セビリアでセビジャーナスを・・・(動画付) ~念願のアンセルマ訪問~
モロッコから飛んでやってきた、Sevilla(セビリア)。
マラケシュから、次なる目的地であるポルトガルやマドリッド、バルセロナへの便もある中、
なぜセビリアに飛んだかというと・・・
どうしても行きたいお店があったから。
そのお店は、スペインでは知る人ぞ知るフラメンコバルで、
地元の人はもちろん、スペイン全国からフラメンコ好きが集まるお店。
フラメンコというと、普通ショー形式やステージ形式の観賞で、
タブラオや舞台のある場所で見るのが一般的である。
しかし、ここは違う。
お客さんみんなで空間を作り、みんなで楽しむ参加型のお店なのだ。
常連客に聞いたら、『ここはタブラオではなく、フラメンコバルだ』と教えてくれた。
前からこのお店の存在は知ってはいたのだが、
過去の滞在ではなかなか訪れることができなかった。
というのも、お店が開くのは深夜0時!!
スペイン人が夜型なのは知ってるけど、いくらなんでも遅すぎだよ・・・
しかも、それから3時間にわたり、みんなで歌って、踊る。
いつもは、時間のなさや色々な都合から、訪れることができなかったが、
今回は『一人旅+時間もある』ということもあり、念願の訪問となった。
このお店の名前は『Casa Anselma(アンセルマ)』という。
オーナーの名前からとったものであり、セビリアで知らない人はいない。
アンセルマは、カテドラルなどのある中心部から川を渡ったトリアナ地区にある。

グアヤルキビル川
せっかくなので良い席で観たいと思い、開店45分前の23時15分に、お店の前に到着した。
お店の前には・・・
誰もいなかった(笑)

アンセルマの外観
開店20分前になるとお客さんが集まり始め、10分前にはかなりの人だかりに。

0時きっかりにお店は開き、いざ店内へ。

店内の様子

バーカウンター
開店直後に、席の半分以上が埋まってしまったが、
僕はなんと最前列の真ん中を確保できた!!
開店前に一番乗りしたおかげで、他のお客さんから、
『おまえは一番だったんだから、ここに座りなよ!!』と特等席に通してもらえたのだ。
う~ん、みんな良い人♪♪
僕の席から歌い手やギターには、ほんと手が届きそうだった。
こんなに間近で見れるなんて、幸せです。

グラスのすぐ奥には・・・
0時30分頃から、まずはカンテとギターが音楽を奏で始める。

みんな楽しそうに演奏する姿が印象的だった

この頃には店内は超満員に
そして、いよいよセビジャーナスへ。
踊り子はというと・・・
なんと客席からの立候補制。
しかも、みんな我先にとステージへ。
ほんとみんなフラメンコが好きなんだな~。



店内はほとんどがスペイン人で、東洋人は僕だけ。
それだけに、けっこう目立っていたらしく、僕もステージに誘われた。
ただ、残念ながら僕は観るのは好きだが、踊れない・・・(><)
こんなんだったら大学時代のサークルで、セビぐらい踊れるようになっときゃよかったな。
ちょっと後悔。
セビジャーナスをいくつものペアが踊った頃、お店の雰囲気も最高潮に。
そして、いよいよ大御所の登場!!
オーナーのアンセルマさんが満を持してのステージイン。

このアンセルマさん、ほんとすごい。
お店を毎日一人でコントロールしていて、客に挨拶したり、お酒を作ったり。
しかも、最終的には自分で歌って、踊っちゃいます。

エネルギーが半端ない
アンセルマさんはとても愛想がよく、初めての僕でも親しみが持てた。
自分のステージでは、常にお客さんとアイコンタクトを取りながら、
途中途中ジョークを交え、お客さんをガンガン煽る。
そんなアンセルマさんを見るお客さんの顔は、ほんとみんな優しい顔をしており、
アンセルマさんが、どれだけみんなに愛されているかが良く分かった。
そんなアンセルマさんが作り出す雰囲気に見惚れていたら、
あっという間に時計の針は3時をまわっていた。
本当に幸せな3時間だった。
アンセルマさんとお客さんが作り出す、なんともいえない微笑ましい雰囲気。
僕は、これを観るだけでもセビリアに行く価値があると思う。
店を去るとき、アンセルマさんから『良い旅を』と言われた。
僕は、『また必ず来ます』と言って、店を後にした。
≪アンセルマ≫
『Casa Anselma』
住所:c/Pages del Corro 49, Triana
営業時間:0:00~3:00過ぎ
料金:ドリンク代のみ(ショーチャージなし)
カテドラルからは徒歩20分ほど。
閉店時間には外にタクシーが出待ちしている。
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