プレビュー 2015 RS第5節 vs ベガルタ仙台レディース | Redの足跡 ~浦和レッズレディース~

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■前回の対戦

2014年8月10日(日) 15時キックオフ・仙台市陸上競技場
ベガルタ仙台レディース 0-0(前半0-0) 浦和レッズレディース


2014レギュラーシリーズも残り2試合で、優勝のためには勝点3が欲しかった試合。


台風の影響もあり、雨こそほとんど降らなかったが水溜りが散見されるピッチと舞うような強い風が吹き、お互いに細かくつなぐことを諦めて縦に速く蹴り合う展開。


レッズレディースは前半CKを多く獲得し、後半は清家の縦への突破力と水溜りが有利に働く場面もありゴールに迫るが、1点が遠く無得点での引き分け。


試合終了後、負けたかのような選手たちの重い表情が印象的。


昨シーズン2戦2分の仙台レディースというのも忘れてはならない。



■ベガルタ仙台レディース

開幕からここまで3勝1分。


オフシーズンには鮫島選手と上辻選手が移籍、さらに長船もうちに移籍してきて、軸となる選手を失い戦力ダウンは免れないと思われたが、その後即戦力となる選手を次々に補強。
得意の速攻型にフィットする選手をうまく多く獲得できた印象で、特に中野選手と有町選手を湯郷からセットで獲れたのは大きかったのではないか。


また守備の要と中盤でタメを作れる選手を失ったことで守備の負担は多くなることを予想したが、失点も少なく僅差の戦いで勝点を拾い、無敗で上位に付けている。


試合の公式データを見ると相変わらずシュート数が多い特徴が出せており、新加入の選手もフィットしチームとして良く仕上がっているのではないかと推測する。


昨シーズンのエキサイティングシリーズは僅差で下位リーグ行きとなってしまった仙台。

今節のレッズレディース戦と次節のベレーザ戦はレギュラーシリーズの流れを大きく左右する重要な連戦と捉えているだろう。



■スタメン
前節はさっことのんがリザーブからも外れ、さらに怪我かは不明だが猶本も前半で退いた。
和田はよくなる兆しはあるものの本調子とは到底言えず、長いブランク明けから2試合フル出場を続けている栗島も疲労の蓄積が心配だ
リザーブはFWタイプか公式戦での経験のないディフェンシブな選手ばかり。

さらには平尾、清家、乗松、白木は日曜の新潟戦の後月曜から木曜までU-19代表のトレーニングキャンプに呼ばれてチームを離れている。


客観的に見ると苦しい状況に違いなく、何かを大きく変えることは難しい一週間だったであろう。


思い切るなら受け入れが発表された北川の起用だが、同じくU-19に呼ばれており、リスクは高く過度な期待はできない。


ただ半分強がりかもしれないが、1試合を切り取った時に決して戦う前から不利な状況だとは思はない。

プレシーズンのなでしこ交流戦をフルでこなした選手たちも控えているし、試合が終わった時に「やっぱサッカーはチームの総合力だ」と思えればいい。



■みどころ

前節の新潟戦は前半良い守備から入って後半は攻めの形を見せることが出来た。

敗れはしたが切り替えて出来た事を継続したい。


仙台は今シーズンも堅守速攻のスタイルを継続しているだろうが、中盤で起点となりパスを供給する選手が減り、逆に縦に走れる選手が増えた印象で、抑え所はその起点となる川村優理選手だろう。

運動量もフィジカルもあり中距離の縦パスも蹴れ、また自ら飛び出して得点にも絡める。

すべてを抑えるのは難しいだろうが、ロングパスと飛び出しだけはしっかりとケアし、低い位置での細かいつなぎは自由にやらせておくくらいの割り切りで行きたい。

挑戦者というのなら前々節にエルフェンが前半猶本と華にやったように川村選手を徹底的にマークする泥臭さいやり方もあっていいだろう。


攻撃の組み立てでは速効型のチームに対し中盤でのミスは禁物。

ただしミスが失点につながる試合が続いている中でミスを恐れて弱気になることが一番危険で、勇気をもって戦えるかがこの試合の最大のテーマかもしれない。


常にゴールを目指すという姿勢を大切にしたい。


守備面では仙台戦は毎度のことながら、3人目の動きで中盤から飛び出してくる選手をしっかりと捕まえなければならない。

逆に仙台はそこのスペースを作る前線のコンビネーションが巧く、レッズレディースの最終ラインとの駆け引き、ラインを崩すか保つかの化かし合いとも言える。

前節改善が観られたディフェンスラインを闘将高畑を中心に90分間しっかりと統率して欲しい。


最後に前節足りなかったゴール前での力強さ。

前節後半の様に追う展開でFW4人の公式シュート数ゼロなんて論外。

個の部分が大きいが、前節の敗戦から何を得たのか、気持ちを出したプレーが駒場でゴールを、そしてモヤモヤを打ち抜いてくれるはずだ。



■試合に向けて

MATCH TOPICSには「この試合をすべてだと思って戦う」との吉田監督の言葉。

危険とさえ思えるくらいの覚悟のある強い言葉だ。


この試合のテーマは勇気。


スタンドもミスにため息ではなく、チャレンジに拍手の精神を忘れずに。


気温も高くなりそうだけど、熱いポジティブなエネルギーが必ず良い結果をもたらすと確信している。




以上。