プレビュー 2015 RS第13節 vs ベガルタ仙台レディース | Redの足跡 ~浦和レッズレディース~

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■前回の対戦
2015年4月26日(日)13時キックオフ・浦和駒場スタジアム
浦和レッズレディース 2-2(前半0-2) ベガルタ仙台レディース
得点:23分 川村優理(ベガルタ)、25分 浜田 遥(ベガルタ)、

58分 吉良知夏、82分 柴田華絵


RS第5節。
今節と同じくエルフェン埼玉に勝利し新潟に敗れた後の試合。

新潟戦で負傷した猶本と理由は不明だが千佳が欠場し、登録されたばかりの北川が即スタメンデビュー、また前線には4人のFWを並べるという布陣で臨んだ。


    白木 後藤


  吉良     清家
    岸川 柴田


北川 高畑 乗松 栗島
      平尾


試合の入りから積極的でシュート意識の高かったレッズレディース。
デビュー戦の北川や左SHに入った吉良も機能して、吉良のシュートがバーやポストを叩かくなど流れは悪くなかったが、急造最終ラインの距離感とマークの曖昧さの隙を突かれたような2失点で追う展開に。


後半から投入されたながふうがアグレッシブなプレーをみせると、吉良のゴールで1点を返し、そしてながふう自身が飛び出しからハナのゴールをアシストし同点。


2点ビハインドを追いついてのドローなので気分の悪いものではなかったが、冷静にみると課題も多い試合で、上位グループからは引き離される結果となった。




■ベガルタ仙台レディース
8勝3分1敗の3位。
12試合で25得点9失点と数値で見る限り攻守のバランスは抜群。
レッズレディースとは勝点で13ポイントも上におり、もはやお互いに視界の外にいる印象か。


W杯中断明けのここ3試合も新潟、伊賀、エルフェン埼玉と下位チームに3連勝で順調に勝点を伸ばしている。


今節を終えれば再び中断に入るが、中断明けに上位チームとの直接対決が固まっているため、下位のレッズレディースにホームできっちり勝って中断に入り、中断明けの優勝をかけた上位対決に備えたいところだろう。


なお、チーム最多のトータル5得点を挙げている浜田選手は中断明け初戦の10節に負傷退場し、全治2ヵ月と発表されており、ここ2試合は小野選手が有町選手とツートップを組んでいるようだ。


加えて前節はCBの山本選手が欠場したため開幕以来不動だった4バックに変化があり、右SBには今シーズン吉備国大から移籍してきた西川選手が入っている。



■スタメン
前節のMATCH TOPICSでは"ローテーション"という言葉があり、前々節から右SBに臼井、左SHに千佳が起用された。
2人の出来は決して悪いものではなかったが、結果として無得点で敗れたこともあり、再び変更する可能性は十分あるだろう。


復帰した乗松は万全ではなさそうだが、監督の信頼度から連続起用は堅く、前節熱中症で退いた北川も回復さえしていれば、90分使い切るかは別として外し難い。


問題は得点が取れないFW陣で、前節はアタッキングゾーンまではボールを運べたが、ゴール前での力強さが足りなかった。
吉田監督は三知に大きな信頼を寄せいているようだし、清家も先発として育てていきたいという意図が感じられる。

逆に白木が何故信頼を失っているのかは分からない。


あくまで外野の意見だが、先発は万能型の白木でゲームを組み立て、勝負どころで清家を投入する方がシンプルで、今のレッズレディースには意思統一を図りやすいのではないだろうか。
特に今節は15:00キックオフで体力的にも厳しい条件と考えると、終盤の清家投入は相手とって嫌なものだろう。


清家にあれだけチャンスを与えているのだから、競わせる意味でも白木をもう少し試しても良いのではないかとも思う。


外野の雑音にブレずに、自らの信念に基づいて結果を出していくのが監督の仕事なので、何はともあれ結果で期待に応えてほしい。



■見どころ
積極的な姿勢からペースを握ることが出来た前回の直接対決での良い面を残し、2失点を喫した隙を作らないように出来れば理想的だが、仙台側も前回の直接対決から多くの選手が変わっている。


上に挙げたように得点源の浜田選手は怪我で離脱しているが、小野選手もスピードもありピンポイントで勝負できる選手で、今のレッズレディースには逆にいやらしい。

前回の直接対決では出場していなかった中野選手、西川選手も縦に怖い選手。


もちろん彼女達を操る川村選手を最も警戒しなければならず、出来れば低い位置に閉じ込めたい。

そのためにはセカンドボールの争いが非常に重要で、猶本と岸川のバランスに注目したい。


また前節無得点に終わったことの修正として中央を使う攻撃を増やしたくなるところだが、仙台はボールを奪ってからの攻撃が非常に鋭いので、この試合はサイドからと裏のボールを徹底して、リスクを冒さない戦いで我慢していきたい。

いずれにしてもはっきりとしたプレーと、攻めきる意識が必要だ。


仙台はいつもの様に縦にボールを出し入れしながら3人目の動きで裏を狙ってくるだろう。

サイドバックの守備力、特に対人プレーよりポジショニングが問われることになる。

一方で上に挙げた様に、サイドから攻めきる攻撃を徹底したく、サイドの攻防がキーとなることは間違いない。


15:00キックオフの試合で、終盤はお互いに苦しい試合になるだろう。

暑い中での連戦なのでホームの仙台が有利といえ、ベンチにも嫌な選手が揃っている。

逆にレッズレディースには流れを変えるような途中交代のパターンがないのも泣き所。

自ら崩れてしまった前節の反省が起用法に表れるのか注目したい。




■試合へ向けて

色々と分析すると改めて厳しいチーム状況だといえ、客観的に綺麗に勝利するイメージは持ちにくい。


W杯中断明け初戦のジェフ戦のプレビューで「再中断に入るまでの4試合でテーマを持ち、成果を残していきたい。」と記載した。

それももはや夢物語になってしまった。


それでも強い気持ちを持って、信じて戦わねば、戦い抜かなければ何も始まらない。


がむしゃらに。



以上。