今週の闇金ウシジマくん/第428話 | すっぴんマスター

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(※注:ゲーム攻略サイトではありません)書店員。読んだ小説などについて書いています。基本ネタバレしてますので注意。気になる点ありましたらコメントなどで指摘していただけるとうれしいです。

第428話/ウシジマくん⑭

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いまから10年ほど前、丑嶋が少年院から出てきた当時のおはなし。現在丑嶋を包囲している獅子谷の、その兄が経営するシシックという闇金グループに、柄崎や加納は所属していた。丑嶋はカタギで生きていくつもりのようだが、獅子谷兄弟は中二であの三蔵のあたまを割ったという丑嶋に興味津々であり、スカウトしたいらしい。しかし丑嶋にはその気はない。柄崎が頼んでも会ってくれさえしない。というか、柄崎とさえもう関係を保つことに乗り気ではないのかもしれない。

そのころの滑皮はヤクザになったばかりで、まだ全然下っ端だ。これから熊倉を迎えに行くといっているのに、アイス買ってきてなどといって、なぜかほかのヤクザが因縁をつけてくる。それは熊倉にいってくれよ。先輩ヤクザは滑皮にハナクソをつけながら、上のものがやれといったらなんでもやるのがヤクザだという。いや、だから、いままさに、あなたより上の熊倉の命令にしたがおうとしてるんだけど・・・などという反論を滑皮はしない。ただすみませんといって受け容れる。なんかこれ、クレーマーと販売員の会話みたいだな。

 

 

熊倉が滑皮の運転を誉める。運転上手は床上手、快適に車を動かせる人間は、女の扱いも丁寧だというはなしである。熊倉は後部座席から滑皮をからかい続ける。自信あるなら俺で試してみるかなどと、その後を知っている読者には笑えない冗談までくちにする。許してください兄貴、とクソ真面目に応える滑皮は、どこか滑皮としゃべるときの現在の丑嶋のようでもある。

なにしに、どこに行くのかわからないが、目的地について、滑皮がドアを開けて熊倉をおろす。そこにちょうど獅子谷兄弟もいるのである。柄崎と加納を呼び出し、海老名を連れてどこかに行こうとしているところなのだ。派手な入れ墨の見せる獅子谷兄が熊倉たちのほうを見ているが、熊倉は特に反応していない。気づいていないか、知らないのだろう。しかし滑皮はもちろん獅子谷のことを知っている。獅子谷兄は滑皮より前にモンスター連合の総長だった男なのだ。要するに先輩である。しかし現状は滑皮はヤクザになっている。こういう場合、しゃべりかたとかどうなるんだろう。丑嶋は、知らないやつならともかく、ヤクザに対しては基本的に敬語だった。獏木とかには最初から感じ悪かったが、鳶田とか梶尾は同じくらいか、あるいは年下だろう。

しかし両者は会話をしない。滑皮も獅子谷がいることに気づいているっぽいが、にらみつけるでも会釈するでもなく、別になんの反応もない。獅子谷的には、いまどきヤクザやるなんてバカみたい、という感じらしい。滑皮は直接の後輩で、いろいろ面倒みてやったのに、運転手やって貧乏っぽい生活してる。現在では状況はちょっと変わってきているかもしれないが、このくらいの時代は特に半グレがちからを蓄えていた時期だろう。獅子谷の滑皮に対する感想は、当時の不良たちのおもいを丸々反映したものと見ていいだろう。例の暴対法によって、ヤクザはふつうに生活することさえ困難になってしまった。いまでもそれじたいは変わらないだろうが、十代の不良たちの行き先としてヤクザが候補にあがりにくくなったというのは当時のほうが強烈だろう。ヤクザになっても、稼げないし、暴れられないし、理不尽なことばかりなのだから、よく知った友人たちと強力な組織をつくって好きにやったほうがずっといいと、そういうふうにして、半グレたちは台頭していったのである。

 

 

獅子谷たちと柄崎・加納が合流する。柄崎の車でどこかに行く感じだろうか。柄崎もさすがに緊張している。加納なんか、若干柄崎を盾にするように半歩うしろに隠れている感じだ。そしてひとことも発しない。なんか加納って、NITROでいうとXBSみたいな感じだな。なに考えてるのかよくわからない寡黙なラッパー・・・。

獅子谷の現在の最優先は丑嶋である。柄崎が前回丑嶋を獅子谷に会わないかと誘ったとき、車のなかにいて、今何してるか、というふうにはなしはじめていた。たぶん柄崎は、海老名から連絡を受けて出発し、丑嶋を拾って、その足で獅子谷のところに行くつもりだったのである。しかしダメだったので、それを海老名に伝えて、とりあえず来いみたいな感じになったのだろう。丑嶋が来ないというのはどういうことかと、獅子谷は訊ねる。ほんとうは丑嶋ははっきりと、会いたくない、会う理由がない、金融なんてやらない、という感じで断ったが、そうはいえないので、仕事で朝が早いから、というふうに柄崎はごまかす。ではと、獅子谷は丑嶋の家まで出向くつもりなのだ。行ってなにをするつもりかというと、むろん勧誘である。獅子谷兄弟がふたり出向いて勧誘というのは、丑嶋のあつかいがわかるというものである。同時に獅子谷がどうしても丑嶋を手に入れたいと考えている、その本気度もよく伝わってくる。

しかし金融にかんしては柄崎がすでに誘っている。丑嶋は金融屋にはならないだろう。柄崎がそういうと、そんなふうに逃げ腰だからお前らの店は最下位なのだと獅子谷はいう。それを受けて、海老名がそうだそうだという感じで、お前らがしっかりしないから俺がヤキ入れられたんだぞ、みたいなことをいう。そういう言い訳っぽい、他責的な言葉遣いは獅子谷の前ではアウトだ。それとも最初からそうするつもりだったんだろうか。獅子谷兄はもっていたカッターでジョキジョキ海老名の耳を切って落としてしまう。カッターじゃあ、すっというふうには切れないよなあ。ものすごい痛いだろうな。まだ肉蝮に力ずくでもぎとられたほうが、一瞬のことだからマシかも。

運転している柄崎は何度か前を見ろと注意されているが、横でじぶんのところの店長が耳切られてたらまともに運転してられないのはふつうのことである。ところで加納が見当たらないのだけど、獅子谷兄弟のうしろにいるのか、それとも二台できているのかな?たしかに、柄崎が丑嶋に電話しているときには加納の姿はなかった。

 

 

言い訳ばかりの舌は引っこ抜き、聞く耳もたない耳はひきちぎる。鯖野も、言い訳をしてアッパーされ、はなしを理解せずまだ言い訳をつづけて耳に穴をあけられそうになっていた。なにか獅子谷兄のスタイルを象徴する、一貫したふるまいのようである。海老名は切り取られた耳をあとで焼いて食わされるようだ。柄崎は丑嶋をい勧誘し、それができなければ同様に耳を切り取って丑嶋に食わせる。その発言を、獅子谷弟は黙って聞いている。のちに彼が多用することになる拷問である。ふたりの年齢はけっこうちがうようだし(獅子谷兄は丑嶋より年上の滑皮よりさらに上で、獅子谷弟は丑嶋より年下)、こういう、ふつうのひとは思いつけないようなえぐいアイデアをどんどん出してくる兄を、やはり尊敬しているのかもしれない。

丑嶋は獅子谷兄弟が迫っているとも知らず、うーたんとうさこに刻んだ人参を食べさせて、平和な午後を過ごしているのだった。

 

 

 

 

 

 

 

つづく。

 

 

 

 

 

 

 

うーむ、このまま獅子谷兄弟が丑嶋の家に乗り込んでくるとなると・・・丑嶋はともかくうーたんが危ない!また預かってくれ優希~

 

 

獅子谷兄が丑嶋を手に入れたい気持ちはホンモノのようである。しかし、たしかに丑嶋は、あの鰐戸三蔵、延いては鰐戸三兄弟を黙らせた人間ではあるのだが、ここまでするほどのことだろうか。獅子谷兄弟のもとにはそれでなくても名のある不良たちが集っているはずである。なにしろ兄弟そろってモンスター連合の総長なのだから。

これにかんしては、丑嶋が倒したのがほかならぬ三蔵であったということが大きかったかもしれない。この回想に入ってからの戌亥の言い方をみると、かつてはおそろしい兄弟といえば鰐戸だったのだが、いまではそこに獅子谷があてはまるということになっている。で、この三蔵は、滑皮とももめている。三蔵の唇を枝切りバサミみたいなやつで奪ったのは滑皮なのだ。長男の一はそれなりにはなしのわかる人物である。しかし三蔵はまったく会話が成り立たない。ちょっとした会話の高揚からふつうなら考えられないようなことをしでかすという意味では肉蝮以上におそろしいところがある。鰐戸たちが組織をつくらずにあの地位を保つことができたのは、この一以外には制御不可能な三蔵がいたからである。それが、モンスター連合からするとわりと目の上のたんこぶだったのではないか。一は切れる男なので、正面切ってモンスター連合をどうこうしようというふうには動かないだろう。モンスター連合のほうも、別に鰐戸のほうから邪魔してこないのであれば積極的にかまうこともないのだし、シシックであっても同様だろう。とりわけシシックは金を稼ぐ集団なのだから、これにかんして鰐戸兄弟が邪魔にならないかぎりではじっさいのところどうでもよく、問題ではなかったはずである。しかし、とはいえ、不良として、雌雄を決するわけではないから例のなめる/なめられる問題にまでは発展しないとしても、なんとなくうっとうしい存在であったことはまちがいない。若いときの鰐戸兄弟は、その後の彼らほどあまり金のことにうるさい感じはなかった。だから、モンスター連合やシシックともぶつかることがなかったのではないか。そして三蔵は、特に理由もなしにこちらから積極的に攻めようとおもえるような人間ではない。めんどうくさいのである。そんなわけで、互いにうっとうしくおもってはいても、実害はないから沈黙を守っていたと、そんな感じなのだったのではないかと考えられるのである。ただ、滑皮は三蔵をやっつけているようであるし、それもなにか協定のようなものがあるわけではない。ただめんどうくさいから触れないだけなのだ。

そんな三蔵を丑嶋は打ち倒した。おもえば、滑皮に唇を奪われても、三蔵の勢いは衰えることはなく、むしろ異形となることで増しているようにさえ感じられるぶぶんがあった。もちろん、界隈では「滑皮は三蔵の上」ということははっきり認識されただろう。しかし滑皮はのちに愛沢が語ったように、そうした異様な不良たちのなかでも特にかかわってはならないものとして記憶されてきた。要するに、そんなことはわかりきっているのである。そんな超特殊な不良である滑皮が三蔵の唇を奪っても、滑皮の抱えている暴力の量はじっさいほとんど変わらないだろう。町一番の喧嘩自慢を、来日していたミルコ・クロコップが蹴り倒したからといって、「ミルコすげー」とはならない。ミルコが強いのはみんな知っているからである。

しかし丑嶋がなしたことはぜんぜん事情がちがう。なにしろ丑嶋はこのとき中二だったのだ。14歳とかそこらだったのである。特に武勇伝らしいものもまだなかっただろう。そんな、暴力の経済でいえば無価値に等しいものに、三蔵は半殺しにされてしまった。これは鰐戸には非常に決定的なことだったのだ。その結果、鰐戸が築いた暴力の積み立てはほとんど丑嶋に移り、残った一たちの抱えていたものも、鰐戸への見積もりを低く修正したものたちによって散り散りになってしまったのである。モンスター連合からシシックへと場所を変え、現場を指揮っていた獅子谷からすれば、丑嶋のなしたことはかなりナイスなわけである。

 

 

そうした経過があるとすれば、獅子谷が実際以上に丑嶋を買っている可能性はかなりある。それに加えて、例の暴力の経済である。もしこのままシシックが丑嶋を擁することができれば、それは実質的に三蔵を擁したのとほぼ等価といっていい状態になるわけである。会話が成り立たないので、三蔵本人を勧誘することはできない。しかしまだ若く、友人の柄崎が部下にいるいまの状況なら、それもかんたんだろう。たぶんそういう判断で、獅子谷兄は丑嶋に会いたがっているのだ。弟はもうちょっと、格闘的な意味で会いたいだけのような感じもするが。

 

 

しかし、前回書いたように、丑嶋じしんはこの暴力の経済を認めてはいない。三蔵を倒したからといって、じぶんが以前まで三蔵以上の価値のある人間だというふうにはとらえない。ただ丑嶋は、なめられないために、必要とあらばそういう行動、つまり「あたまに向けて金属バットをフルスイング」できる人間であるということを示しただけだ。この動詞は、ほかの(滑皮以外の)誰を主語にしても実現することのない架空の述語である。彼は、それをじっさいにやってみせることで、通常の生き方の枠組みからじぶんが逸脱しうるものだということを示してみせたのである。

 

 

獅子谷の社員教育はなんとも強烈なものだ。最下位というのは毎月出てくるものだから、この調子でいくと耳を欠損したものがシシックにはたくさんいるなどという状況になりそうである。そうなれば退職者も続出するだろうし、うらみも買うかもしれない。そうならないのは、獅子谷の恐怖政治が徹底していて、辞めたり復讐に失敗したりしたらそのあとが怖いという、暴力の経済でいえば積み立てが非常に大きいせいかもしれない。ただ、この手の順位付けは全体の利益を増大させるかというと、そうでないこともある。洗脳くんのときにも考えたが、このシステムではランクをつけるときに必ず最下位が出てくる。獅子谷としては、そうならないために必死こいて売り上げを上げろというところで、動機付けのつもりでやっているわけだが、じっさいにランキングされるほうのものからすれば、最下位にならなければいいわけなのだから、最終的には足の引っ張り合いになる。洗脳くんでもずっと稼ぎが最下位だった和子は、やがて娘のみゆきを襲ってこれを覆そうとした。そんなことをしても彼女たち全体が稼いでくる額は増えないばかりか、減ってしまう。つまり、そのシステムの設計者である神堂にとってはなにもうれしいことはない。偏差値重視が絶対的な学力低下を招くのと同じ原理で、全売り上げという視点で長期的に見たとき、あまり賢いシステムとはいいにくいわけである。それを補うことができるのは、「最下位でない」というネガティブな条件だけでなく、売り上げがよいときなどにそれなりの報奨を用意することである。洗脳くんでは閉じたシステムだったので問題も多かったが、もし獅子谷が退職者を止めなくて、長い期間最下位で、下から2番目のものを引きずり落とせばよいと考え付かない程度の期間しか社員が所属しないような感じなのであれば、この問題点もカバーできるかもしれない。ただそのためには、やはりその報奨にかんしてもランキングでは判断しないほうがよいだろう。トップになればなにかがもらえる、というシステムであるなら、2番手はトップを引きずり落とせばよいことになるからである。それは会社の望むところではない。

獅子谷は言い訳を許さない。今回彼はカッターを持ち込んでいたが、常に持ち歩いているのか、最初から柄崎への見せしめのためにそうするつもりだったのかは不明だ。しかし、タイミングとしては明らかに、海老名の発言をしたのにあわせて耳をギコギコしている。それは、売り上げ最下位なのはお前らのせいだという、他責的な言葉遣いだった。鯖野もまた、言い訳をして、責任はじぶんばかりにあるのではないといったことで殴られていた。それは鯖野や海老名的には正当な弁明だったのだろう。いわれたとおりにちゃんとやっているのだが、従業員がバカなのだと、それは真実なのだろう。しかし「客」である獅子谷にはそんなことはどうでもいい。獅子谷にとっての客は金主であるということだったが、これは同時に、海老名や鯖野たちにとっての客は獅子谷で、柄崎たちにとっての客は海老名で、債務者たちにとっての客は柄崎だということも示していた。街の、おばあちゃんがやっている駄菓子屋とかならともかく、都心の量販店とかで従業員の生活事情とか人間関係とかをいちいち考えながら買い物するひとはいない。いるかもしれないが、それは心優しいひとのばあいであって、特殊な状況といっていいだろう。獅子谷は、この転倒した関係性を徹底させるために、言い訳を許さない。選ぶのは客の側であって、競争をしている小売店ではない。選ぶのは客の側、という状況は、競争原理が組み込まれてはじめて生じてくるものだ。この世ではじめて開業されたパン屋さんは、多くのひとがパンを必要としているという状況があったから誕生した。原始的な世界では、まず欲望があって供給が出てくる。必要があるから、そこで商売ができると判断したものが、パンを売り始めるのだ。やがて売買のシステムが大きく定着してくると、今度は売り手は買い手の欲望を創出するようになる。イノベーションと呼ばれる様態だ。第三次産業はここから出発している。モンハンの新作は生活必需品ではないし、原始的世界でそれを欲望する人間が存在しているわけではない。これを購入するものは、モンハンの新しいやつをやりたいとか、あるいはただなにかゲームがほしいというような動機でこれを購入するが、それも市場によって後天的に作られた動機である。人間の知的営為が買い物につながる場合というのはたいていそうである。本屋にいって、真に知性が更新されるのは、入店するまではおもいもよらなかったおもしろそうな本を棚から見つけてしまい、うっかり買ってしまうときである。

イノベーションが持続するようであれば、売り手は利益も持続することができるが、人間の行動範囲や興味には限度というものがあるので、やがてはそこに競争原理が組み込まれることになる。おもえば、獅子谷が社員たちを競争させているのも、そうした理由からかもしれない。獅子谷は、みずからが金主を客とする以上、社員たちから客として扱われなければならない。それはたんにいわゆる「お客様あつかい」をされるということではなく、接近した同業の小売店が競争しあうように、獅子谷の好意をめぐって競争するということなのである。現実の競争では、それは売り上げに直結し、維持できなければつぶれてしまう。聞く耳をもたない小売店は、客の意見を聞かない店であり、言い訳ばかりする店は、売り上げの悪さの責任をじぶんではなく客のせいにする店である。そうした店は早晩閉店する。獅子谷はそれを、ランキングシステムを導入することで、比喩的に表現しているわけである。ランキングじたいは問題もあるものだが、それでも、どちらが客であるかということをしっかりわからせるためには、これは有効なのである(以上の考察は経済学の素人がいまこの瞬間の思いつきで適当に書いていることなので、話半分に読んでください。学校のテストとかで書いてもたぶんペケされるよ)

 

 

それにしても耳を焼いて食わせる元ネタが兄だったというのは、獅子谷弟の兄リスペクトがホンモノであることをおもわせる。もし丑嶋が獅子谷兄を殺すなりハメるなりしてなきものにしたのであれば、いままで獅子谷が黙っていたのもなかなか幸運なことだったのかもしれない。若い滑皮もからんできてすごいおもしろくなってきた。とりあえずは、次回丑嶋が獅子谷たちにどういう口をきくのかが非常に楽しみである。