アジリティに大切なのは、興奮ではなく落ち着きだと思います。
犬が聞く耳を持っていること。
サンカヤは「よく見てる!」といろいろな人に言われます。
犬をコントロールするとき、コマンド以外に、体や足の向きが重要ですが、
サンカヤの域になると、ハンドラーの視線を読んでいます。
体の向きが正しくても、視線で犬を惑わせてしまうことすらあります。
訓練をしている犬は、ただ散歩だけしている犬とは目の大きさが変わってくるそうです。
「人間に期待する犬」になるんだと思います。
現在のカヤちゃんです。
家に来て間もないころ(7年前)のカヤちゃんです。
衝撃的
まったく顔が違います。
この頃のカヤは、目が離れているし、三角の目をしていますよね?
お世辞にも、ミニピンとして可愛い顔立ちとは言えなかったと思います。
カヤちゃんは、生後7ヶ月までペットショップのショーケースの中にいた子なので、
この当時の写真を見ると、今でも胸が締め付けられます。
私は、一緒に暮らしていることでサンに顔や表情が似てきたのだと思っていたのですが、
先日、アジリティの先生と話していて、訓練のおかげなんだと分かりました。
↓こちらはサンです
犬と歩むことは、目的のないプロセスなのかもしれません。
「優勝」とか「最年少記録」とか「日本代表」とか、明確な目標を持っているペアももちろんいますが、
私の中には、壮大な目標はなくて、小さな目の前の目標だけで、
闇の中を前進してきたようなトレーニングライフでした。
サンカヤが私に期待してくれるようになったことも、
キラキラお目目になったことも、
あくまで「結果」であって「目的」ではなかったです。
犬は「今を生きる」動物、
「長生きしてくれ」とか「ゆっくり年を取ってくれ」とかじゃなく、
「今」を大切にすると、ドッグライフはより充実したものになると感じています。
「よく見てる~」シリーズ動画です。
カヤ @シュガーコンペ
私の指示が甘く、トンネルに入らずに付いてきてしまいますが、
私の動きに忠実に、ゴールまで走ってくれました。
サン @スラローム
出口でスイッチをかけようとする私の動きを読んで、ラスト2本をやめてしまいます。
私がスイッチしても、おやつを上げに行けば抜けません。
つまり、私の次の行動を正確に読んでいます。
犬の習熟度やハンドリングの未熟さが分かる動画なのですが、
それでも、犬が常にハンドラーを気にしてくれるというのは、
何にも代えがたい財産であり資質であり、
トレーニングの楽しさや面白さを感じられる瞬間です。
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