水泳の記録会でタイムを短縮するために必要なこと | プロトライアスロンコーチ樋口のトビウオブログ

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福岡の久留米で初心者から上級者まで指導するプロトライアスロンコーチ、樋口玲士のブログです。

競泳をやってるジュニアや、マスターズ、トライアスロンの認定記録会なとに出場される方は、

タイムを短縮したい!

とほぼ100パーセント思ってるかと思います。


プールで泳ぐ時はザックリ大きく分けて、

飛び込みなどの「スタート局面」

浮き上がってからの「スイム局面」

壁で折り返す「ターン局面」

の3つです。

一番スピードが出るのはスタートの飛び込みを除くと、水中で壁を蹴った時です。

つまりターン局面。

壁を蹴った時が泳いでる時よりも一番スピードが出てるんです。

ちなみに水中ドルフィンキックは加速するためではなく、壁を蹴ったスピードを持続するための技術です。

スピードを殺さずに浮き上がり、いかにスイムに繋げていくか。

浮き上がってから加速は非常に体力を使いますからね。

ドルフィンキックが下手でブレーキをかけてしまうくらいなら、打たない方がいいんですよ。


短水路(25mプール)だとターン技術でかなり差が広がってしまいます。0.1秒争う世界でターンの練習はとても大事なんですよ〜

ということで、ターン局面の技術向上のために、毎日の練習でこれだけはやってほしい練習。

それは、


正面を向いてスタートしない


です。

普段のトレーニングで50mを10回とか100mを20回とかあると思います。

コーチの合図などで壁を蹴ってスタートしますよね。

しかしここで!

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こんな風にスタートしてませんか?

グサリ!(*_*)

と、きたでしょう。

ではなぜダメなのか。



レース中にこんな体勢で壁を蹴ることがないからです。

ターンで足が接地した時は間違いなく、

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横だったり、

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上向きか、斜め上か、といったところでしょう。

真下を向くことはないんです。

足の接地時に真下を向くという方は、ターンが遅い、または縦回転に勢いがなく、スピードを殺してしまっている方です。

トップスイマーでも横か、上を向いての接地です。

その状態で足の力を壁に伝えて、飛び出していくのです。



真下を向いて壁を蹴ると、進むんです。
慣れててやりやすいし、安定してるから。

でもレースでは横向きか、上向き、または斜めを向いたやりにくい体勢で壁を蹴る(飛び込みは真下を向いてますが)ので、

普段のトレーニングもコーチの合図で水中スタートしたら、

「自分がターンで足を接地した時の姿勢」

でスタートをする。毎回、何十回、何百回と。

その体勢からドルフィンキックに繋げていく練習をしないと、ターン局面でのタイム短縮も日にちと時間がかかってしまいますからね。

もちろん、真下を向いてのドルフィンキックもスタートの飛び込みの時にやるので、練習にならないわけではないですが、

空中からすごい勢いで入った時と、水中で壁を蹴った時の勢いはかなり違うので、感覚も違います。スタートのドルフィンキックは、飛び込みの練習の時に練習してもらったらよいかなと。

ということで、水泳の記録会に出る方は今日からスタート方法を考えてやってみましょう。