元ペットショップから95羽の鳥をレスキューしました【レポート①】
こんにちは、涌井です。
2012年7月30日現在、とり村の検疫室には95羽の鳥達がいます。
皆様にご報告させていただきます。
【経緯】
7月中旬(2012)、ウサギの保護団体の方からTSUBASAに電話がありました。
緊急を要する鳥のレスキュー依頼です。
劣悪な飼育環境により、動物取扱責任者の認可を取り下げられ、販売を禁止されたペットショップに多数残された動物がいるとのことでした。
この元ペットショップには、イヌ・ウサギ・カメ・デグーなど様々な動物が残されていました。
そしてその中に、大量の鳥も残されている状況でした。
鳥以外の動物に対しては、救助の目処が立っているものの、鳥に関してはレスキュー場所がないという事でTSUBASAに相談がありました。
今回のレスキューについて、時系列で皆さまにお伝えさせていただきます。
全部で3回に分けてのレスキュー活動となりました。
2012年7月12日 ウサギの保護団体よりレスキュー要請
2012年7月13日 レスキュー活動①
2012年7月20日 レスキュー活動②
2012年7月27日 レスキュー活動③
通常、私達TSUBASAでは引取業務は必ず飼主様に健康診断をしていただいてから実施します。
ですが、今回は依頼の翌日にはレスキュー業務を行いました。
引取のルールを全て飛ばしてでも緊急で引き取った最大の理由は、このままではその場にいる鳥達が命を落とす危険があったからです。
現に、依頼の翌日に緊急レスキューに踏み切ったきっかけは、ウサギの保護団体の方の情報で、次々に鳥が死んでいっていると聞かされたからです。
それほどに、その元ペットショップの状況はひどい物でした。
【レスキュー状況】
~レスキュー活動①(2012年7月13日)~
レスキュー出来た鳥は、全部で31羽
・ セキセイインコ(成鳥)
・ セキセイインコ(中雛)
・ キンカチョウ
・ ジュウシマツ
※レスキュー活動①の後、弱っていたジュウシマツ1羽死亡
~レスキュー活動②(2012年7月20日)~
レスキュー出来た鳥は全部で2羽
・ オカメインコ(中雛)
最も、命の危険のある雛のみレスキュー
~レスキュー活動③(2012年7月27日)~
レスキュー出来た鳥は全部で60羽
・ セキセイインコ
・ キンカチョウ
・ ジュウシマツ
・ オカメインコ
・ コザクラインコ
・ ボタンインコ
・ マメルリハ
・ カナリア
・ ブンチョウ
・ ウスユキバト
※レスキュー活動③の後、弱っていたセキセイインコ1羽死亡
~孵化~
とり村にて孵化しました 全部で2羽
2012年7月27日 レスキューした中に抱卵中のセキセイがおり、雛が1羽孵る
2012年7月30日 同じセキセイから2羽目の雛が孵る
合計(亡くなった子も合わせ)95羽のレスキューとなりました。
【愛鳥家の皆様にお願い】
レスキューした鳥達は、現在検疫室で暮らしています。
通常、とり村には最大3つの検疫室があります。
それは、けしてとり村内とは空気の交わらない場所でなくてはならない為、場所が限定されます。
今回の大規模レスキューでは、3つの検疫室を全て使っても足りませんでした。
そのため、急きょ調剤や無料健康診断を行う「とり村診療所」の部分も、検疫室として代用しています。
その結果、調剤を行う場所と健康診断を行う場所を移さなくてはいけなくなりました。
ここで皆様にお願いです。
とり村診療所でこれまで行っていた2つの業務について、皆様のご協力をお願いします。
下記①・②の適用期間:2012年7月30日から(終了の目処が立ちましたら、改めてご案内させていただきます)
☆無料健康診断の検疫期間中の停止
診療所がない以上、健康診断を行う事ができません。
ご予約をお取りいただく事ができませんので、ご理解ください
☆バードランは検疫期間中ご利用いただけません
とり村診療所が使えなくなり、鳥たちのための薬を作るスペースを確保させていただくため、
バードランのスペースを利用させていただけたらと苦渋の選択に踏み切ることに
いたしました。
せっかく、バードランの認知度も上がり、毎週末には多くの鳥さんが遊びに来てくれるようになったのに、飼い主の皆さま、そして、愛鳥さんにはご迷惑をお掛けいたしますことを心よりお詫び申し上げます。
レスキューされた多くの鳥達のために、皆様のご理解ご協力をお願いいたします。
また、明日以降も今回のレスキューした鳥達についてご報告させていただきます。
分かりにくいですが、レスキュー直後の写真。
(キンカチョウ)