スーパーサイズ・ミー
  アメリカ/2004

一日三食一ヶ月間、ファーストフードだけを食べ
続けるとどうなるのか?
監督、自らが被験者となって食べ続けたドキュメンタリー映画。

ただ、食べているのを映していくだけでなく、間に
食や栄養に関するいろんな業界の専門家の話を
織り交ぜたり、町の人たちのインタビューをはさんだり、
データをアニメ化したりと飽きないような構成になっている。
軽快な音楽とポップな映像などもうまく配置されている。

ところどころに入るアーティストのマックのキャラを
デフォルメした毒のある絵はかなのブラックだけどおもしろい。

ファーストフードを食べ続けたら、そりゃ太るだろうとか
体脂肪が増えるよねというのはみんな予想がつくが、
精神的にくるというのは予想以上だった。
二週間目あたりから、食べていない時にはイライラしたり、
頭痛がするようで、食べると気持ちが高揚してくるらしい。
これはまさに中毒症状。
そして、内臓はまず肝臓がやられる。
最終近くになり、ドクター警告があるが、初志貫徹。

始まる前に体力測定をするのだが、問診で
「セックスは?」と聞かれ、普通にあると答えたら
「特定の女性か」と聞かれるのにはなぜか笑った。
やはり男って場合も多いのかしら……。
で、その彼女の証言も興味深い。
中盤から、セックスが弱くなったという。
「私が上にならないといけないし、なかなか勃たない」
後半はほとんどそれすらもないらしい。

で、この彼女がベジタリアンで、実験後には解毒料理で
彼を元の身体に戻してあげたらしい。
すばらしい彼女である。

アメリカの学校の給食では、加工品やファーストフードが
多いとこは問題児が多く、それを手作り食にしたら
明らかに生徒がよくなったというのもうなづける。

書物で読むよりもやはり映像で、実際の人間の変貌を
見ると、食が身体に与えることの重大さがよくわかる。
アメリカの肥満事情や現代の食生活の実態が伝わり、
ひしひしと考えさせられた映画だった。

ハンバーガーは食べるの見ててもおいしそう、食べたいとは
想わないけど、ラーメンをおいしそうに食べているテレビを
見るとラーメン食べたくなってしまうなあ。日本人だからか?
香川県人は朝昼晩とうどんの人もいるが、うどんはどうだろ?