■前回の対戦
2013年11月10日(日)12:30キックオフ
高槻市萩谷総合運動公園サッカー場
スペランツァFC大阪高槻 0-2(前半0-1) 浦和レッズレディース
得点:44分 後藤三知、83分 高畑志帆
前回の対戦は2013年シーズンのリーグ戦最終節ということで、久しぶりの対戦となる。
チャレンジリーグ(現2部)への降格の危機にさらされた苦しいシーズンも残留を決め、6位まで上がるチャンスを得たレッズレディース。
一方、降格が決定していた大阪高槻。
立場は違えどリーグ最終戦を良い形で終えて次へつなげたい試合。
2シーズン前なので試合内容を掘り下げることはしないが、やや大味な試合で力通りの結果になったと当ブログでも記録しており、勝ったレッズレディースは6位まで順位を上げてリーグ戦を締めくくった。
なお、齊藤あかね、坂本理保などがスタメンに名を連ね、堂園彩乃、安田有希、大滝麻未が途中出場している。
■スペランツァFC大阪高槻
昨シーズン、チャレンジリーグ(現2部)において16勝5分1敗の成績で優勝を果たし、1シーズンで1部へと返り咲いた。
昨シーズンの戦いぶりを私は1試合も観ていないが、JFAアカデミー出身で和田と乗松の間の世代である成宮選手がリーグMVPを受賞している。
今シーズンはトータル12人の選手が加入し戦力の拡充を図ったが、ここまでの戦績は1勝1分6敗の最下位。
前節の新潟戦でようやく今シーズン初勝利を挙げた。
その新潟戦では、これまで終盤崩れていたのに対し、90分間粘り強く集中して戦えたということが、クラブのHPに掲載されている選手のコメントから読み取れ、ムードは悪くなさそうだ。
現状の成績と客観的チーム力からは、まず1部残留を目指す戦いが予想されるが、最初の目標であろう上位リーグ行きへ、今節レッズレディースを破れば貴重な勝ち点を積み上げることになる。
また、どのチームも同じだが、W杯中断前の最終戦、すべてを出し切り良い形で終えたいところだろう。
■スタメン
前節のベレーザ戦は吉良が外れて千佳が復帰し、前半は良い試合をしたが得点までは至らず、後半は選手交代とポジションチェンジでバランスが崩れてしまった印象。
また、この試合を終えるとW杯中断に入りチームを作り直す時間が取れるので、この1試合を取るためだけのベストを選択すれば良いことになる。
よってコンディションの良い選手から使っていけばいいし、逆に少しくらいの疲労や痛みがあっても欠かせない選手には無理してもらう選択もあるかもしれない。
ただこのところの頻繁な選手とポジションの変更で、何がベストなのか、どこが修正ポイントなのか見え辛くなっているのが難しいところ。
4バックについてはとりあえず固定するとして、攻撃は一番得点の臭いのする清家の個に頼る戦い方も見られ、終盤の勝負所ならまだしも90分間攻撃面は清家の出来に左右されるという戦い方は私がレッズレディースに期待しているものとは異なる。
いずれにしても我々がやるべきことは、監督が選んだ選手たちを信じて後押しすることだ。
■見どころ
前節はベレーザの技術と駆け引きの伴った中盤のつなぎと鋭い攻撃に対応して、ブロックを作り連動してプレスをかける守備を行い、前半はベレーザを苦しめることが出来た。
この戦い方はベレーザ対策とも取れるが、結果的には昨シーズン良かった頃の守備の連動が垣間見れ、他チームとの対戦でも継続したいポイントだ。
特に高槻は蹴るばかりではなく落ち着いて繋ぐことで、守り一辺倒になることを防ぐよう修正を試みているようなので、そこを逆手に取ってどんどんプレスをかけて行きたいところだ。
攻撃面ではベレーザ戦はリスクを冒さず、奪ってから人をかけないシンプルで速い攻撃を試みたが、もう少し押し上げて人をかけることを加えたい。
そのためには三知やハナの高い位置での起点がカギとなる。
そこは当然相手も厳しくマークしてくるところなので、個の頑張りと周りのフォローの両方が必要だが、特に後藤三知の頑張りに期待したい。
また逆に高槻はベレーザほど守備の安定したチームとは思わないので、薄ければ速く攻めきる選択もありだろう。
全体的にはシンプルにいくつかの狙いを徹底的にやり続ければ崩せない相手ではない。
右で作って左で仕留める形、北川の質の高いクロス、前節不発だったセットプレーに期待している。
とにかく焦れずに続けることで勝機は見えてくるだろう。
中3日の連戦を乗り切ったが、引き続き気温の高い中でのアウェイ遠征であり、決してコンディション的に楽ではない。
最後まで歯を食いしばり全員で戦い抜きたい。
■試合へ向けて
レギュラーシリーズの前半戦最後の試合。
最下位の高槻と言えどもレッズレディースと勝ち点差4しかない。
シーズンの始動が遅かったからとか、怪我人が多かったからとか、自信をなくし気味だとか、どんな言い訳をしようとも今の成績が現実だ。
ここで負ける様なことがあれば、2013年シーズンの前期に次ぐ無残な成績となる。
危機感は足りているか?
そう問いかけながらも前を向くしかない。
以上。