知って得する電力料金活用術 その①電力料金体系を解説します。 | 失敗しないLED照明活用術

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知って必ず得する電力料金活用術と題して、節電・節約するためのノウハウをカンタンに解説します。

その①電気料金体系    わかりづらい料金体系を解説します。
その②電気料金値上げ   値上げのホントのところを解説します。(予定)
その③節電・節約法     どうしたらいいのか?解説します。(予定)
その④電力の未来      これからどうなる?どうしたらいいのかを解説します。(予定)



東京電力が4月から大口企業向け17%、7月から中小企業や一般家庭10%値上げ。

東京新聞: 東電利益 家庭から9割 電気料金審査委販 売量は4割弱 

こんなニュースが流れ、中小企業、商店、一般家庭など8月にずれそうですが、値上げ必至です。

節電・節約はしたいけど、私たちはどう対処したらいいのか? 
どのくらい値上げになるのか? 
それより料金体系はどうなっているの?

東京電力はサマーアシストプラント称して、
1.デマンドダイエトプラン
2.サマー・ホリデープラン
3.ウイクリープラン
など、夏の旅行プランみたいな電気料金がお安くなるプランを発表してます。

まだまだ序の口です。
「契約先はどこ? プランは?」
「この前、契約先変えたよ!安くても原子力は嫌だから、太陽光と水力を入れて、残りは火力」
こんな感じで携帯電話料金みたいに話す日も近いでしょう。
ヨーロッパでは、もうこのようになっているようです。

そのためにも電気料金のことをもっと知って賢い節電・節約をしましょう

まず、その①電力料金体系をできるだけカンタンに説明します。 カンタンが一番難しいのですが・・・

*それぞれのシートに解説してますが、JPEDなので少し見にくくなっています。
 最後にSlideShareでまとめてますので、そちらを方が見やすいかと思います。



2000年3月より順次電力小売の自由化を進めています。

現在は特別高圧、高圧と称している概ね2000V以上の配電を自由化して料金を自由に決められますが、
100~200V配電の料金改定には国の許可が必要です。

詳しくは資源エネルギー庁「電力小売市場の自由化について」(平成24年4月)をご覧ください。




自由化ということは、各企業向けに自由に価格を決められるわけです。

今回の値上げに際し、東京電力は特別高圧の約1万3000軒へは個別に訪問し折衝。
高圧の22万4000軒へは文書で「通知」したようです。

特別高圧の各企業へは、安い価格で販売しているので個別の折衝が必要なのでしょうが、高圧の各企業へは一方的に4月から値上げする文書を郵送したため今回の値上げ拒否騒動に発展したようです。

一般的な契約は1年更新なので、その更新日までは価格改定はできません。
ただし、天変地異など特別な事情が発生し「双方合意」のうえ価格改定ができるようになっています。
それを一方的に文書で通知すればクレームがくるわけです。 体質ですかね?




「販売量が4割弱の規制部門(中小企業、商店、一般家庭)からの利益が全体の9割以上」のニュースには驚きました。

他の電力会社も販売量の少ない規制部門からの利益が多くなっています。

東京電力は
「ご家庭などのお客さま(規制部門)と企業などのお客さま(自由化部門)の違いについてご説明します。」
と急遽、説明。

中越地震の影響が大きいのは理解できます。

規制部門の電気料金単価(23円)自由化部門の電気料金単価(15円)より高いことを一生懸命説明してますが、
問題は中小企業や国民を守る大義で規制されているはずの規制部門から9割の「利益」をあげていることで、
その説明がほとんどなされていません。

この説明の最後にQ&Aが、なんど読んでも理解できないのは私の理解力が不足しているせいなのでしょうか。

Q:何のために部門別に計算しているの?
A:
○企業のお客さまなど自由化部門は、お客さまが新電力(PPS)や他の電力会社を含めて事業者を選択できる競争市場ですので、事業者は自分の会社を選んでもらおうとダンピングするおそれがあります。
○そこで全体としての収支が悪化した場合に、ご家庭など規制部門のお客さまの電気料金を値上げするなどにより、ご家庭など規制部門のお客さまの利益を損なわないよう、チェックするための仕組みです。 




特別高圧電力A|電気料金・各種お手続き|東京電力

自由化部門の料金計算式です。


基本料金 =料金単価(税込) x 契約電力
料   金 =基本料金 + 電力量料金 + 太陽光発電促進付加金


契約電力は規模により違いがあります。
料金単価も電力量単価も個別契約の「機密保持契約」(NDA)により公表してません。
電力量料金は15円と言ってますが、個別により開きがあり、10円以下もあるとか・・・

低圧電力|電気料金・各種お手続き|東京電力

次に規制部門です。 料金計算式は基本的には自由化部門と同じです。

基本料金 =料金単価(税込) x 契約電力
料   金 =基本料金 + 電力量料金 + 太陽光発電促進付加金


ただし国の許可が必要なので
料金単価 1,071円  電力量単価  (夏季)13.円2銭   (その他の季)12円16銭
と明記してあります。


改訂料金表はこちらとありますが、その値上げについては、その②で解説します。

なお低圧電力は中小企業、コンビニなどとの契約です。


従量電灯|電気料金・各種お手続き|東京電力

従量電灯Bは一般的な家庭での契約で、基本的な料金計算式はほぼ同じです。

基本料金 =料金単価(税込) x 契約電力
料   金 =基本料金 + 電力量料金 + 燃料費調整額 + 太陽光発電促進付加金 

電力量料金は、
   ~120kWh   :  17円87銭
120~300kWh   :  22円86銭
300~       :  24円13銭

三段階料金制度と累進課税のように使えば使うほど高くなる料金体系です。

今回の値上げでは基本料金は据え置き、電力量料金が上がります。

ちなみに我が家は、基本料金が50A契約の1,365円です。
使用電力量は冬と夏が300kWhを少し超えています。
今年は300kWhを超えないように節電に努めます・・・私は冷房が嫌いなので消して寝るのですが、家族が(汗)



従量電灯|電気料金・各種お手続き|東京電力 

「従量電灯B」が60Aまでで、それ以上は「従量電灯C」になります。
オール電化とか大きい家でしょうか。断熱をキチンとしている家はBで十分でしょう。

この他にもオプション契約とか、季節とか、力率とか(説明するのが)難しく、
細かいところはカットしてできるだけカンタンに料金体系全般がわかるように説明したつもりです。

いかがでしたでしょう?

その②では電気料金値上げ   値上げのホントのところを解説します。(予定)

シートをSlideShareにしましたので、こちらが見やすいかと思います。  では! 




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