十干二支と言われます。
十干は、甲(きのえ)乙(きのと)丙(ひのえ)丁(ひのと)戊(つちのえ)己(つちのと)庚(かのえ)辛(かのと)壬(みずのえ)癸(みずのと)でございます。
十二支はご存知の通り、子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥のえとでございます。
この二つが組み合わさって、甲子(きのえね)とか丙午(ひのえうま)とかいう年があるのでございます。
余計な話ではございますが、甲子園は 甲子の年にできたのでそういう名前がついたのだそうでございます。
えー、この十干十二支が一巡するのが60年…生まれた年と同じ組み合わせがまためぐってくるので、ここでまた思いを新たにして、二度目の一生を…という意味で「還暦」というのでございます。
サラの周りにも「還暦」を経験された方、お迎えになられた方、もうすぐお迎えになられる方が増えてまいりました。
かく言うサラ本人も、今年そういうめぐり合わせを迎えます。
先日、24日の金曜日 アスピア明石の9階にある子午線ホールで、岡本ひでひと感謝・還暦コンサートがございました。
はい、実に60年に一度のコンサートなのでございます。
次は行けるかどうか…自信がないので 今回 行ってまいりました。
岡本さんとのお付き合いも、7年くらいになります。
まだ、大久保にC&Sという喫茶店があった時で、岡本さん、そちらで時折 ライブをなさっておられました。
その後、立石町にFunFullというスタジオができて、そこで何かイベントを…という話が持ち上がり、「一緒に歌おう会」を始め、やがてTree Topをリニューアルして 岡本さんの月一ライブが始まり、サラの関わる様々なイベントに出ていただいて、一緒にあちこち遊びに行って…
その間、岡本さんの人柄とアイディアと…奥様であるグレート・はるみさんのサポートで 多くの人たちに愛され、慕われて 岡本一門ができ、どんどん大きくなっていきました。
18時開場のホールには、時間前から多くの方が詰めかけ、ドアが開くのを待っておられました。
もちろん、サラの知っている方もたくさんおられましたが、大半は知らない顔…
岡本ファンはこんなに広がっていたってことです。
受付でいただいたパンフレットには、サラと岡本さんのコラボ曲「共に~メッセージfrom江井ヶ島」の歌詞が印刷されておりました。
Tree Topで(他は、せいぜい原人まつり…)ぐらいしか歌わないから、サラは、この歌が、もう一人で歩けるようになっているっていう事態を知りませんでした。
あら~、エライことになるもんでございますねぇ。
18:30になって、ホールがすーっと暗くなり、ステージにスポットライトが当たると、岡本さんが赤いアロハに赤い帽子で登場されました。
還暦ファッションでございます。
楽器を持たずに歌う、珍しい機会です。
踊る岡本さん、サラは初めて見ました。
バンドのメンバーは、20年前 阪神大震災の後 復興支援のために集まったミュージシャン仲間だそうです。
それぞれ第一線で活躍する素晴らしいミュージシャンたちなので、なかなかスケジュールを合わすのも難しかったようですが、岡本さんの記念すべき還暦コンサートとあって、20年ぶりに集まってくれたのだと聞いております。
人にはそれぞれ、語ればドラマのような人生があります。
このコンサートのステージに立つまで、岡本さんの身にもさまざまなことが起こってきたはず。
開演前、岡本さんはどんな思いで 客席を覗いていたのだろう…とイメージすると、なんか熱~いものがふわぁ~っと胸に広がってきます。
観客席からステージを撮ると、ライトが眩しすぎて 写真が白く写ってしまいます。
携帯カメラだから、なおさら…
この日、岡本さんの2人の息子さんたちも 会場でいろいろお手伝いをされておりました。
受付も、カメラマンも…
関係者でないととれないアングルからの画像は、息子さんの撮影された写真をお借りしております。
ちゃんとしたカメラだから、白映りせずにきれいに撮れています。
トークは…いつものように オチのあるネタで笑わせてくれました。
岡本さんの自己紹介をお聞きになったことがない方もおられて、それは岡本さんにとって「ごちそう」でございました。
オチが大事なので、全部は言いませんが、岡本さんのライブに行ったらリクエストしてみてください。
ピカソの話、交通事故の話、思わずプッと吹き出します。
全部で2時間のコンサート、前半約1時間で、どーしても我慢ができないお年頃の皆さんのために、15分の休憩をとることになりました。
少し明るくなった客席の風景です。
二部はお色直し…
息子さんご夫婦から贈られた黒い帽子と黒いアロハに変わりました。
今回の還暦コンサートは全曲オリジナル。
本当は、60曲以上のオリジナルがある中 厳選された16曲でした。
二部で、その16曲の中 2曲だけのコラボ曲が歌われました。
1曲は、震災で亡くなったミュージシャン仲間に贈る「天国のあなたへ」
もうたくさん泣いたから、これからは前を向いて生きていこうね という詩を 岡本さんが、そして、曲はキーボードの大原リサさんがつけられたそうです。
ドラムは 高岡憲治氏…
優しく広がりのあるパーカッションでございました。
2人いるキーボードプレイヤーのおひとり 糸原マリさん…
効果的で繊細な音でございました。
ギターの和田清茂さん。
岡本さんの聞きなれた曲がこんなにオシャレに飾られることが 嬉しくなりました。
ベースの日下部孝太郎さん。
歌を邪魔せず 盛り上げるベースの音がとても素敵でした。
2人目のキーボードプレイヤーで、コーラスもつけて、バンドマスターでもあった大原リサさん。
明るく、頼りがいのある貫禄でございました。
「共に~メッセージfrom江井ヶ島」を含む16曲の全部を なんか一緒に歌えてしまうことに 岡本さんとの7年間が重なりました。
これからだって、この積み上げは続いていくのですけれど…
岡本さんからバンドのメンバー&PAさんに感謝の気持ちの花束が贈られました。
そして、岡本さんを慕う皆さんから 岡本さんに贈られる花束…
万感の思い…って ありますよね。
50歳を過ぎてから、やっぱり音楽で生きていきたい…そんな思いで夫唱婦随
岡本さんのドキュメンタリーを見て、自分の一歩を踏み出せた方もおられます。
自分の思う生き方で 人にも勇気や希望をおすそ分けできたら こんな嬉しいことはありません。
感謝・還暦コンサート…2度目は難しくても、喜寿、米寿…記念の節目は何度もあるので、ぜひ また多くの花束を受け取ってほしいと思います。