プレビュー 2015 RS第4節 vs アルビレックス新潟レディース | Redの足跡 ~浦和レッズレディース~

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■前回の対戦
2014年11月24日(月・祝)13:01キックオフ・浦和駒場スタジアム
浦和レッズレディース 0-1(前半0-0) アルビレックス新潟レディース
得点:71分 大石沙弥香(新潟L)


2014年シーズンリーグ優勝を決めた試合。

その前の試合で猶本が負傷し、華をボランチ、三知を右SHに移しトップに大滝を入れるフォーメーションで臨んだが、リーグ後期にぐんぐん調子も順位も上がってきた新潟に対し、ポジションチェンジが機能すせずリズムの出ないレッズレディース。

そして終盤に途中投入された大石選手に思い切りのいいミドルを沈められてエンド。

優勝の影に完全に埋もれているが、あまりよくない内容だったことは間違いない。



■アルビレックス新潟レディース
オフシーズンの選手の出入りは少なく、毎度おなじみのメンバーをずらり並べ連携と団結という意味ではチーム作りは容易だが、マンネリと飽和によりワンランク上を目指すための起爆剤には乏しいか。


今シーズンはここまで1勝2敗。
3試合の公式データを眺めると、まず飛び込んでくるのは上尾野辺選手と北原選手といった軸となる選手の欠場。
上尾野辺選手は開幕戦フル出場も第2節はベンチ外、第3節は途中出場で12分のみプレー。
北原選手は開幕戦と第2節はベンチ外で第3節はベンチ入りするも今シーズンはまだ出場がない。
相手のネガティブ要素に期待するとあまりいいことはないのでこれによる有利不利は語らないが、新潟側にとっては万全なチーム状況でないことは確かだろう。


ここ3試合の公式データを分析すると、勝った試合は押し込んで、負けた試合は押し込まれるという当たり前の状況しか見えてこない。


レッズレディースと同じく第3節で初勝利を挙げての1勝2敗。
勢いに乗るための重要な試合だ。



■スタメン
前節久しぶりの復帰で90分プレーした栗島は本来なら無理をさせたくないところだが、前節での貢献度と台所事情を考えると休ませるのは難しい。
同じく今シーズン初スタメンで勝利に貢献した吉良と平尾も代える理由はない。


注目は左SBだが、3試合スタメンながら動きが悪く失点にも直接絡んでいる和田と、前節前半での急な投入から最後は自ら得点も決めたて勝利に貢献した臼井。
明確な実力差がない2人だけに結果を出した臼井をスタメンで使うのが自然な考え方だ。


サブは相手や試合展開を見越して選択するような選手層ではないが、昨シーズンお得意だった5バックをどう並べるのか、そういう展開も観てみたいものだ。



■みどころ
ここ最近の新潟戦は押し込む時と押し込まれる時の時間帯がはっきりしている印象。
ゴール前を固めて粘り強く跳ね返す新潟に対し、レッズレディースも押し込まれる時は自陣深くにブロックを作らされて出たくても出れない状態になることが多い。
お互いに耐える時間帯をしっかりと耐え抜けるかがポイントとなるだろう。
猶本や三知の守備面での貢献も注目したい。


攻撃ではゴール前を固める新潟に対しいかにギャップ、隙を作るかがポイント。
昨シーズンの新潟戦での全2得点はいずれも一瞬の隙を見逃さず決めた得点。
特にES第5節で勝利した試合は、三知がサイドに開いて中央にスペースを作り、ずれたマークの隙を猶本、吉良とつなぎ得点を挙げた。
本当にあのワンプレーだけ隙が生まれたと言ってよく、逆にクレバーにギャップを作り吉良が勝負強く決めきったとも言える。
今回も前線の動きのコンビネーションで相手のブロックを崩し、中盤の選手がペナルティエリアに入り得点する形を期待したい。


守備では押し込んで相手FWを孤立させられればベストだが"我慢"の時間帯もあるだろう。
中盤とディフェンスの2ラインがコンパクトにしっかりと作られているか、それを統率する高畑のリーダーシップにも注目したい。
また、昨シーズンからの上積みとして我慢しながらもカウンターで刺し切る強さを期待したい。


攻守両面でポイントとなるのはやはり両SB。
敵もレッズレディースのサイド攻撃は十分注意している。
FWとSHも絡みながら、深い位置まで何度侵入できるか楽しみにしている。


最後に個人としては清家に注目している。
というより開幕から4試合目であり、そろそろ結果を出さなければならない。
今シーズンに入り相手の警戒も強くなっているが、それでもぶち抜いてくれる力強さが見せてもらいたいところだ。



■試合に向けて
昨シーズンの直接対決4試合を思い起こすと"我慢"という言葉が思い浮かぶ。
戦績も2勝2敗。

難しい相手だが我慢して、耐えて、戦い抜いて、必ずアウェイの地から勝ち点3を持ち帰る。



以上。