昨日の夜・・・・。
窓の外はすごい突風が時々吹き荒れます。
突然、不安になりました。
源九郎さんの絵馬とか吹き飛ばされていないだろうか・・・。
午後11時前・・・
夜の神社に行くのは嫌だけど、このまま不安を抱えて眠ることはできないし、と思い神社へと向かいました。
やはり、いろんな物が倒れていました。
とりあえず、絵馬を全部外して、倒れそうなものを非難させました。
源九郎さんに
「自分で、自分を守ってくださいよ!」
などと、偉そうにお願いをして・・・帰りました。
今日の朝・・心配なので、いつもより早起きして神社へ向かいました。
すでに、中川のおじちゃんとおばちゃんは来ていました。
おばちゃんと、三味線のお師匠さんが、狐顔どくだみ園の草むしりをしてくれていました。
参道は、とても綺麗で、
「すみません。すでにお掃除してもらったようで・・・。」
とおばちゃんに言うと・・・
「とよさんが、昨日来て掃いてくれたのかと思っていたのだけど、違うの~」
と言われました。
「じゃあ、風がお掃除してくれたんでしょうかね」
と笑っていたのもつかの間・・・
隣の洞泉寺の境内から箒の掃く音が聞こえてきました。
覗きに行って見ると・・・・・
洞泉寺の境内は落ち葉、落ち葉、落ち葉・・・・・
すみません(^_^;)
どうやら、うちの神社の落ち葉そちらにお邪魔したみたいです。
早速、中川のおばちゃんと二人でお手伝いに行きました。
洞泉寺とは隣同士なので、絶対に神社の落ち葉はお寺の境内に落ちてしまいます。
でも、いつも文句を言わずに、掃除をしてくださっています。
ご迷惑をおかけてしてすみません。
掃除をしているとき・・・
ある女性が神社を訪ねてきました。
聞くと、その女性はすぐご近所の方なのですが、先日、ご主人さんを亡くされたそうで、もうすぐ四十九日の法要をしなければいけないらしいです。
ところが・・・・
お葬式は、葬儀屋さんに頼んだお坊さんが来てくれたものの、その後は知らないふりで、四十九日の法要をしてもらえないのだそうです。
それで、近所の同じ宗派のお寺にお願いしに行ったらしいのですが、
「檀家さん以外の法要はできない」
と断られ、途方に暮れてしまったのだそうです。
まだ、若くして旦那さんを亡くされたその女性は、悲しみが先で、パニックになってしまっていたため、いろんなことの段取りがなかなかできずにいて、この時も、断られたショックでかなりパニックになっておられました。
その話を聞いた中川のおじちゃんは、おばちゃんに、すぐに知り合いの同じ宗派のお寺に電話をかけさせました。
住職がいないので、すぐには返事ができないとうことでしたが、どうやら電話の感じでは、中川さんご夫婦の顔に免じて法要を受けてもらえそうな感じでした。
それにしても・・・・
お坊さんが、檀家さんではないとう理由で法要を断るということは、どうなのでしょうか?
私は、そのあたりの事情についてはわからないので、そういうシステムになっているのかもしれませんし、一概にとんでもないとはいえないのですが、個人的には、この女性が気の毒でなりませんでした。
私は、自分の友達の山伏さんをいつも見ているので、無償の奉仕という精神がお坊さんの世界では当たり前だと思い込んでいました。
とても、とても、困っているこの女性を前にして、断られたお寺側の気持ちとうのはどういうものだったのでしょうか?
慈悲の心というのが、仏教の基本だと思っていた私には、すごくショックなできごとでした。
おばちゃんが、電話の内容を伝えたところ、その女性は何度も何度も頭を下げて、
「連絡を待ちます」
と言って帰られました。
その後、私は用事があったため神社を後にしましたが、結果がどうなったのか、とても気になっています。
あの女性が、心安らかにご主人のご冥福を祈れることを、祈らずにはいられません。