクリアするためには、人を集めないとならない。そのためには作品のクオリティを上げる必要があり、どうしても商業的な要素を盛り込む形になる」と、実行委員会は打ち明ける。だが、商業的になれば、演劇教育という性質から離れる結果となり、相反する課題を前に「ボランティアで運営する実行委員会の限界」と解散に至った。委員会メンバーは、「苦渋の決断だった」と悔しさをにじませる。

 公示によれば、7年の区民ミュージカル活動記録、財産などの法的管理人には、山田容弘代表と阿部久道事務局長をあてるとしている。

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以上が載っている文章です。
では、なにがおかしいのか?気になる点を赤字にしてみました。

作品のクオリティ」が解散理由のひとつにあげられています。

昨年の事務局が、私が演出して、行った鶴見区民ミュージカル「夕空満ちて」の総評は「過去6年間に比べて圧倒的に作品のクオリティーがあがった」という評価をいただき、そのようなコメントを各方面から、また、本番終了後の事務局からもいただきました。その公演を行ったあとの解散の理由に「作品のクオリティー」が問題というのはおかしいのではないかと思います。これは何か悪意がある文章としか感じ取れません。

次に、「クオリティーをあげるために商業的な要素を取り込む形になる」と記載されています。この場合の「商業的」という言葉がどの部分を指しているのかわかりませんが、「商業的=営利的」という風に感じ取れませんか?2011年の公演でスタッフ人件費と大道具すべてを合わせた総額は約120万円です。これは前年度と全く変わっていないです。むしろ人件費に関しては取り扱う人数が増えたので減少している金額です。
約3ヶ月間の稽古に立ち会うスタッフ人件費、運搬、大道具、レンタル機材などすべて併せてです。
この金額の中に含まれているスタッフとは、脚本、演出、舞台監督、演出助手、振付、音響、照明、制作、仕込み人員。すべてです。舞台セットの布だってただじゃありません。床に敷くリノリウムのテープは一本500~600円かかります。10本使っただけで5,000円です。
我々は、私奉公的な日本風完全無償ボランティアではないが、仕事としては到底ありえない金額しかもらっていないボランティアに近い形だと思ってかかわっております。それでも、子供たちの笑顔や、出来上がっていく過程や結果という精神的充実感があるからこそ最後まで一緒にやっていくし、活動をするのです。それを「商業的要素」といういかにも、高い金額で営利的にやっていることがミュージカル事務局に金銭的圧迫をかけているという書き方はあまりにもひどすぎます。

そして、文章は、「商業的になれば、演劇教育という性質から離れる結果となり、相反する課題を前に「ボランティアで運営する実行委員会の限界」と、締めくくられています。
われわれのやっていることは商業的であり、演劇教育的ではないのでしょうか?
そもそも商業的ではないので、前提条件が何も無いのですが、演劇教育というのは「演劇を通じて、コミュニケーション能力や、想像力、創造力などを高めていく活動」だとするのなら、実に演劇教育的な内容だと自負していますし、地域に密着した内容を創ったので地域文化に根付いた作品であったはずです。この件に関しても事務局側も認めているはずのことです。
掲載されているタウンニュースの文章全体を要約して読むと、
「作品のクオリティーが低い区民ミュージカルは、商業的、営利的な人たちによって、ボランティアで活動していく限界を感じたので解散した」という文章に読み取れます。
これは正しいことを公示している文章なのでしょうか?私はそうは思わないし、昨年関わった、観に来てくれたすべての方に失礼なので、即刻訂正を依頼しましたが、ネット上と鶴見区内にもうたくさん配布されているので、先にこのような対応とさせていただきました。

先ほど、代表の山田容弘さんと電話で話しまして、早急に上記記事に対して対応を協議するそうです。ですが、ダウンニュースの記事を書いた方とも先ほど話し合いをしまして、何らかの対応をしてもらうつもりです。

こんな、内紛みたいなやり取りを公にするのは情けないことですが、あまりに事実に反する内容を記載されたものが、鶴見区内だけで55000部も配布されて、ネット上に載っているのは、昨年の公演に関わって一緒に作り上げた皆様に本当に申し訳ないし、耐えられないので、
ここに反論の文を載せさせていただきました。

なお、これを載せていることは代表の山田さんも了承済のことです。

2012年4月30日
鶴見区民ミュージカル2011 演出 笹浦暢大