こんばんは、Jayです。


本日は、“刑事裁判”で無罪になったけど、その後の“民事裁判”で有罪になった“20世紀の裁判”とアメリカで言われている“OJ Simpson裁判”

アメリカでは、刑事裁判を民事裁判より先にやるのが普通です。(刑事裁判→民事裁判)
理由は、大半の刑事裁判は有罪になるので、民事裁判ではそれを覆すのが至難の業で、被告に不利(原告に有利)になるからです。
詳しくは“刑事裁判を民事裁判よりも先に行う理由”参照。


“O.J.Simpson”は1970年代、80年代にアメフトで活躍した元スーパースター。

事件内容:殺人
被害者:OJシンプソンの元妻とその友達
日時:1994年6月12日
場所:元妻の家の前

警察の捜査により、事件現場からOJシンプソンの物と思われるDNAを発見。
6月17日午前11時までに出頭する事を、OJシンプソンに要請。

OJシンプソン、出頭せず。

OJシンプソンは弁護士と友達を通じて手紙を公開。(自殺を示唆する内容)
主な内容:私は妻を愛していてやっていない。私は自分の人生で恥じる事はしていない。私はいつも人助けをしていたのに、なぜこんな事が起きたんだ。私はの人生はとても充実していた。私の人生を特別なものにしてくれてありがとう。


警察はOJシンプソンの車をインターステート(州間高速道路)で発見。
OJシンプソンは拳銃を自分の頭に突きつけて、友達に運転させる。
カーチェイスが全国ネットで生中継される。



カーチェイスで沿道に人が集まるなんてない。
どれだけ彼が有名なのかは集まった沿道の人の数でわかると思います。(他の映像にはもっと大人数が映っています)

逃走劇は、3つのインターステートを乗り換えて、合計約100kmにもおよんだ。
OJシンプソンが自宅に戻り、警察が説得、OJシンプソンが応じて逮捕。


裁判
開始日:1995年1月29日
罪状認否:2件の殺人に対して無罪を主張。

検察側の証拠
・OJシンプソンが所有する靴と同じ形の血の跡を現場で発見
・事件現場と遺体にあったOJシンプソンの髪の毛
・OJシンプソン宅で見つかった複数点の服
指紋、目撃者、凶器は見つけられなかったが、検察はDNAを武器に有罪に出来ると自信があった。

専門家のDNA鑑定
事件現場にあった血液は、OJシンプソンと被害者2人の物と判明。また彼の車からもOJシンプソンの血液を発見。
これにより、元妻宅で殺人を犯した後、自分の車で去ったものと推測された。

しかし、警察の証拠の扱いが雑であった事が判明。
被告側は、「警察の策略だ」と反論。
陪審員たちも疑いを持った。

さらに、警察が提出した「OJシンプソンが殺害の時に付けていたと思われる彼の血液がついた手袋」を実際にOJシンプソンがはめてみたところ、手袋が小さすぎてちゃんと入らなかった。
被告側はこれを、「警察の証拠捏造だ」と反論。




メディアも国民の大半も彼のDNAの証拠などの理由から彼の有罪を疑わなかった。


判決
1995年10月3日
12名の陪審の判断は「無罪

日本の裁判員は多数決ですが、アメリカの陪審員は満場一致じゃないといけません。
ですので、12人全員が“無罪”と認めたという事です。


アメリカには“Double Jeopardy”という法律があり(1回無罪と判決が下されたら、もう同じ罪では問えない)、彼がこの件で刑事事件にかけられる事は2度とない。
それは例え彼が今日「実は私が殺人しました」と自白しても罪にはもう問えません。


えっ~と(;^ω^A
長くなったので、「民事裁判」の方は明日に回します。
すいません、お許しくださいませ~(>_<)
いやだ~、この件で私を罪に問わないで~w

Have a wonderful evening!