セキセイに逢いに行く SKSのその後 Vol.2
こんにちは、涌井です。
前回の続きになります。
先日、SKS47(2010年動物園の前に47羽のセキセイインコが遺棄されました、その時の鳥の総称)より
6羽を引き取られた幼稚園にご訪問に伺いました。
幼稚園が引き取りの希望を出すという事自体が、保護団体の多くでお断りの対象になります。
TSUBASAは、学校などでの鳥の引取りには基本的にはルールを設けておりません。
ですが、やはりコンパニオンバードという枠から学校飼育動物は外れてしまう事が多いのが事実です。
かつて、実際に動物園から引き取りたいという依頼が来た時はお断りしています。
今回、里親さんに幼稚園が決まった理由は、先生の動物への思いやりと人慣れしていないセキセイへの
向き合い方によるものです。
人慣れをしていないことへの理解や、子供たちによって鳥に負担がかかるのは嫌なこと。
そして、具合が悪くなったらどうするのか?
などなど、沢山のお話をしました。
通院やペレットへの理解、広くて清潔なお部屋の確保などその水準は高い物でした。
人慣れしていない鳥達の中には、コンパニオンバードとしての人との暮らしも
選択肢の一つですが、広い鳥舎で仲間と共に暮らすことも間違いではないと思っています。
現在、鳥達はお掃除をしてくれる用務員さんの肩に止まったり集団で飛び回って暮らしているそうです。
先生からは、鳥たちの性格もなんとなく把握できてきたというご報告も頂いています。
この幼稚園なら鳥をお願いできる、と思った理由の一つが「私が見られる限界が6羽です」という
先生のお言葉でした。
鳥舎の広さは申し分なく、おそらく6羽以上入れても鳥へのストレスは少なかったことでしょう。
でも、観察できる限界や具合が悪くなった時に気づける限界を6羽と位置付けて、先生は
鳥さんの羽数は6羽とおっしゃっていました。
個人宅で飼っていても、一羽ぐらい増えても平気という言葉をよく聞きます。
際限なく増やしてしまい、健康管理が不可能になる方も少なくありません。
場所は、飼育小屋でも動物を大切にする先生の元であればお願いしたいと思いました。
今回の事で飼う場所は、屋外鳥舎でも保温の工夫をしたり毎日の観察がされている事を
考えると「飼育小屋」だからダメという判断は、安直かなと思います。
ただ、圧倒的多数の学校飼育動物が可哀想なのは確かです。
今回のSKSの里親になってくださった幼稚園との関わりから、学校飼育動物でも
大切にしてあげればいい環境が作れるというのを見てまいりました。
最近は、とり村の近所の幼稚園児が施設の見学に来ることも多いので、
学校との関わりや、小さな子供たちにも命の大切さを伝えられるような事も
できたらいいなと思っています。
~セキセイの皆、元気で暮らしていました!~
ちゃんと寒くないように風よけなどもついていました。
風よけで、園児たちからはあんまり鳥が見えないみたいですが・・・(笑)
鳥を優先してくださって嬉しかったです。
見学の為に快く、休日に幼稚園を開放してくださったK幼稚園様
そして、鳥達の具合が悪くなればいつもご自宅へ連れて帰って鳥達を看てくださるE先生
本当にありがとうございます。
☆オマケ☆
こちらの幼稚園は、ウサギも水鳥もとても慣れています!
ウサギが可愛すぎて、後で見返したら写真がウサギだらけでした。
おそらく、秘訣は子供との適度な距離感とお世話する先生や用務員さんの愛情です。
新鮮なお水とお野菜が入っています。ウサギさんたちは最近、トイレを覚えたそうです。
こちらも風よけなどよく考えられた作りをしていました。