天変地異? UFO? ルーツ探索の旅 その⑨ | 雷神トールのブログ

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トリウム発電について考える

下の絵は、但馬で暮らしていた幼時の私がある晩観た記憶をもとに描いたイラストです。

イラスト

兵庫県養父郡八鹿町九鹿で暮らした2年間のいつのことだったかは覚えていないのだが、浴衣を寝間着に着ていたから、季節は夏だったと思う。1948年か49年の夏ということになる。

天変地異を目の当たりにして、身を揺るがされるほどの強烈な感動に打たれた記憶が残っていて、長い間あれはなんだったのだろう?と不思議に思っていた。

それは、夜中に尿意を覚えて厠へ行き、廊下から外の畑を見たときだ。真夜中なのに外が異様に明るく、川も畑もその向うの山並みも昼間のように明るく形と色が見えるのだ。全体に青白い印象があったが。

今どきの子供ならさしずめUFOが降りて来て、山野を照らしたのだと言うかもしれない。正直そんな異常な感覚を抱いた。

たまたま満月の夜で、野山が異様に明るく照らし出されていただけかもしれない。夜のはずなのに異様に明るいことが子供の心に天体の異変を見たかのような不思議さの印象を与え、不思議なものを観たという思いが長年の間に拡大されてUFO とか天変地異とか超常現象を観たかのような思いを抱かせたのかも知れない。

しかし、最近ブログやTwitter などで大地震の前の予兆として「地震雲」を観たとかの記事を見る機会が多いので、もしか?と思い、「1948年に起こった地震」を検索してみた。驚いたことに、いきなり「1948年6月28日の福井大地震」にずどん!ぶち当たったのだ。

M7の都市直下型地震で、関東大震災、阪神・淡路大地震、東日本大震災と並ぶ日本の災害史上最悪クラスの震災だった。

死者3769人、負傷者22203人、全壊家屋36184、半壊11816、焼失3851 という戦後では3番目の大震災だ。

震源は福井県坂井郡丸岡町で、国宝の丸岡城が倒壊したほか大和百貨店も全壊した。ある地区の倒壊率は90%というすさまじさ。

地震が発生したのは16時過ぎ。当時は夏時間があり17時過ぎで、夕食の支度中で火事が多く発生したが、農家の人たちが外で農作業をしていたので地震の規模に比べ死者が少なかったといわれている。

福井県はこの時、私が住んでいた兵庫県養父郡とはさして遠くはない。

大地震の発生を予兆する気象現象があるという説を信じる人はかなり多い。
科学的な根拠は見つかっていないが、地中と大気とは木の枝と根の関係のように密接に繋がりがあると主張する人もいる。

地震の前後に帯状地震雲が現れる。観察結果を写真で公表している人もかなりいる。

震源周辺から発生する電磁波が雲の発生の原因とか、高エネルギーの電磁波は気体分子をイオン化させるなど…。

それでなくても、「夜天光」と呼ばれる「明るい夜」はそれほど不思議ではない現象としてあるという。「大気光」、「黄道光」、「星野光」の3種が光源になるのだそうな。

ブログ記事で気になる投稿を見つけたのでご紹介する。「大きな地震の前兆として、夜空が透明感ある澄んだ水色」になる現象を実際観察し、数枚の写真を投稿されている。「孔雀のいる庭」というブログでリンクを無断で貼らせて頂きます。

http://ginrei.air-nifty.com/kujaku/2010/03/m-e6f9.html

チリ大地震の予兆だったという。

私が4歳か5歳の時に観た異常に明るい夜が、福井地震の予兆だったか? どうかは今となっては分らない。

しかし、その時に身を打たれるように抱いた、天体と自然現象に対する厳粛の念は今も忘れられないでいる。