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いやあ…、やっぱりすばらしいです。おもしろいです。買ってよかった。
こういう短篇がまとまった書籍が出てくれてうれしい(まあ発売はけっこう前なのだけど)。なぜなら、これまで「初期のさくらももこはおもしろい」ということを示すために、特にこのブログ上では、「最初期のさくらももこはほんとにおもしろくて、特にちびまる子ちゃんのコミックの、①から⑤巻あたりの後半に収録されている、本編とはべつのエッセイ漫画が断然イイ」というめんどくさい言い方をしてきたものが、これでもう少しすすめ方が楽になったのですから。
まだぜんぶを通して読んではいないけれど、なんだか意外な点もあった。というのは、さくらももこの両親の出会いを、普段とはやや異なるタッチで描いた「口笛がきこえる」のことなんですが、これのあるコマが、僕のこれまで読んでいた古い版の④巻では下のようになっていた。
それが、今回手に入れた文庫版では次のようになっていた。右の吹き出しです。
まあ、はじめてふたりが出会ったダブルデートで、先に帰ろうとするお母さんをあっさり帰す父ヒロシを、友人がからかい、けっきょく送っていくことになるという場面なのだけれども、要は、うえのコマでは、ヒロシのこころのなかの述懐とじっさいにくちにされたことばが同じものとなっていて、下ではこころのなかのことばが換えられているわけです。これを読んでいた当時も、たしかに違和感の覚える場面であったから、まあふつうに考えて僕のもっていた刷だけの乱丁ということなんだろうけど、これはこれで納得できる感じもしていた。というのは、ぼーっとしているようでヒロシも緊張していたはずで、からかわれ、お母さんがいまにもいなくなってしまいそうな急を要する瞬間に、とっさに、映画かなんかで見たようなステレオタイプのキザなセリフがあたまのなかに浮かんできて、うっかりなんの工夫もなく読み上げてしまった…みたいなシーンかとおもっていたのです。たんじゅんな乱丁だったのか、わかりづらいということでかんたんなものに換えたということなのか、わからないけど、べつに前のまんまでもよかった気がするなあ。ヒロシが「おれって気がきかねーな」と反省するというのも、なんだかヘンだよ…。
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