こんばんは、Jayです。


みなさんは、8月9日ミズーリ州ファーガソンという町で18才の少年が警察官に射殺された事件を御存知ですか?
日本ではあまり聞いた事ないですが、アメリカでは警察官が銃撃戦の末に犯人を射殺するというのは珍しい事ではありません。

ではなぜ全米が注目するニュースになったか?
少年が友達と道路の真ん中を歩いていて、警察官に歩道を歩くように注意を受けました。
事態はさらに悪化して警察官が少年を射殺する形になりました。
(いろんな目撃情報があるので、けっこう省いた形になりました)

“警察官が少年を射殺”
これだけでも人々の注目を浴びるのですが、警察官は白人で少年は黒人でした。
アメリカで根強く問題のある人種差別。
黒人達の反感を買って大規模のデモなどが起きました。

そして今日(アメリカ時間では昨日)、「大陪審」(Grand Jury)の決断が発表され、白人警察官は起訴されない事になったのです。

前置きが長くなりましたが、「大陪審」って聞きなれない言葉だと思いますがいったいぜんたい何!?

「大陪審」は裁判所から選ばれた人々で、事件の証拠などを確認して起訴するかしないかを決めるのが仕事です
ありとあらゆる証拠を確認する事ができ、事件関係者を呼んで尋問する事も可能です。
(裁判が開かれている時に「陪審員」と呼ばれる人たちがいますが、その方達とはまた役割が違います)

全ての事件に大陪審が開かれるわけではありません
理由はいくつかありますが、そのうちの一つに「社会的関心が高い」というのがあります。
つまり、ファーガソンでの事件は地元だけでなく全米が注目するくらい社会的関心が高いので開かれました。

ファーガソンの事件では「起訴するだけの証拠はなかった」という結論に至りました。
それに至った経緯を我々が今後知る事はあるのでしょうか?
おそらくないでしょうね。
というのも、大陪審は事件が起訴されない限り(もしくは判事の許可がない限り)何を見たり聞いたり話したりしたかを口外してはいけない事になっています。

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