23日夜は、新宿 紀伊國屋ホールにて、
「ライチ☆光クラブ」の舞台を観る。

月影の舞

この話は、80年代に東京グランキニョルで上演された芝居を観た
漫画家の古屋兎丸が、衝撃を受け、漫画化したもの。
それがまた、時を超えて舞台化。

二年位前に原作を読んでいたので、
少年の危うさや狂気を孕んだ、深いが、
グロい漫画をどう舞台化するのか、興味津々。

パンフによると、今回の作・演出の江本純子氏は、
「私のやり方だと、お金がかかりますよ」と言って受けたそうだが、納得。
お金かけてる舞台だった。演出家冥利につきるなあ。

会場は、フツーのお芝居の観客というより、かなりヲタより?
学ランを着た少女たちのすがたも。
ショタでもBL好きでもないけど、そういう要素のそそられ度は高い。
原作を読んでるだけに、キャラ設定が上部だけすぎるとか、
ギャグを入れすぎな感はあったが、いろんな意味で凄い舞台で圧倒された。

ここから、ネタバレ含むので、これから観る方で、
真っ白な心で観たい形は、ココから先は読まないでね。

月影の舞


少年は、次々に処刑されていく。
血糊なんてものじゃなく、血しぶき、正に血のシャワーが、容赦ない。
そして、最後は、そのおびただしい血を全て洗い流すかのように、舞台上に雨が降る。
大量の雨、水しぶき、その雨音は、どんな音楽よりも効果的で、臨場感をかきたてる。

全ては、愛のためなのだ。
悪の象徴の主人公に、涙してしまう。

芝居で、表現できないもどかしさも関しつつも、芝居の病欠力の面白さも同時に感じられた。

若い男より渋いオヤジ好きの私だけど、ゼラ役の男子に、ちょっと惹かれてた。

昼間にヴァニラ画廊で、原作者の古屋兎丸氏に、
原作と舞台の違いを尋ねたところ、「舞台は、笑いがありますよ」と、
言ってたが、原作のシリアスさに比べると、
確かに舞台は、笑いやギャグを無理矢理入れてた感はあったなあ。


月影の舞

月影の舞

月影の舞
座席が一番後ろだったので、新宿のヨドバシカメラにて
双眼鏡を購入。
よく見え~る。