河沿いの散歩道 | 雷神トールのブログ

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トリウム発電について考える

昨日(3月14日水曜日)は一日青空の春日だったので、久しぶりにロワール河の土手に散歩に行きました。

ここはブリアール運河の終点で、運河橋(ロワール河を跨ぐ橋が運河になってます)の袂でもあります。

のんびりと釣り糸を垂れる老人お二人。

 

 

 

 

まだ春うららというわけにはゆきませんでした。

「春は名のみの風の寒さよ」の歌のとおり風が結構寒かったです。

 

運河橋は工事中で渡れませんでした。

 

 

 

橋の手前からロワール河に並行して掘られている運河を眺めてUターンです。

 

 

もう一人の釣り人が結構大きな魚を釣り上げました。たも網の中に白い魚の腹が見えます。 「ブレームだよ」。 隣のふたりと交わす声が聞こえました。

 

 

 

ブレーム: brème はフナと似てますがフナより胴がずっと平たくて大きい魚です。

 

辞書には「セタカウオ」と出てました。動きが鈍く小骨が沢山あって食べるには適していません。

 

釣竿を奈良の友達の家に置いて来たのでいつかは他の荷物と一緒に片付けに帰らねばなりません。でも、まだ暫くは帰れそうにありません。預かってくださってる奈良倶楽部オウナーの谷さんには申し訳なく、感謝の気持ちでいっぱいです。ただ、釣りは暖かくなったら誘惑に勝てず総合スポーツ店で、それなりの竿を驚くほど安価で売ってたので、買っちゃうかもしれません。日本に預けてきたのは海釣り用の竿だってこともあるし……。ロワールで鮭なんか釣ることを夢見たりします(笑)。

 

アンテークのお店なのですが……。たぶんオウナーはパリの人で冬の間は閉めてるんだと思います。もうじき観光客が増えるシーズンになれば歩道の上にも小物が並べられ眼を楽しませてくれるでしょう。

 

 

 

ロワール河の本流に沿って穿たれた運河。枯れすすきが日に当たっていよいよ冬の終わりを告げてるようです。

 

 

 

 

 

運河の向う岸には菜園がいくつか並んでいます。お年寄りのご夫婦が土を掘り球根を埋めていました。

 

 

 

ロワール河は1月2月と比べてずいぶん水量が減りましたが、それでも砂州などはすべて水没し、勢いよく滔々と流れています。

 

 

ここからは下流に向けて緩やかにうねる光景が開けます。下流に陶器で有名なジアンがあります。

 

 

土手のベンチでひとり日に当たり物思いに耽るご老人。

 

 

 

 

散歩道の折り返し地点です。四季を通じて必ずこの家を見に来ます。元は閘門の管理人の家だったのでしょう。

 

 

玄関の入り口のドアのほぼ上辺に印が刻まれ、1856年に水位がここまで達した、とあります。

 

 

他の小さな家にも増水の記録が刻まれ、1846年から10年ごとに増水があったことが記されています。

水辺は普段は眺めが好くて住みたい気持ちを誘いますが洪水は怖いですね。

ブリアール運河の終点は池のようになっていて、ロワール河へは細い排水用の水路が繋がってるだけで舟はロワールに直接は行けません。

 

 

冬の間3か月以上、歩かなかったので腿の付け根が痛くなり、ゆっくりと歩きました。

 

 

ここへは車で40分ほどで来れます。暖かくなったらたびたび歩きに来るでしょう。

 

 

  それではまた……。