アメブロTB企画 お題「ホラー」


「着信アリ」

監督・三池崇史/企画、原作・秋元康/
脚本・大良美波子
出演・柴咲コウ、堤真一 他


過去分。


いやあ、久しぶりにホラーを堪能できる作品だった。
秋元康の企画・原作だから怖いけど、観に行った。
都市伝説や、テレビの除霊ショーなどのモチーフの

融合がいかにも秋元康らしい企画のような気がした。


母と子の関係の対比やヒロインのトラウマをからめて

泣かせる要素も取り入れつつ、ホラーの王道部分も

ふんだんに取り入れている。
監督の「恐怖」へのこだわりもハンパじゃない。
いくつもの伏線をはりめぐらせて観客をひきつけておく

展開はなかなか絶妙。


ただ、怖がらせる所は、後半からちょっと食傷気味の感も……。
初日なので観客も多かったせいか、「くるくるくる」みたいな

みんなの空気もだんだん伝わってくるしね。

ラストはあえて、曖昧さを残していたので、物足りない気もしたが

観た人それぞれが、好きな解釈をして楽しめる。
だけど、エンドロールが流れ出すと結構みんな笑ってた。
安堵の笑いなのか、決してコメディではないんだけど、

これは秋元康流の「ホラー」という名のパロディなのか……。

岸谷五朗が特別出演でワンシーンだけ登場したが、

久しぶりにこの人のこういうアブナイキャラを観たなという感じ。

妙にハマっていた。

ちなみにこの映画、観たいなと思った時に、テレビで「招待券」
プレゼントのCMが流れ、葉書で応募したら当選した。

★☆

ケータイがモチーフだったこの映画を観終わって

とってもタイミングよくケータイがなってびっくりした。

でも、自分のケータイが壊れたら、縁が切れてしまう関係の人の

ことをふと考えてしまった。

(実際はメモリーをパックアップしてるから連絡先は

復旧できるんだけど、意図的に

連絡先を削除してしまうという意味でね)
けっこう、そういう関係の人っているんじゃないかなと……。
     

                 <2004.5記録分  劇場にて>