放射線被爆対策-ビタミンC,E,アルファ・リポ酸を!
「医師である自分が真っ先に受けたい治療」
渋谷塚田クリニックの塚田 博 です。
原発事故による放射線被爆に対して、様々な情報が錯綜する中、今実際に私たちにできることは何か?
2011年3月20日(日)のブログ で、原発事故による被爆対策として、放射能の毒性の原因となる活性酸素のひとつ「ヒドロキシラジカル」を減らすために抗酸化物質をしっかり摂ろう!
という内容の記事を書きました。
今回は、具体的に抗酸化物質として、ではいったいどの食べ物やサプリメントを摂ったらよいのか?
と言う話です。
原発事故による放射線被爆で問題となることは、毒性すなわち発癌性のある放射性同位元素を含んだ気体を吸入することです。
具体的には、まず一番に「ヨウ素」の放射性同位元素I‐131による被害です。これは、特に甲状腺癌の発生が問題となります。
さらにヨウ素以外にも、「セシウム」や「プルトニウム」などの毒性をもった放射性同位元素が挙げられます。
ではこれらの「ヨウ素」「セシウム」「プルトニウム」などの毒性放射性同位元素に対して今日からすぐに実行できる対策として、十二分な抗酸化物質を摂ることがあげられますが、では、いったいどんな食事やサプリメントを摂ったらよいのか?
<食事対策>
各放射性同位元素対策として
■ヨウ素に対して:ヨウ素を摂ることで、甲状腺をヨウ素で満たして放射性ヨウ素の吸収を阻止。
○こんぶ、わかめ、ひじき、など
※放射性災害があったときは、通常原子力発電所の近くに「ヨウ化カリウム:KI」の錠剤が備蓄されています。暴露前12~24時間か、暴露後3時間以内に配られて服用することで対応します。
■セシウムに対して:カリウムを多く摂ることで、セシウムの吸収を阻止。
○パセリ、アボガド、ひき割り納豆、ほうれん草(生)、ゆりね、ザーサイなど。
■プルトニウムに対して:植物性に鉄分の多くあるもの。
○パセリ、クロレラなど。味噌汁にも予防効果があると言われています。
<サプリメント対策>
抗酸化力にあるサプリメント
○ビタミンC:理想的には1時間毎に1g。経口で摂ったビタミンCが最高にその効力を発揮するには、理想的には摂り過ぎて下痢になる量よりも少しだけ少ない量となります。個人差がありますが、1日10g以上と思われます。
それ程の量はどうしてもできないと言う方でも、少なくとも1日5~6g以上。やはり1回1gで5~6回に分けて服用します。分けて服用することでビタミンCの血中濃度が高まり、効果が大きくなります。
○ビタミンE:1日400IU できれば朝、晩の2回に分けて。
ビタミンCと併用することで、ビタミンEの抗酸化力を高めてくれます。
○アルファ・リポ酸:1日300~600mg 1日3回に分けて。
アルファ・リポ酸は自らも抗酸化力があるだけでなく、ビタミンCやEの抗酸化力を高めるはたらきがあります。
前回のブログでも紹介しましたが、ビタミンEとアルファ・リポ酸を服用することで、1986年にウクライナ共和国で起きたチェルノブイリ原発事故での子供たちの発癌障害や肝、腎機能の改善にも実際に効果が認められました。
その他のサプリメントとしては、
亜鉛:1日30~60㎎、セレン:400~600㎎なども挙げられます。
また、ビタミンC点滴
(12.5~25g)やアルファ・リポ酸点滴
(300~600㎎)を
週2~3回の対策も挙げられます。
今日は、放射線被爆対策として抗酸化物質をしっかり摂る。そのための具体的な
食事とサプリメントについての話でした。
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