Jimmy McGriff | 敦賀明子のN.Y.漫遊記

敦賀明子のN.Y.漫遊記

NewYork在住のジャズオルガニスト敦賀明子の日記です。



昨日(6月3日)オルガンプレイヤーのジミー・マクグリフ氏のお葬式に行ってきました。
お葬式が行われたのはフィラデルフィアの彼が長年通っていた教会。1994年に結婚したときに結婚式を挙げた教会でもありました。彼は若いときに洗礼を受けたクリスチャンでした。享年72歳。マクグリフ氏のお母さんは90歳で健在だそうです。

横から見たらこんなかんじ。とっても大きな教会でした。

中はこんな感じ。とっても歴史を感じる教会

参列している人たちの90%は黒人。教会も黒人教会だったようで、お葬式もまるでゴスペルのコンサートみたいでした。司会の牧師さんもお説教をした牧師さんも歌う歌う!自分で自分の言葉に酔ってきて、最後はその感情を歌で表すという、とってもシンプルなものでしたが、これが音楽の原点かもしれないと思いました。それにオルガンプレイヤーがうまい!彼とは一度同じフィラデルフィアにあるハモンドオルガンセンターで会ったことがありましたが、心にぐっと来る素晴らしいプレイでした。
私は現地でオルガンの巨匠こと、Dr.Lonnie Smithと落ち合う予定でしたが、Drは近くに泊まっていたにもかかわらず、道に迷ってしまい、お葬式開始ギリギリになったみたいで、私はすでにオルガンのネイトとネイトのお父さんで96歳のサックス奏者マックスと一緒に座りました。お葬式が始まって、マクグリフ氏の功績をたたえた後、身近な人が彼との思い出を語る場面があったんだけど、とっても悲しくなって涙が出そうになったとき、マックスがそっと手を握ってくれた。さすが96歳。(歳は関係ないか??)
その後、ボーカルのLadyCCが酒とバラの日々をアカペラで歌い、また涙が・・・。

そして牧師さんの説教が始まり、涙が吹っ飛んだ。とにかく強烈!最後は踊り出さんばかりで歌うし、牧師さんにあわせてオルガンプレイヤーが絶妙なつっこみ!びっくり。
ボケとつっこみは大阪だけじゃなかったのね・・・・純粋に、このノリを本当に理解できるのは黒人と大阪人だけではないのかしら???とさえ思った。

お葬式が終わって改めて周りを見渡すと、知り合いばかり。知っている人だけでも・・・
オルガン:Dr. Lonnie Smith, Rueben Wilson, Gene Ludwig, Trudy Pitts, Serino Clark, Nate Lucus, Chris Foreman, Mike Thoson
ギター:Melvin Sparks, Rodney Jones,
ドラム:Don Williams, Mr. C,
サックス:Bill Easily, Jerry Weldon
ボーカル:Lady CC
Pete Farrico, Maxine(マクグリフ氏の長年のマネージャー)

みんなで写真を撮ったりとっても楽しいひとときでした。その後教会の地下でみんなで食事(もちろんソウルフード)

その後私と巨匠はNYへ。巨匠はシアトルから帰ってきたばかりだったのでよほど疲れたのか、車に乗って5分後にはうとうとしていました。起きた頃を見計らってサービスエリアで休憩したら、どこかに杖を忘れてきて大騒ぎ。(結局お水を買ったときにお店の人と話し込み、レジの所に忘れていました)相変わらずおもろい。私的には杖を忘れるということは杖を持つ必要がないのでは?と思ったけど・・・(もちろん言いませんでしたが。だってこれで何回目???)

マクグリフ氏への愛があふれる素晴らしいお葬式でした。


左からメルビン・スパークス、リューベン・ウイルソン、Dr. ロニー・スミス、ネイト・ルーカス、ロドニー・ジョーンズ、マックス・ルーカス

左からMr. C, Trudy Pitts, ドクター

クリス・フォアマン、あたし。後ろはLady CC, マイク・トーソン

左からMr.C, ドクター、メルビン・スパークス、ピート・ファリコ、Lady CC

ドクターとBill Easley

Don Williams, Lady CC夫妻プラス1

ピート・ファリコとセリーノ・クラーク