私が助監督、演出、キャストで関わった 
恋と戦争の映画「ジュリーの海&空」

さぬき映画祭2011「審査員特別賞」を受賞しました。


$月影の舞


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★ユカリーヌの読書日記「月灯の舞」 へもどうぞ。


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私が脚本と演出で参加した自主映画

「GO BACK 5 MINUTES AGO」のDVD好評発売中。

$月影の舞




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2012年01月12日(木) 02時25分18秒

●「ヒミズ」

テーマ:●映画【すごい】

12日(木)マイカル宇多津にて「ヒミズ」試写会。

2012年2本目の映画。


月影の舞

すごく観たかった映画なので、試写会チケットを
いただいて、嬉しかった。


映画化されると聞いてから、慌てて原作漫画を
読んだので、それほど原作に思い入れを持たず
観たが、原作のテイストにかなり忠実だった。


しかし、撮影途中に大震災のことを話に盛り込んだ
ため、漫画の「虚構」と「現実」が融合されていて、
絶望の深さがより増していた気がする。


観ていて苦しくなるほどに、とても痛い映画だったが、
深く、いい映画だった。


大好きな園子温監督だが、今までの作品はかなり、
アクが強くハードなので、あまり万人にはオススメは
しにくいが、この「ヒミズ」は皆にオススメしたい。

うーん、でも、暴力シーンやショッキングなシーンも
あるから、そういうのがダメな人は苦しいかも。


園子温監督は、あまり演技をつけるというのではないと
インタビューにも書いていたが、正に俳優の持っているものを
引き出すのが上手い監督であると改めて認識した。


素材もいい若い役者たちは、正に演技している役者ではなく、
そこに息づく人だった。


ココから先、ヤヤネタバレを含むので、
これから観る方で、真っ白い心で観たい方はココから

先は読まないでね。


 ↓

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愛されて当たり前である親子の関係において、
あんな風に心も身体も傷つけられる少年にとって、
生きていくことは辛いことでしかないのではないか。


少年にとっては、父親の言葉と腕力の暴力よりも
母親の仕打ちの方がより絶望的なのでは。

だから、母親がいなくなって、最後のタガが外れて
しまったのであろうか。

その時、周りのオトナたちが、じっとテントの中で
それを感じつつも見守っていたシーンでは
涙がとまらなかった。


オトナはずるい。
見なかったふりをすることはオトナの「知恵」であり、
優しさだ。


同じ境遇、いやそれ以上に酷いものを背負っていても
少女は少年に寄り添おうとし、全てを受け入れようとする。


人は誰かを守ろうとすることで、自分の生きていく
意味や自分の存在意義を持てるのかもしれない。


でも、愛されたことのない人は、愛し方がわからなく、
不器用に接することしかできない。

裏切られること、絶望に突き落とされることしか
しらない人は、誰も信じないし、希望などはなっからもたない。

この少年と少女の不器用な寄り添い方が秀逸だった。
悲しいほどに痛々しいく、せつない。



ずっと少年は笑わない。
虚ろな目か激しい憎悪の目しか向けない。
反対に少女は、どんな時でも笑顔と強い眼差しを向ける。

そんな少年が、仲間達と見せた唯一の笑顔が、イイ。

また逆に、二人の心が通じ合った時、
少女は無垢な笑顔の少女から、母性ほ含んだオンナの顔になる。
この対比も素晴らしかった。



酷い状況に置いても二人とも本来の姿はピュアで、
そのひたむきさが、二人に希望をもたせようとしていく。

だから、二人の心がぴたりと重なっていく、
ラスト近くの夜のシーンは、泣けて泣けて、しかたなかった。


絶望の暗闇が深いほど、浮上した時の希望の光は
まぶしいものである。



★漫画「ヒミズ」感想

http://ameblo.jp/tsukiakarinomai/entry-11033583156.html



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2012年01月03日(火) 21時46分47秒

●「一枚のハガキ」

テーマ:●映画【豊川悦司】

お正月3日に「一枚のハガキ」をソレイユ高松にて観る。


月影の舞

今年の初映画だけど、
この映画、全国的には去年の夏上映のやつ。


豊川さんが主演ということではりきって観たけど、
大竹しのぶの映画かな。


タイトルから、泣かせる映画かなと思っていたけど、
逆に、戦争という愚かな行為を「滑稽」に描いたものだった。

もちろんシリアスなのだが、シニカルに淡々と描き、
真面目にやっていることの「狂った感覚」を見せていた。

そして、復興を喚起させる力強い映画だった。


撮影当時98歳という邦画界の最高齢である新藤兼人監督。
パンフによると、二人で暮らしているという孫の新藤風監督が、
車椅子を押し、シナリオ執筆補助や付添をしているという。


この映画は、新藤兼人監督ご自身の戦争体験を元に作られている。

戦争末期に徴集された中年兵士100人の内、94人が戦死し、
6人が生き残った。
新藤兼人監督がその生き残った一人で、そ
の役を演じたのが豊川さん。


兵士の配属は上官のクジによって決まるという事実。
戦争という時代の中では、クジによって生死が決まるという
命の軽さ。



音楽で盛り上げたり、大竹しのぶの演技以外は
過剰演出もなく、淡々と映画は進んで行くが、
その無表情的な冷酷さがより戦争の無情さを
叩きつける。


“中年兵士”とその遺された家族ということで、
登場人物の年齢層がかなり高く、
子供や若者がほとんど出ない熟年映画でもあった。


なので、戦争未亡人となった友子(大竹しのぶ)を
めぐって、村の世話役(大杉漣)と、友子の元夫の戦友
(豊川さん)がとっくみあいのケンカをするシーンに、
ちょっと無理があるような……。


でも、ここだけ、劇画チックというか、投げられて、
宙を飛んだりして(柔道一直線かっ!)、コミカルに
描かれている。


ワンシーンだが、麿赤兒が存在感のある生臭坊主を
演じていて、笑った。


いつの時代も女はたくましく、男はさびしんぼう。
それでも、互いを必要とし合えば、補い合って
うまくやっていけるのだろうな。


ラストの黄金の稲穂が、
「生きているかぎり 生きぬきたい」という
新藤監督の強い生命力が込められたメッセージを
表しているみたいだった。



豊川さんのちょっとマッチョなランニング姿が
観られるので、豊川ファンは必見。
大竹しのぶとのからみは無しだった(笑)


月影の舞
「一枚のハガキ」パンフ




月影の舞
映画の前はイタリアンのランチ。
アンコウのピリ辛トマトソースの
フェットチーネ(平面パスタ)


2011年12月25日(日) 02時50分15秒

●「恋の罪」

テーマ:●映画【せつない】

25日クリスマス。
来月に高松でも上映されるというのに、
どうしても早く観たくって、岡山まで行き、
「シネマクレール」でようやく「恋の罪」を観る。


月影の舞


前作「冷たい熱帯魚」で、あれだけぶっ飛んだ
殺人鬼を描いた園子温監督。
今度はぶっ飛んだ女の「性」を描ききっている。



ココから先はヤヤネタバレを含み、タラタラ長いので、
これから観る人で真白な心で観たい方は読まないでね。

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この監督のぶっ飛び方は容赦ないというか、豪快というか、
振り幅が両極端で壊滅的。


東電OL事件をモチーフにはしているが、全く別モノ。

監督自身も「事件の映画化にはしたくない」と語っているよう、
時代と場所の設定だけが「事実」に合わせているだけ。


園監督が「ギリシャに行った時、古代ギリシャの遺跡に立っていると、
古代の売春婦を幻視し、それが立ちんぼのいる渋谷区円山町と
重なって見えた」
と、パンフにあった。

だから、音楽も今は使わない古楽器で演奏したと。

だから、映画の舞台となる円山町も、廃墟のアパートも
どこか幻想的な感じがする。



三人の女。
大学で日本文学を教える助教授の美津子(39才)は
エリートとしての「仕事」を持っている。


ベストセラー作家の夫を持つ いずみ(29才)は
誰もがうらやむ優雅な生活である「結婚」を手に入れている。


そして、殺人課の女刑事である和子は、
優しい夫、子供という「家庭」と「仕事」の両方を持つ。

それでも、その三人達は満たされぬ想いを抱え、
裏側の顔で「性」と交わる。



「愛のないS○Xは金を介在させなきゃ」という美津子の
主張は痛いほどわかる。

美津子の欲しかったたった一つの愛は報いられることなく、
散ってしまったのだから、彼女にとってのS○Xは全て
愛のないものなのだろう。


昼間は教壇に立ち、さげすまればプチ切れるという
“正常さ”を持っているのに「売春」という行為に
こだわり、凄まじいほどの「性」へ執着する“異常性”は
同性ながら痛ましい。


その先に快楽があるのなら、カラダが溺れる、カラダが欲する
というのも解るのだが、それは快楽とは思えない。


むしろ「罰ゲーム」であるかのように男とヤル。


「性」の先にあるものは
堕落だったり、解放だったり、何かの代償なのかもしれない。


先に映画のノベライズ版を読んでいたので、精神的な所まで
解ったが、ある部分が大きくカットされていたため、
映画だけ観た人は全て理解できていないのではと思う所も
あったが、モチーフの事件の真相(被害者の動機)が曖昧な為、
観客に委ねているのかもしれない。



月影の舞



主演女優三人の正に裸のぶつかりあい。

それぞれが個性的な肢体を惜しげもなくも晒し、無防備に「性」と
戯れる姿が、これでもかと映し出される。

神楽坂恵はスレンダーなのにおっぱいはかなり重量感が
ある巨乳でイイ体である。

全裸で ゆっさゆっさとバストをゆらすより、セクシーな服で
胸の谷間を見せている方がそそる。
彼女は岡山出身だそう。


しかし、そそるか? と、言われたら、ううむっとなってしまう。
私が女だからか?
それは一方的な感じがするからだろうか。


恋人や夫とはできなくてもセフレだと大胆になり、
性の冒険ができるという女性も多いようだし、
女はいくつもの顔を使い分けられるズルイ生き物だとも思う。

ましてや、女の性の快楽は、深く激しいから、狂うのも解る。


だけど、愛のない「性」に支配されて、女が壊れて行く姿は
とてもせつない。


愛のない からみは、ただの排泄にすぎないと思っているからか……。
愛液は愛があればこそ潤い出してくるものではないのか…。


ラスト近くの いずみの放尿シーンは、それを象徴しているのか?
いや、おしっこマニアへのサービスショットか……。


美津子の母親役をやった女優さんの演技に魅了された。
すごい女優さんである。

パンフによると俳優座を出て、文学座ほ経て現代制作舎に
所属している舞台女優。



「冷たい熱帯魚」はあれだけエログログロすけだったが、
観終わって意外にもスカッとするものだったが、

この「恋の罪」は観終わった後、暗澹たる気持ちはぬぐえない。



★ノベライズ版
 「恋の罪―愛にさまよう女たち」感想
http://ameblo.jp/tsukiakarinomai/entry-11092380873.html


★「冷たい熱帯魚」感想
http://ameblo.jp/tsukikagenomai/entry-10891008621.html



月影の舞
岡山でラーメン

2011年12月20日(火) 21時57分43秒

◎「町屋風」居酒屋でワイン

テーマ:◎[グルメ・お酒]

20日(火)は11/28にオープンしたばかりの
町屋ダイニング「三ツ矢堂」へ。



月影の舞
町屋の入り口。
小さな中庭が眺められるお部屋も。


京の町屋の雰囲気漂う店内は靴を脱いで上がる。


座敷、テーブル席もあるが、掘りごたつの部屋。
両隣りが壁で仕切られていて、ちょっと狭いけど
個室っぽくなる。
扉は格子戸だけど、落ち着く空間。


料理は創作居酒屋で、和から洋までバラエティに
飛んでいるが、串焼き、焼き肉をミニ七輪で焼ける。

ワインのボトルの種類が豊富。




月影の舞

釜飯も種類が多く、これは「パエリア風釜飯」。
ムール貝や帆立ものっていて、確かにパエリア
っぽいけど、やっぱりご飯はしっとり。
あくまで釜飯だからね。



2011年12月10日(土) 22時04分47秒

◎「La Provence」でフレンチのランチ

テーマ:◎[ランチ]

12/10土曜日。
「ジュリーの海&空」にご出演いただいた
オペラ歌手のHさんと「La Provence」でフレンチのランチ。



月影の舞
前菜はレンズ豆の貝柱添え




月影の舞
キントキニンジンのスープ




月影の舞
カモ肉


月影の舞
メインは「鱸の季節の野菜とムール貝のポン酢風味」




月影の舞
ヨーロッパのチョコレートをデザート専門のパテェシェ
が作るというチョコレートケーキ。
深い味わいのチョコレート。

2011年12月09日(金) 02時01分24秒

■【東京③】浜田真理子ライブ@渋谷「WWW」

テーマ:■音楽【LIVE】

12/7 夜。今回の東京の旅のメインイベント!

渋谷「WWW」にて 浜田真理子ライブ。


東京でも グランドピアノの置いてあるライブハウスは
少ないのだそう。

そんな中の一つ、渋谷「WWW」。
ここのピアノはジャズピアニストの上原ひろみさんが 視奏したそう。


映画館をそのまま使ってライブハウスにした「WWW」の
1周年記念企画の一つとして、行われたのが浜田真理子ライブ。


月影の舞


このライブハウスの名前、読み方はそのまんまだそう。
真理子さんいわく「(笑)(笑)(笑)ではないそうです(笑)」と。


一部と二部の入れ替え制で、
一部は「おとこうた編」で二部は「おんなうた編」。


どんな歌も誰の歌でも、やはり浜田真理子が歌うと、
とにかく真理子ワールドを展開してくれる。


そして、そこには深くせつない物語が広がる。


ライブでは必ず歌ってくれる「骨董屋」という歌。
ピアニストの女が、ラッパ吹きの男を待ち続け、
でも、縁を断ち切ろうと不思議な鋏を買うという歌。


この歌が本当に芝居的で、すごい。

♪天涯孤独と言いながら、あちらこちらにレコがいる♪

という歌詞もすごい。


そんな真理子さんが今回歌ってくれた「ミシン」という歌。

これは、男が買ってくれたミシンで赤いドレスを縫いながら
帰らぬ男を待つ女の歌。

♪仕事という名の泥棒猫♪

と、歌っちゃう。


そして、カタカタカというミシンの音の はかなくせつないけど、
情念がこみあげてくる怖さ。


この曲、RCサクセションの「ダーリン・ミシン」の
その後を浜田真理子がフィクションで作った歌だそう。


WWW 1st Anniversary "Touch My Piano vol.02 with 浜田真理子"
         ~1人の女性と1台のピアノが紡ぐ物語~   2011.12.7



【おとこうた】


1.これ以上(作詞・作曲:松山千春)
2.黒く飛ぶ人(作詞・作曲:三上寛)
3.街の灯り(作詞:阿久悠・作曲:浜圭介)
~Mr. Lonely(作詞・作曲:B.Vinton / G.Allan)
4.無用の介(作詞:柏倉 秀美 作曲:早川 義夫)
5.貝殻節(鳥取県民謡)
6.遠い場所から(作詞・作曲:浜田真理子)
7.横浜ホンキートンクブルース(作詞:藤竜也 作曲:エディー藩)
8.Hope I don’t fall in love with you(作詞・作曲:Tom Waits)
9.時の過ぎゆくままに(作詞:阿久悠 作曲:大野克夫)
~黒の舟唄(作詞:能 吉利人 作曲:櫻井順)
~船頭小唄(作詞:野口雨情 作曲:中山晋平)
10.わたしたちのうた(作詞・作曲:浜田真理子)


【アンコール】
胸の小箱(作詞・作曲:浜田真理子)


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【おんなうた】

1.純愛(作詞・作曲:浜田真理子)
2.かなしみ(作詞・作曲:浜田真理子)
3.ミシン(作詞・作曲:浜田真理子)
4.カノン(作詞・作曲:浜田真理子)
5.早く抱いて(作詞・作曲:下田逸郎)
6.骨董屋(作詞・作曲:浜田真理子)
7.あんたのバラード(作詞・作曲:世良公則)
8.Silent Night ~ Where the boys are(作詞:Howard Greenfield・作曲:Neil Sedaka)
9.一本の鉛筆(作詞:松山善三 作曲:佐藤勝)
10.十五夜(作詞・作曲:浜田真理子)

【アンコール】
Birthdayのうた(作詞・作曲:浜田真理子)
わたしたちのうた(作詞・作曲:浜田真理子)


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ライブ後、楽屋前で真理子さんにちょっとご挨拶。
映画「ジュリーの海&空」のエンディングテーマのお礼と 受賞報告。


真理子さんの歌をリスペクトした舞台とか
できたら、おもしろそうだなあ。




月影の舞
合い間で食べた渋谷のスペイン料理「びいどろ」の
「ナパーラ産 極太ホワイトアスパラガスのサラダ」




月影の舞
「エスカルゴのマドリッド風」

2011年12月08日(木) 01時55分50秒

【東京②】キャラメルボックス「流星ワゴン」

テーマ:[演劇・舞台]

7日午後は、東京国立近代美術館を後に、池袋へ。

サンシャインスカイレストランの58階で ランチをした後、サンシャイン劇場へ。


重松清が2002年に出版したベストセラー小説
「流星ワゴン」 を演劇集団キャラメルボックスが 舞台にしたものを観る。

脚本:成井豊
演出:成井豊+真柴あずき


月影の舞


妻に離婚を迫られ、息子は家庭内暴力のひきこもりで、
リストラを言い渡された38歳の一雄は 「死んでもいいかなぁ」そう思った。

その時、彼の前に一台の赤いオデッセイが停まった。
乗っていたの父親と少年。
二人は五年前に交通事故で亡くなっていた。

そして、そのワゴン車に乗って、一雄は大切な場所、
すなわち過去へと旅立つ。



舞台中央にワクだけの本物のワゴン車が登場する。
そして、それが横をむいたり引っ込んだりして、
動きを表すというシンプルな作り。
でも、両側の空間を上手く使って構成されていた。


幽霊も出て来るし、タイムスリップもする。
でも、ファンタジーなのに、その物語の中に引き込まれて、
一緒に苦悩し、もがいて、泣ける舞台だった。


人生の分岐点に戻ったとしたら、人はやり直すことが
できるだろうか?
未来を知っている自分だったら、もう一度やり直せるか?


人生はやり直すことはできないし、
過去を変えた所で、未来は変えられないのかもしれないし、
過酷な「現実」の状況は同じなのだが、人生の分岐点に立つことで、
もう一度見つめ直せたり、当時見えなかったものが見えたりする。


そして、大切なのは「再生しようとする意志」なのだ。
キレイゴトや夢物語だけでなく、厳しく辛い事態を突きつけられても、
元気がでてくきるような舞台。


小説を読んだ時も涙がこみあげてきたが、
より視覚化された舞台では、ボロボロとあふれる涙が
とまらなかった。


月影の舞
「流星ワゴン」原作小説


自分と同じ年の父親と逢う所は何ともいえず、
せつなく、心があったかくなり、悲しくなる。


ワゴン車の少年を成仏させるために父親が息子を
事故現場に連れて行き、引き離そうとするところは
号泣してしまった。


でも、なんて、原作に忠実な舞台なのだろう。

妻が行きずりの男達と逢瀬を重ねる手段が、
原作では「テレクラ」になっていたが、

舞台では「出会い系サイト」になっていたところが
時代を感じたが……。


妻は夫に「あなたは“夫”……」と言うシーン。
妻は「女」であり、「男」が欲しかったのだろう。
そんな妻の勝手な言い分による不貞を、
過去に戻って見つめつつもどうすることも
できなかった一雄。
原作では、そんな行為の妻を抱く。


成井豊氏は、一度は舞台化オファーを断られたのに、
ずっとやりたいと思っていたそうで、実現したとパンフに
書かれていたから、この原作への想いが深かったのだろう。


今回は、初めての試みとして、「読者」という形で語り手を登場
させている。


成井豊氏いわく、劇作家、演出家としての挑戦なんだと。
物語のことを知らない語り手を舞台にのせるということは、
観客代表を舞台に立たせるということ。



クリスマスにふさわしい、ちょっとファンタジーで、
でも現実を生きていく上でも元気をくれる舞台。



25日までまだ上演しているので、興味のある方はぜひ!




流星ワゴン (講談社文庫)/重松 清
¥730
Amazon.co.jp

2011年12月07日(水) 01時51分05秒

◆【東京①】「ぬぐ絵画―日本のヌード 1880-1945」展

テーマ:◆美術・芸術

7.8日と東京へ行ってた。
1日でアートと芝居とライブを楽しめた、充実の旅だった。


7日、始発の飛行機で羽田着。
羽田から竹橋へ移動し東京国立近代美術館へ。


「ぬぐ絵画―日本のヌード 1880-1945」展を観る。



月影の舞
「ぬぐ絵画―日本のヌード 1880-1945」展ポスター
黒田清輝『野辺』


1880年代から1940年代までに描かれた代表的な油彩画100点で、
日本が「ヌード」をどのように許容して行ったかを振り返る。


展覧会は3章で構成されていた。


「1.はだかを作る」
“芸術としてのはだか”を創り出す明治の画家たち。


「2.はだかを壊す」
前衛美術の動きを受けての“はだかを使った造形実験”。


「3.もう一度、はだかを作る」
アトリエでモデルを使って描く“生々しいはだか”。



芸術かワイセツかで、闘う画家たち。
西洋の裸婦の絵画を模写しながら、日本人独特の「はだか」が
描かれて行く。゛


“性器”を描くことがタブーとされ、
絵画の下半身の部分を黒い布で覆って展示したり、
横たわる裸はエロティックになりすぎるからと、
立ちポーズで描いたりと、様々な工夫がされていたという。


とにかく「性器」の露出がダメと。
でも、おっぱいはおしげもなくさらされている。

おっぱいは 天に近いから、“崇高”なのだそう。

平日の午前中だったので、館内はすいていて、
ゆったりと静かにたくさんの「裸」たちを堪能できた。


男性の全裸像ももちろんあった。
筋肉質の男性のフンドシの後ろ姿はカッコイイなあと、
思った私は「さぶ」系?


日本人画家が「自画像」として、西洋人のヌードを
描いていた作品があったが、あくまで、“思想”というか
“イメージ”なのだうろ。


月影の舞
看板になっている絵は 黒田清輝『智・感・情』
モデルは日本人女性の姉妹だそうだが、
理念を表しているため、「理想画」として、
ヨーロッパ絵画の比率で描かれてるそう。





月影の舞
図録はとてもコンパクト

2011年12月03日(土) 00時27分53秒

■「大打鼓盤2011」

テーマ:■音楽【LIVE】

土曜日夜。
高松「モンスター」で、スゴいドラムのイベント

「大打鼓盤2011」ライブ を観る。



月影の舞


なんと、ドラムが20台!!


という入れ替わり立ち変わり、加わる
ゲストミュージシャンは、
ボーカリスト8人、ギタリスト4人、ベーシスト3人、
キーボーディスト2人にホーンセクション5管を加えた、
総勢42名の超大所帯バンド。



3部構成で、

1部は下手側で、ドラムを食い入るように見ていた。

ただドラムの数が多ければ迫力があるだろうというものではなく、
リズムを刻む繊細さ、乱れの無さ、息が合う姿勢は素晴らしい。


振りかざすスティック、シンバルを止める左手も見事に
ピタリと合っていて、感動もの。


大地を伝ってカラダに伝わって来るドラムの音は
胸に響き渡る。

そのパワフルな音は、トランス状態にも似た心地よさを
連れてくる。


2部は、ホーンセクションが加わって少しオトナな雰囲気。

友人がトロンボーンで出演しているので、
上手側のホーン部隊前に移動。
サックスやベースもよく見える。



月影の舞


2011年12月02日(金) 00時22分31秒

●「ステキな金縛り」

テーマ:●映画【おもしろい】




金曜日の夜、ようやく「ステキな金縛り」を観る。


月影の舞


三谷ワールド全開で、会場も沸いていたし、
おもしろかった。


いやあ、とにかくお客さんを愉しませようという
三谷氏のサービス精神は絶大。

ストーリーはあくまでシンプルで、
キャラ達をこれでもか、これでもかと出して、
新たな魅力を引き出して見せ、笑わせていく。


豪華キャスト、それぞれのワンカットの見せ場が多く、
それだけでかなりの時間を要し、長い。
さすがに、最後の方は少し飽きてきた。



竹内結子はこういう高慢的な女性がハマるなあ。
阿部寛に浅野忠信まで、三谷ファミリーは
どんどんいろんな役者さんを吸収して、大きくなるなあ。


ファザコンな私は、父モノのシーンでは、
ホロリときちゃうが、キャストが彼でなければ、
もっと泣けたかも……。


死者も霊も全く見えない私だけど、
最愛の人を亡くしてしまうと、幽霊でもいいから、
出て来て欲しい、逢いたいって思う。

ましてやこんな風に死者と対話できたらいいなあ。


月影の舞

「ステキな金縛り」パンフ




月影の舞
「チーズ明太子ハンバーグ」

夕食はアメリカンハンバーグの店。
アメリカのホームパーティをコンセプト
にしたというこのお店、アメリカンミュージックが
流れ、壁にはLPやジャケットがディスプレスさされている。

でも、私が食べたのは「チーズ明太子ハンバーグ」
かなの「和」な感じ。

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