こんばんは~☆


本日2回目の投稿です!


1回目の記事はコチラ

「過度なトレーニングの果てに」



子どもたちの運動指導に長年携わった経験から、


また、運動の し過ぎで体を壊した経験から、


「子どもの運動指導の在り方」について


私の想うところを書いてみようと思います。



【 まずは楽しさを! 】


スポーツを始めるきっかけや、動機は、


十人十色だと思います。


「将来はプロ選手に!」と憧れて始める子、


「心と体を強くさせたい!」という親心、


「みんなが通っているから」と


スポーツ自体よりも友人関係から始める子。



何れにしても、


指導者が始めに教えることは、


「体を動かすって、楽しいなぁ~」


と感じさせること。


そして継続してゆくうちに、


「〇〇ができるようになって、嬉しいなぁ~」


「もっと上手になりたい!」


自ら湧いてくる自信や向上心を持たせること。


同時に挨拶や礼儀を指導することも大切。



だと、私は思っているのですが・・・



見渡してみると、


小学生のうちから


「肘が痛い」「足が痛い」「肩が痛い」「腰が痛い」


もう痛いとこだらけ!故障だらけ!



そもそも論でいうと、


今の子は外遊びが少なく、食の面からみても、


体が弱い ということは否めません。


でも、少なからず指導法に問題があるのでは?


と思ってしまいます。



子どもの故障の原因で一番多いのは


オーバーユース(使いすぎ症候群)


と言われるものです。



成長段階にある子どものうちに、


スポーツをやり過ぎたり、


間違ったやり方をしたために


体のアチコチや、心に障害が出ることをいいます。



さらに、オーバートレーニング


というのもあり、


こちらはスポーツのやり過ぎ(練習量の過多)


睡眠不足や心配ごと、環境条件など


様々な要因が重なって、


体調や心に不調が起きることをいいます。



以前、スポーツドクターである


辻 秀一先生の授業で


お聴きしたことなのですが、


アメリカにはスポーツ教育のマニュアルがあり、


そこには、


子どもを教えるコーチの1番目の役割は

「楽しい経験を与えること」


2番目は

「安全な環境を提供すること」


と、明確に示されているそうです。



日本はまだまだ「根性論」や「伝統だから」


という考え方が強いように思います。


大事なことではあります。


私も筋金入りの体育人。


それが踏ん張る力になったこと、


たくさんあります。



勝負の世界では「何を寝ぼけたことを!」と


言われるかもしれません。



でも、せめて、


小学生のうちは「スポーツの楽しさを伝えたい!」


心からそう思いますし、


それで十分なのでは?と思うのです。



勝負(試合)に勝ちたい!という


指導者の気持ちが大きいほど、


子どもに無理をさせている気がしてなりません。



勝負の世界から学ぶこともたくさんあります。


でもそれは、


体を壊してまですることではありません。


故障して痛い上に、最終的に故障が原因で


そのスポーツを止めることになった子を


たくさん見てきました。



そして、その故障を


一生引きずって生活している大人も


たくさんいます。



体は一生使うものです。


現役でいられる時間より、


その後の人生の方が、ずっとずっと長いのです。



その場の勝利よりも、


その子の一生を考えてあげませんか?



これは、小学生に限らず、


中学、高校の部活でも言える事です。



私が主宰していたダンスサークルの子どもたちも、


中学で部活を始めた途端に


ケガ、故障で体を壊していました。



話を聞けば、


準備体操はそれなりにやって、


整理体操はほぼやらずに終わる。


下校時刻ギリギリまで練習するため、


最後はバタバタなのでしょう。



やるだけやって、ケアは一切なし!


これについては、


私自身の学生時代も近いものがあります。



その時は乗り越えられても、


引退後に一気にひずみがくるんです。



さらに体操部では減量が当たり前。


先生曰く「食べなきゃ痩せる!」


りんご1個、ゆで卵1個で


8時間の練習なんてこともありました。


恐ろしい~!!



でも、信じてましたから。


「これで、痩せられる!強くなれる」って。。。


知識がないって本当に怖いことです。


そして、大人になって、


生理不順、低体温、しびれ、不妊、


いろんなことに悩まされました。



中高生女子の場合、


危険なダイエットをしている子がたくさんいます。


これに関しても危機感を覚えています。


私から見たら「全然太ってないのに!」


モデル体型を目指しているのか、


痩せていればカッコいい、可愛い、


洋服が何でも似合うと思っているのでしょう。



心も成長段階にある子どもたち。。。


健康で元気に育ってほしい!


そのためには、


正しいことを大人が教えていく必要があります。



子どもを指導するということは、


その子の生涯における健康を考え、


一つしかない体を大切に扱う責任がある。


そして、


自分を大切にすることを教えていくこと。


大げさではなく、本当にそう思います。




↑昨年度まで指導していた体操教室。

コンディショニングのおかげで故障、事故ゼロでした。


最近では夜遅くまでの塾、


スマホでのゲームやSNSなど、

子どもを取り巻く環境の変化などにより、

私たちの時代にはなかった様々な問題が


子どもたちの体と心を蝕んでいます。



私にも中学3年生の息子がおります。


トレーナーであると同時に親でもあります。


生活面の管理に関しては、


大きな声で言えないところがあり、


自責の念をこめて、最後の部分を書きました。



トレーニングに関しては、「中高生の体づくり」


食に関しては「プロテインは筋肉増強剤ではない」


に書き記してあります。


まだお読みになっていない方は、


ご一読いただけたらと思います。



ここまで読み進んできて・・・


「指田さんの言っていることは分かったけど、


どうしたらいいの?親の言うこと聞かないし、


部活の先生や、コーチにはとても言えなーい!」



「子ども自身も、トレーニングやダイエットに


興味をもっているけど、アドバイスはできない」


という方もおられると思います。



ちょうど、先日の講座で


高校生の娘さんが講座にとても興味を持っていて


参加したがっっている。というお話もありました。



そこで、


「冬休み特別企画」といたしまして、


「中高生のためのコンディショニング教室」


開催することにいたしました。



中高生にもなれば、自己管理ができます。


自分の体のケア、扱い方、トレーニング法など、


部活やクラブではなかなか教えてもらえないことを


責任を持って指導させて頂きます。



詳細が決まりましたら、ブログでご案内します。


興味をお持ちのお子さんがいらっしゃいましたら、


教室開催のことをお伝え頂ければと思います!



夜はグッと冷え込みますね。


暖かくしてお過ごしくださいストーブ