「世にも奇妙な人体実験の歴史」 | 月灯りの舞

月灯りの舞

自虐なユカリーヌのきまぐれ読書日記

少し前のA新聞の書評欄に載ってて、
読みた~いっと思ったら、翌日 書店に
平積みになってて、即買いしてしまったという
とても興味深い本。


「世にも奇妙な人体実験の歴史」
トレヴァー・ノートン (著), 赤根 洋子 (翻訳)
文藝春秋 /2012.7.6/1800円


月灯りの舞

マッド・サイエンティストの世界へようこそ。
常識を覆すマッドな実験が満載。


「全部ほんまに実話なんか?」とびっくりするような
面白い人体実験をよくこれだけ集めてくれたと、
著者のノートン教授に感謝せずにいられない。
               <帯より>


自らジャンクフードだけを食べ続ける映画が
あったが、この本にはもっとすごい実験者たちが登場。


十八世紀の医師ジョン・ハンターは、淋病患者の膿を
自分の性器に塗りつけて淋病と梅毒の感染経路を検証し、
十九世紀の医師ウィリアム・マレルは、ニトログリセリンを
舐めて昏倒しそうになったり等、
放射能、麻酔薬、コレラ、ペストなどの危険性の解明に、
自らの肉体で挑んだ人たち。



医学の為、科学の為、究極の自己犠牲精神をもつ人たち。

ただ、ただその探究心に圧倒される。
この著者も専門は海洋生物学なんだそうだが、
科学史に興味を持ち、科学者が挑んだ実験を
自ら追試し失敗したり痛い目をみたりしているって。


世にも奇妙な人体実験の歴史/トレヴァー・ノートン
¥1,890
Amazon.co.jp