9月1日、関川村東桂苑で今年第2回目となる「つきさら塾」を開催しました。
参加者は農業を生業とする人や実際に農産物の直売所の関係者など27人。
講師は元全国農業新聞記者、現在はフリージャーナリストとして活躍中の佐藤亮子さん。
今回のテーマは「人を惹きつける魅力ある農家市場とは?」というテーマで
アメリカのファーマーズマーケットを例にあげてお話していただきました。
ファーマーズマーケットを日本語に直訳すると農家市場ですが・・・
アメリカでいうファーマーズマーケットとは日本で言う農産物の直売所とはちょっと意味合いが違います。
佐藤亮子さんのお話より----------------------------------------------------------------
日本では農家の人達が作った農産物を出荷して直売所という場所で売ってもらうというカタチが一般的だが、
アメリカでは生産者がマーケットの一店舗で自分のつくった農産物を直接販売するというのが原則。
ファーマーズマーケットではただ売るだけでなく地域づくりの意図的仕掛けがある。
アメリカで実際にある仕掛け
・子ども向け食育クイズ
・妊婦・幼児むけ栄養クーポン
・荷物運びのボランティア
・ファーマーズマーケットで売られている材料を使った料理の出張レストラン
・残ったものを路上生活者に寄付するプログラム
・野菜作りの相談コーナー
・生バンドの演奏
・各種コンテスト
・地域通貨の利用
・オーガニック野菜のコーナー
・犬の水のみ場
などなど
ただ農産物を買いに来た人だけでなくダレが来ても楽しめるような仕掛けがありにぎわいも生まれる。
安心や安全、まちづくりや福祉の意味あいがあり
ファーマーズマーケットでは人と人とのつながりをつくることができる。
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アメリカではただ野菜を買いに来た人だけのものではなく、
地域の人が楽しみにするようなイベントになっている。
かなり日本の直売所とはイメージが違いますよね。
NPOが運営しているものがあったり、地域通貨を導入しているところがあったり・・・・
都岐沙羅のファーマーズマーケットでもヒントになるポイントがたくさんありました。
ファーマーズマーケットにかぎらず、イベントを主催する人達にとっては参考になったのではないでしょうか。
参加者感想
・ ビジュアルを通しての話だったので、わかりやすかったです。イメージをつかむことができました。
・ 農業というテーマでしたが、受講者のみなさんも熱心に聞かれていた通り、関心の大きいテーマだと思います。アメリカの現状がよくわかり、参考になったと思います。
・ ファーマーズマーケットについての理解が出来た。私にとっては、ニュースでした。
・ 売るから福祉、防災、まちづくりへ。人と人とのつながりによって、よりよい社会を築いていける。
・ おもしろかった。米国と日本の違いを含めて話をしていただければ、より理解が深まったと思う。
・ アメリカの話を聞くことができて良かった。直売所にも参考になるものがあった。
・ 11月に村上でファーマーズマーケットを開催予定である為、有意義な講演だった。
(うんめもんネット主催)