『まだまだ続く』

と言ったまま、何も続いてなかった元と景子の珍道中。



だいぶん日が経っちまったので、もう何があったのか、あんまり覚えていないのですが、これだけは記しておこう。





北海道三日目。

元と景子二人で、富良野日帰りバスツアーに参加した時の事である。





朝8時に札幌駅まで見送り、私は仕事に行っておりました。


そして昼過ぎに景子婆さんから電話が掛かって来て、

『元さんがご飯のあとめっちゃ血を吐いて、ツアーから離脱してこれから近くの病院に行く』


と言うではありませんかガーン〜!!!!!







冷血人間の私は、

「あ〜、もう元さんもとうとうおしまいか…」

とか、

「富良野の病院に入院してもうたら、面倒やな…」

とか、

「まさかこのまま北海道に、ずっと居続けるのか…?!」


とか、血の繋がった娘とは思えない酷い事を色々考えておりました。





そして夕方



何とかJRで札幌まで帰って来てくれたので、最寄りの駅まで迎えに行ったわけであります。




ん?


元気だぞ?

本当に血をぎょうさん吐いた老人なのか?






で、よくよく聞いてみたら…




「親知らず辺りの歯茎から血が出たみたい…」

「俺も始めはどこから血が出てるのか分からなくて、吐いてると思った」


だとチーン





まぁ、大事に至らなくてほんまに良かったし、だからこそこうやって笑い話になったけど、喉(身体)から出てるか歯茎から出てるか位、分からんか?


(まぁ、歯茎から大量の血が出る事も大問題やけどさ…)



それにしても、富良野のホテルのトイレで血を吐いてる見ず知らずの老人を、最寄りの病院調べてまで連れてってくれた、名古屋から来てた青年の人〜!!!

ほんまにありがとうございました〜!!!!!


お礼をしたいので、名前とか住所とか教えて下さいって言ったら、

「自分にも同じ位の親がいてて、他人事とは思えないのでやったまでの事です。お礼など全然考えて頂かなくて結構ですキラキラ

と仰られてたそうな。




そんな人に私もなりたいです〜笑い泣き

いや、これからなるぞ!






と、言うわけで、二人元気に大阪に帰って行きましたとさ。




ちなみに帰りの飛行機では、荷物が重量オーバーするからって、夫婦揃って何着も重ね着して行ったらしい。
(多分元さんはブーブー言いながらも無理矢理着さされたのでしょう…)

ピーチ航空の手荷物、回を増すごとにどんどん荷物の大きさや重量が制限されていってる気がするんやけど…

気のせいか?






そんなこんなで、これに懲りず、また来てな〜!!!!!