ベンチャー企業と数多く関わって来ると、少々のピンチでは動じな

くなった。当事者は経験も少ないので深刻モードだが、他の会社

の過去の例に比べれば、まだまだ序の口のことが多い。


実際に、10社のうち2、3社は今月の給与支払いも苦労する状態な

のが実態だと思う。絶望的に思える危機に際して意識すべきことは、


1.絶対に諦めないこと。事業を継続する強い意思を持つこと。

2.知恵を捻り出し、以前とは異なる行動を数多く行うこと。

3.笑いを絶やさず、楽観的に構えること。


危機から脱出できない経営者ほど、危機に際して行動が止まる。

悲観的に考え、神妙になっても今までと同じことを繰り返すだけで、

同じ結果が見えていると思い行動しなくなるのは、人間の常である。


危機を乗り越える企業は、動いた結果(当初の目論見とは違うが)

思わぬ支援者が現れたりする。難しい状況で神妙に構えていては

活路は開けない。周りが心配するくらい楽観的に構え、従来の考え

とは違うことをやってみることが、突破口の糸口になる。


絶対に諦めない強い意思が支援者を呼び込み、次の成長へ向け

ての大きなエネルギーになる。危機なしには飛躍が訪れないこと

に思いを致せば、笑顔で危機を乗り切れるはずである。


苦楽は巡る。快活に行動を続け、流れを止めないことが大事である。

多くの企業は苦境で立ち止まり、次の好機が来る流れを止めている。

単なる神頼みとは違い、楽天的に行動を続けることが好機を呼び込む。

2008.11.16