音楽番組「SONGS」の収録を済ませてきました!
http://www6.nhk.or.jp/songs/program.html?fid=151003

放送はNHK総合で10月3日(土)23時30分~23時59分です。

この日の収録は朝のインタビューから始まって
その後、音楽部分の収録と丸一日でしたが、
とても楽しかったです。

思えば、今まで音楽番組に出演するとなれば、僕はずっと唄を歌うことが
当たり前で、歌手としての緊張感を持ちながらの出演するのが当たり前でした。

しかし、今回は歌手としての出演ではありません。

時には楽器を持ちます。
楽器を生で演奏する緊張感・・・「なるほどぉ」と噛み締める。

そして、時にはプロデューサーとして参加する。
うん。歌手の緊張感が、演奏者の緊張感が伝わってくる。
作品が轟く緊張感・・・「ありがとう」と噛み締める。

今回「SONGS」では、音楽人として、いろんなタイプの表現方法で参加する事が出来ました。

ポジティブに考えると僕の音楽の表現方法が広がったと。

ということで、このSONGSには普段、僕の音楽を制作する時のミュージシャン仲間に声をかけ参加して頂きました。
そして、それらの曲を歌ってもらう為に歌手3人をお招きしました。

クミコさんが「うまれてきてくれて ありがとう」
TOKIOの長瀬君が「ひとりぼっちのハブラシ」
クリス・ハートさんが「ズルい女」を歌ってくれます。

クミコさんの「うまれてきてくれて ありがとう」は
つんく♂プロデュースの今年9月に発売になったクミコさんの新曲。
(作詞は湯川れい子先生)
とても癒される声をお持ちのクミコさんの歌声。う~ん、さすがです。
番組ではピアノにあわせて独唱していただきました。

我家の子ども達もこの曲が大好きなんですが、特に4歳の次女が大のお気に入り。
自宅でも何度も何度も聞いています。「ねえ、パパ、「うまれてのありがとう(彼女なりの表現です)」の曲かけて~。」ってリクエストがかかります。
途中から僕の携帯を自分で操作し、リピートリピートして聞いていますよ。

そんな心癒される素敵な歌声をぜひみなさんもご堪能していただければと思います!
この曲でピアノを弾いていただいたのは、シャ乱Qの頃からお世話になり、モーニング娘。では、
サマーナイトタウンでアレンジをしてもらった事から始まって
いろんな曲のアレンジをして来てもらってきた前嶋康明さんです。
いつもありがとうございます!

そして、僕がギター。唄、長瀬智也でお送りするのが、
かつて共演したテレビドラマ「ムコ殿」の挿入歌「ひとりぼっちのハブラシ」!

14年くらい前の曲ですが、とても新鮮でした。
長瀬とこうやって共演出来た事はとても嬉しく思います。
思えば、あの頃の僕より、今の長瀬の方が年上になっててなんか不思議な気持ちでした。
(ま、その分、僕も年取ってるわけですが・・・笑)
リハーサルから本番まで何度か演奏しました。
目と目で合図を送りながら音楽を噛み締め、
奏でる事の楽しさを再確認した瞬間でした。

同時に参加してくれたミュージシャンはギターリストの鈴木俊介氏。
彼は僕と同い年。モーニング娘。が始まった頃、カセットテープに入った彼のワークスデモを聞いて「わ、なんだこのギター!俺と同じ年でこんな事する奴おるん!?」って度肝を抜かれて、そこからいろんな曲のアレンジやライブのギターリストとしても参加してもらったり、もう17年くらいのお付き合いですね。

この曲を7歳の双子達が聞いて一言「なんでハブラシは人間じゃないのにひとりぼっちなの?ハブラシはひとつ、ふたつだよ。ねえ、なんで?」と質問されて大爆笑。
確かにそうだ。素直に考えるとおかしな話しです。
彼らのつっこみに逆に納得してしまいました。
「恋人同士が一緒に居て、彼女さんとケンカして彼女さんが居なくなって
2つ並んでたハブラシのひとつだけ使うから、傷んでいくでしょ・・・」
僕やスタッフが説明するんですが、説明すればするほどこんがらがっているようでした。笑


もう一曲はクリス・ハートさんが歌う「ズルい女」
この曲を新たにつんく♂プロデュース「SONGSスペシャルアレンジ」としてリアレンジしました。

テンポをおとして雰囲気ありありの「ズルい女」をクリス・ハートさんが彼独特のセクシーな声で歌う。
会話してもめちゃ日本語上手だし、唄もすごくかっこいいし、
日本に来て何十年とかになるのかなって思って質問したら「まだ4、5年です」って。

ええ?!びっくり。

とても素直な歌声と天性のリズム感。
もともとリズムのある曲のテンポを落とすってとても
唄いにくくなるもんなんですが、そんな事を感じさせる事なく、
まっすぐに心に入ってくる歌声でリズムの上で歌い踊っているような
そんな「ズルい女」に仕上がりました。

今回の「ズルい女」のアレンジは大久保薫氏
ここ最近の僕のプロデュース作品において大活躍してくれているので、
この名前を見てお気づきの方もいると思います。

大久保君には当日キーボードの演奏をしていただきました。
そしてギターは鈴木俊介氏。
コーラスにはつんく♂プロデュースではコーラスでおなじみのCHINOさん。
NHK「J-MELO」のテーマソング「One and only」を
英訳してくれたALISAさんの2人がクリスさんの声とジョイントし、
めちゃかっこいい「ズルい女」となりました!

ということで今回は「表現者つんく♂」である部分と普段はあまり見えない部分といいますか、
プロデューサーとして一緒に音楽を作ってるミュージシャン陣営も紹介するという形で
全て含めての「つんく♂のSONGS」がお見せ出来る事となりそうです!

どうぞお楽しみに!

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