つんく♂コメント『①ティーネイジ ブルース』


彼女が14歳の時に出会って、こないだ誕生日を迎えたので、
早3年。小川真奈17歳になりました。
そんな小川真奈のファーストアルバムです。
とっても大切なアルバムとなりましたので、ぜひ、聞いてくださいね。

コンセプトは「いつまでも色あせないサウンド」
テーマは「太陽 孤独 秘密 希望」

M-1 「一人ぼっちの私」
タイトルが決まらなくって決められなくって何度も何度も仮タイトルを
変更しました。
ここまで悩んだのは初めてかもなぁ。
はたけ作曲のバラード。
さすがやなぁって思うはたけの力作。
こういった展開のバラードはほんと上手です。
曲の内容は長く付き合った初恋の行く末。
そんなイメージです。
小川真奈の歌唱力をむき出しにすべく、ピアノとストリングスオンリーで仕上げました。


M-2 「ティーネイジ ブルース」
かなり激しいビートロック。
作曲は中島卓偉。
寂しさを心の中に押し込んでいる自分と
自分の心をむき出しにしたい思う自分が存在する歌。
小川真奈って自分を素直に出したい顔と
「本当の私はもっとこうなの」って誰にも見せない顔を持っている。
ただ、本当にそうなのか、そういう風に演出しているのか、
そこら辺までよくわからないのが小川真奈だ。
卓偉が書いた粘っこいメロディラインと、ハードなアレンジに
ほんの少しシャウトしたボーカルがお互い消し合うことなく
存在したところがサウンドの特徴。


M-3 「元気になれっ!」
極上!!めちゃモテ委員長でのアレンジとは別バージョンのこの曲。
本当にこの曲は小川真奈の良い部分を浮き立たせるのには持って来いの曲だと思う。
アニメの主題歌の時より半音KEYを下げてアレンジしました。
この曲を歌いこなしたあたりから小川真奈の歌唱法がある程度固まって来たように思う。


M-4 「Keep on dreamin'!」
アメリカンロックです。
明るく太陽のようなイメージで仕上げました。
なぜか海がイメージされます。
こういう明るい曲を歌ってもただ明るいだけにならないのが
小川真奈の特徴です。
つんく♂THEATER 第八弾「スターはつらいよ」では挿入歌として歌ってましたが、
あの当時からこのアルバムを作り始めていたので、
舞台で起用しました。


M-5 「ジェラシーというかなんというか」
マイーナーなロックサウンドです。
僕としてはポールよりはジョン、もしかしたらジョンよりハリスン。
そんなイメージで作曲しました。
歌詞のテーマは「夢中な恋」
こういう風な重めなサウンドでも小川真奈が歌うとなぜか
重くなり過ぎないのも彼女の特徴です。


M-6 「全部 ウソじゃないよ」
はじけるリズム、少し哀愁感のあるPOPナンバーです。
ナイスガールのメンバーが言います。
小川真奈のメールの人格はすごくはっちゃけてて元気なんだとか。
もしかしたらそっちが本当の小川真奈なんかなぁなんて思ったり・・・。
ということで、こんな歌詞が生まれました。
こういうリズムは自然に歌うのってすごく難しい曲なんだけど、
なんてことない顔して歌うのも小川真奈の特徴です。

M-7 「大空に向かって」
夕焼けサウンド そんなイメージです。
やっぱ、小川真奈は空の下が似合うように思う。
まだまだ大スターになるまで時間がかかるかも知れませんが、
そんな小川真奈が「私はここにいるよ!」って叫んでいる歌です。
中島卓偉が書くメジャーなメロディライン。
それでもその中にも切なさがたっぷり含まれている名曲だと思う。
小川真奈の声はこんな夕焼けソングが本当によく似合う。


M-8 「眩しい勇気を胸に秘めて」
マイナーナンバー。
悲しいメロディにセンチな心。
大人になっていく自分を少々俯瞰的に見ている女の子心境。
最終的には自分にエールを送ります。
大人に近づけば近づくほど嫌な出来事や
悲しい出来事に出会うことが増えます。
もともとはダンスナンバーにアレンジしてたんですが、
どうもしっくりこず、ロックVerにリアレンジ。
そうしたらバッチリハマりました。


M-9 「MAP~未来の地図~」
映画「COACH コーチ」のエンディングテーマ曲。
映画監督 室 希太郎さんとも歌詞の内容について
沢山話しあって出来あがりました。
こういうバラードもたいてい難しい歌唱力を必要としますが、
さらっと歌います。
とっても大切な人から「ポジティブに歩いていく方法」
をさりげなく伝授されます。
少し遠まわしはラブバラード 楽しんでください。


M-10 「スッピンロック」
2008年11月19日に発売になったシングルナンバー。
当時のライナーノーツ→http://ameblo.jp/tsunku-blog/entry-10162936235.html
テレビ東京アニメ「ヒャッコ」というアニメ番組のオープニング曲でした。
今聞けば、声もちょっと若くってかわいいね。