プレビュー 2015 RS第6節 vs 伊賀フットボールクラブくノ一 | Redの足跡 ~浦和レッズレディース~

Redの足跡 ~浦和レッズレディース~

浦和レッズレディースのブログ、観戦記。
女子サッカー、なでしこの話題。

まずお伝えしなければならないのは、私は残念ながら伊賀と湯郷へは遠征できない。

チームが苦しい時こそ現地に足を運んで、と思う気持ちは強いのだが、今回は皆さんに託して良い結果を待ちたい。

参戦される皆様、頼みます。


加えて今シーズンからなでしこTVの配信もないので、試合後のコメントも公式データや現地の皆様から漏れ聞こえてくる情報に頼っての感想のみしか掲載できないことをお断りしておく。




■前回の対戦

2014年12月21日(日)11:00キックオフ・香川県立丸亀競技場

皇后杯準々決勝。
浦和レッズレディース 2-0(前半1-0) 伊賀フットボールクラブくノ一
得点:44分 柴田華絵、76分 岸川奈津希


中央を固めてくる伊賀に対し鋭いサイドチェンジで揺さぶり、FWも関係しながら両サイドから何本もクロスを供給。

ゴール前が固くゴールが遠かったが、前半終了間際に右SHのあかねのクロスに左SHの千佳が飛び込み、混戦のこぼれをボランチの華が押し込んで先制。


後半は追う伊賀を受ける時間もあったが、岸川のミドルで突き放すと、その後も運動量多く全員が闘う姿勢を見せ続け、しっかりと試合を終わらせた。


サイド攻撃の速さとバリエーション、我慢の時間帯での個の頑張り、終盤にとどめを刺しなお勢いを増すプレス、ベンチメンバーからもよく声が出ていてレッズレディースの2014年シーズンを通しての成長が凝縮された試合だった。



■伊賀フットボールクラブくノ一

毎年要となる選手が移籍、引退ししていく中、今シーズンもオフに長くチームを支えてきた堤選手など数名の選手がチームを去った。

今年も外国籍選手含めてバランスよく補強はしているものの、毎年チーム力を安定させるのに苦労している感はある。


昨シーズンは入れ替え戦を制してなんとか1部に残留。

今シーズンは金氏を監督に招聘し、新たなチーム作りとなる。


ここまで2勝3敗の6位。

2連勝の後、力のあるチームに3連敗。

ハードワークして最少得点で勝ちきるスタイルが基本だが、連敗中の3試合で6失点と守備が我慢できていない印象を持つ。


昨シーズンの苦しみを繰り返さないためにもここで踏ん張り、まずは上位リーグ入りへアドバンテージを得たいところだろう。



■スタメン

前節スタメンを外れた猶本、千佳の状態が気になるが、猶本についてはREDS WAVEで吉田監督が無理をさせないようなニュアンスで話をされていた。

また前節左SHに入った吉良はよく機能していたが、右SHに入った清家はいまいちだった。

前節のいいとこ取りをするならば左SHに吉良、ボランチにながふう、右SHに華、トップは白木が先発で、勝負どころで清家を途中投入するのがバランスがいいと考える。


ただ前節はU-19の合宿で選手を取られて急増感もあったので、前節のままコンビネーションを高めて臨む可能性も十分あるだろう。


余裕のある状況ではない中での連戦、気温も高くなり始めているので、選手のコンディショニングを考慮したやりくりに、スタッフ陣の手腕とチームの総合力が問われる。



■みどころ

前節からの修正は守備のブロックとマークだ。

中盤と最終ラインが綺麗にラインを作り、距離感を保った上で入ってくる相手選手をしっかりと受け渡しながら掴むこと。

2列目からの飛び出しが得意でシュート意識も高い伊賀の杉田選手や鈴木選手のシュート数は一つの指標としたい。


また、伊賀は個の力でやり切るような選手は少なく、全員でハードワークしてテンポよく繋いで崩してくるチーム。

コンパクトにした中で人に対してしっかりとプレスに行き、パスコースを限定しながらコンビネーションを分断することを第一に考えたい。


攻撃では前節みせたようなシュート意識の高さと勇気のあるプレーを継続すること。

前節の2得点と前半何度かの決定的形を作れたことに自信を持ってやって欲しい。

手数をかけずにシンプルにサイドから仕掛け、中央で三知に泥臭く潰れ役に徹してもらい、中盤の選手が思い切りのいい飛び出しで仕留めたい。


前節同様、後半に力強さが出るような展開で、今後の浮上のきっかけになるような勝利を期待する。



■試合へ向けて

しっかりと足元を見るならば、まずはエキサイティングシリーズの上位リーグ行きのラインを意識しなければならない状況だ。

そういった意味でもこのアウェイ2連戦は重要な試合であり、欲を言うならば勝点6とチームの自信の両方を手にしたい。


台所事情も苦しく、アウェイでの厳しい試合となるだろうが、勇気をもって闘えば必ず結果は得られるはずだ。


私は現地には行けないが、もちろん一緒に闘うよ。




以上。