1ヶ月前から右肩の痛みと違和感が取れないという方が来られました。
右に背中が異様に張っていて、筋違いを起こしたような感じです。
一通り全身調整をしながら悪い場所を探していくと、肩から顎にかけて筋膜の引きつりがありました。
「歯の治療中ですか?」
と聞くと
「1ヶ月前にちょうど終わりました。」
と言われました。
1ヶ月前というと、ちょうど症状がで始めた頃です。
「歯の治療中は右でしか噛みませんでした。」
と言います。
歯の治療に2ヶ月ほどかかり、その間ずっと右顎でしか噛んでないということは、片方だけ筋トレをひたすらやっていたのと同じです。
これが首に影響し、肩の症状に繋がったんでしょう。
顎関節症というと顎に痛みが出たり音が出たりする症状で、顎関節そのものに異常が無ければ、大抵頸の調整で良くなる事が多いです。
今回は逆パターンで、顎の異常が頸、肩に出ているパターンでした。
顎の調整は基本的には顎関節の筋膜リリースや側頭骨の調整を行います。
私は同じ側の腓骨の歪みも調整します。
オステオパシーを習った時に、先生から
「顎関節症は腓骨を矯正しろ。理由は分からない」
と言われたからです。
最近、西宮のT先生から、
「顎関節の症状が膝窩筋膜の解放で良くなった」
という報告もいただきましたから、首や顎の症状でも膝関節がかなり影響している事が多いということでしょう。
この膝と顎の関連はアナトミートレイン理論で説明できないこともないと思いますが、実際のところはどうなんでしょう。