12日(木)マイカル宇多津にて「ヒミズ」試写会。
2012年2本目の映画。
すごく観たかった映画なので、試写会チケットを
いただいて、嬉しかった。
映画化されると聞いてから、慌てて原作漫画を
読んだので、それほど原作に思い入れを持たず
観たが、原作のテイストにかなり忠実だった。
しかし、撮影途中に大震災のことを話に盛り込んだ
ため、漫画の「虚構」と「現実」が融合されていて、
絶望の深さがより増していた気がする。
観ていて苦しくなるほどに、とても痛い映画だったが、
深く、いい映画だった。
大好きな園子温監督だが、今までの作品はかなり、
アクが強くハードなので、あまり万人にはオススメは
しにくいが、この「ヒミズ」は皆にオススメしたい。
うーん、でも、暴力シーンやショッキングなシーンも
あるから、そういうのがダメな人は苦しいかも。
園子温監督は、あまり演技をつけるというのではないと
インタビューにも書いていたが、正に俳優の持っているものを
引き出すのが上手い監督であると改めて認識した。
素材もいい若い役者たちは、正に演技している役者ではなく、
そこに息づく人だった。
ココから先、ヤヤネタバレを含むので、
これから観る方で、真っ白い心で観たい方はココから
先は読まないでね。
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愛されて当たり前である親子の関係において、
あんな風に心も身体も傷つけられる少年にとって、
生きていくことは辛いことでしかないのではないか。
少年にとっては、父親の言葉と腕力の暴力よりも
母親の仕打ちの方がより絶望的なのでは。
だから、母親がいなくなって、最後のタガが外れて
しまったのであろうか。
その時、周りのオトナたちが、じっとテントの中で
それを感じつつも見守っていたシーンでは
涙がとまらなかった。
オトナはずるい。
見なかったふりをすることはオトナの「知恵」であり、
優しさだ。
同じ境遇、いやそれ以上に酷いものを背負っていても
少女は少年に寄り添おうとし、全てを受け入れようとする。
人は誰かを守ろうとすることで、自分の生きていく
意味や自分の存在意義を持てるのかもしれない。
でも、愛されたことのない人は、愛し方がわからなく、
不器用に接することしかできない。
裏切られること、絶望に突き落とされることしか
しらない人は、誰も信じないし、希望などはなっからもたない。
この少年と少女の不器用な寄り添い方が秀逸だった。
悲しいほどに痛々しいく、せつない。
ずっと少年は笑わない。
虚ろな目か激しい憎悪の目しか向けない。
反対に少女は、どんな時でも笑顔と強い眼差しを向ける。
そんな少年が、仲間達と見せた唯一の笑顔が、イイ。
また逆に、二人の心が通じ合った時、
少女は無垢な笑顔の少女から、母性ほ含んだオンナの顔になる。
この対比も素晴らしかった。
酷い状況に置いても二人とも本来の姿はピュアで、
そのひたむきさが、二人に希望をもたせようとしていく。
だから、二人の心がぴたりと重なっていく、
ラスト近くの夜のシーンは、泣けて泣けて、しかたなかった。
絶望の暗闇が深いほど、浮上した時の希望の光は
まぶしいものである。
★漫画「ヒミズ」感想
http://ameblo.jp/tsukiakarinomai/entry-11033583156.html
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