枯葉の集め方 | 雷神トールのブログ

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トリウム発電について考える

早朝、エンジンの音で目を覚まされた。前の公園のマロニエの落ち葉を町の係員が送風機で吹き寄せては掻き集めている。

 

 

イヴモンタンやジュリエット・グレコが歌い、一世を風靡したシャンソン「枯葉」はあまりにも有名で、いまさら歌詞の引用など気恥ずかしくやめておくが、モンタンも死に、戦後日本のジジババがフランス文化への思い入れをこの一曲に集めたかのような懐かしい時代は、淡いノスタルジーとともに遠ざかってしまった。

 

 

「塵取りで掻き集められる枯葉」そんな歌詞がセリフにあったと思うが、時代が変わり、枯葉はガソリンエンジンの送風機で吹き寄せて掻き集められる。

 

 

昨年は雹で屋根に穴を開けられ、放っておいたら雨が入り込み、防寒材も腐って荒れ放題。鉢植えの椿は息も絶え絶え、残った葉っぱも数えるほどだったので、この夏、土を入れ替え、鉢も一回り大きくしたところ、元気の良い葉が次々と生えて蕾も沢山付いた。

 

寒さが近づいた2週間前に、越冬用の温室を修復し、鉢を土台のコンクリートから浮かせて置けるように材木で敷台を作った。

 

椿、夾竹桃、ツツジなど鉢を入れ終わった途端に寒くなり、先週は朝は零下に下がり初霜が降りた。

 

 

先週は友達の教え子が遊びに来て、5日間車であちこち案内し、毎日400kmから200km 走った。テロに遇うこともなく無事帰ってから、急に疲れが出て週末は寝て過ごしました。

 

こうして車でフランスのあちこちに人様をお連れすることはもう、ないだろう、と思うと すこし寂しい気がして、最後のお勤めと頑張ったのだが、ひと頃のように朝早く出て夜中過ぎに帰って来るような無理はしなかったのでどうにか5日間やり通せたのだと思う。

 

日本の和歌山の家は家主さんの都合で住めなくなり、先月荷物を引き取りに行き、代わりに近い将来住める場所の目安だけはつけて来ました。

 

あとはフランスのこの家を売りに出し、引越をするだけ。

いつ売れるかはわからない。2年前と状況はさして変わっていない。どころか Brexit で悪化しています。この家はペンション向けに出来てるので、英国人に買ってもらおうと狙いをつけていたのだが、EUから英国が離脱してしまうとシェンゲン条約で域内居住と商活動が自由だったのがヴィザが要る、ポンドが下がるなどしてフランスに住んでる英国人の 間にパニックが襲ったほど。

 

なので潜在顧客が減り、ベルギーかオランダの人に買って貰えればいいと願っている。フランスと比べて国土面積が小さく不動産価格がこの二国はずっと高いのだ。毎夏この町のフェステイバルの期間は必ず泊り客が来るので、大きく稼げはしないが、維持費ぐらいは稼げます。いい後継者が見つかればいいのだけれど。

 

トランプみたいに「金、かね、カネ!」とえげつなく吠えたてて、恥じることを知らない男が大統領に選ばれてしまうのはやっぱりヨーロッパと違うアメリカってことか。日本の周辺事情の変化は大丈夫か? 何か悪い予感がする。