発散が起きるような数値計算モデルは使えません。
計算途中で、発散が起きると計算自体が続けられません。
自然現象が途中で止まるわけないのですから、当たり前です。
発散を起こす原因は、非線形性にあります。
それが、増えれば増える、というサイクルをつくり、止まらないと発散してしまうわけです。
予報モデルでは、非線形モデルが主役になっています。
だから、発散には特に気をつかいますし、
モデルに発散を抑えるような仕組みも存在しています。
発散を有効に押さえ、バランスをとっているので、計算が続けられるわけです。
さて、このように考えると、今の市場原理主義の経済システムは、欠陥システムです。
経済システムは、非線形性だらけです。
預貯金の複利自体がだいたい非線形ですし、
資産を持っている人ほど資産を増やせ、
値上がりを期待して、担保以上の借金ができ、
信用取引や、
バブル経済やサブプライムローン、
全てが非線形性に原因があり、あげればきりがありません。
産業革命以来、格差がどんどんと広がるばっかりです。
とても、その非線形性を抑える仕組みが有効に働いているとは思えません。
そんなモデルは、自然科学の分野では、まったく相手にもされません。