久々に、外山恒一の萬流政治塾 | 我々少数派

久々に、外山恒一の萬流政治塾

 ※検索サイト等からいきなりこのブログにアクセスした方へ。ここには「我々団」もしくは「外山恒一」に関する詳しい情報はありません。公式サイトへ移動してください。
 カンパを広く募集しています。振込先は、「福岡銀行 春日原支店 普通 1167080 トヤマコウイチ」です。



 なんまいだー、なんまいだー、私が家元の外山恒一である。
 久々の登場である。ちなみに前回というのはもうかれこれ2年近くも昔のことになる。
 「選挙そのものに反対、のスローガン募集でございました」
 おや番頭さんも相変わらず律儀にそばに控えているね。
 「スタッフS嬢さんとやらは実在するそうですが、私は総統いや家元の脳内に常駐しております」
 うむ。脳内番頭がさきほど申したとおり、前回は選挙それ自体を批判するスローガンを募集して、その様子はhttp://ameblo.jp/toyamakoichi/entry-10337689014.htmlで今でも読むことができる。
 「家元がこのようにおっしゃる時は、“読め!”という意味です」
 私は常々思っているのだが、うまいスローガンやキャッチフレーズを量産する能力は、政治活動家に必須である。少なくともそういう能力のある人間が参加していない政治運動は伸びない。
 「“生きさせろ”のスローガンひとつで成り上がった方もいらっしゃいます」
 ずいぶん毒のあることを云う番頭さんだ。私が云ってるのではなく番頭が云っているのだよ。
 とにかくスローガンの案出は政治活動のカナメで、異端的極左時代に書いた「世紀末のブルーハーツは未だ登場せず」という別冊宝島に寄稿した文章の冒頭でも、「自分と社会とを有機的に関係づける言葉やノリを編み出す作業は社会運動の要だ。ここをうまくクリアできれば、その運動は以後高揚に向かうことを約束される。だから運動の最前線では日夜そんな言葉やノリの創出にエネルギーが費やされ、情熱の量、成果の質ともにそれらは音楽の世界におけるそれの比ではない。ミュージシャンの提供する言葉やノリなど運動家のそれと比べればいかにも不徹底で中途半端で、魅力に欠ける」と私は昔から常にいいことを云っている。
 「いやもう仰せのとおりでございます。http://www.warewaredan.com/h31-blue.html、読むべし読むべしでございます」
 日本の革命運動の前進のためにも、一人でも多くの云わば“革命的コピーライター”の養成が必要だと考えて、時折この「萬流政治塾」を開催しておる次第だ。

 今回のお題は、「右翼的反原発運動のスローガン」である。
 「反原発運動、盛り上がってますでございますねえ」
 そりゃ今回の事故が起きる以前よりは盛り上がってるが、まだまだ盛り上がりが足りない。この程度ならまだ88年の方がすごかった。
 「“広瀬隆現象”の年でございますね」
 うむ。89年の参院選では反原発を掲げる社会党が大躍進して、土井たか子が首班指名された。たまたま参院選だったからいいようなものの、衆院選だったらあの時点で社会党政権になって55年体制が崩壊していたはずだよ。
 「まさに“日本の89年革命”か、と」
 まあ選挙や議会政治なんかどうでもいいんだが、88年の反原発運動はそれぐらいの影響力とインパクトを持っていたということだ。
 当時の反原発運動にあって現在のそれに欠けているのは、やはり“ワケの分からないパワー”だ。簡単に云えば現在の反原発運動はまだまだお行儀が良すぎるのだ。
 「右派勢力の参入が“お行儀の悪い反原発運動”へと飛躍するための突破口になると家元はお考えなのですね」
 一つの、な。
 そこで、私が主宰している「我々団(九州ファシスト党)」で、まずは近くおこなわれる福岡での反原発デモに組織的に介入しようということになった。介入といっても、ただ公然メンバー数名でデモに参加するだけなんだが、その時に我々の隊列部分にインパクト大のスローガンを書きなぐったプラカードを林立させて、右派勢力の参入を強烈に印象づけたいと考えているわけだ。
 「デモは6月11日、警固公園を14時に出発、でございます」
 関心のある諸君は来るとよい。
 ところが肝心の“反原発右派の強烈なスローガン”がなかなか思いつかなくて困っている。
 「これはまた。日本を代表する革命家にあらせられる家元が、そんなことでいかがなさいますか」
 これこれ番頭。「だから皆でスローガンを考えよ」と話を展開するためのポーズにすぎぬではないか。分かってるくせに。
 「そうでございました」
 そういうわけであるから、知恵を絞って、強烈なやつを提出するように。
 今回は実用性重視である。優秀作は、実際にデモの時にプラカードにして掲げるつもりだ。
 「それは否が応にもモチベーションが高まりますでございます」
 参考までに、私がこれまでtwitterなどで公表した中からいくつか紹介しておくと、

  ・核の平和利用反対
  ・放射能よりCO2の方がマシだ
  ・原発推進派に破防法を適用せよ

 などは今回のデモでも採用する予定だ。
 「最初のもの以外はあからさまに“右翼的”というほどではないような気がいたしますが……」
 そりゃそうだ。なにしろ参加者の大部分は左翼なんだから、あんまり露骨なのはマズい。排除されかねないからな。本当は「原発やめて核武装を」と云いたいのだが、それだとあまりにもカドが立つので「平和利用反対」とオブラートに包んでいるわけだ。あと、エコロジストも多いから、「CO2ならオッケー」というスローガンも、実はかなりギリギリなのだ。まだまだ右派独自のデモを実現できる情勢にないから、忸怩たる思いを抱えつつ、現段階では左翼のデモに寄生するしかない。軒を貸してもらう以上、一定の“節度”は必要だ。排除まではされない範囲で、しかし主流の左翼的な反原発論とは明確に一線を画す、そういう絶妙なセンスが要求されている。
 「実用に耐えうる、というのはなかなか難しいものでございますね」

  ・国賊東電に天誅を

 というのも使うかもしれない。先の3つよりはアカラサマに右翼的だが、我々が右派であること自体は当日も隠さないので、こういう“右翼が右翼なりの言葉遣いで政府や電力会社を批判している”と解釈してもらえる範囲のものは採用する可能性がある。
 twitterで誰かが、

  ・竹島と尖閣諸島を合わせたより広い面積の国土を壊滅させやがって

 みたいなことを呟いているのを見かけたが、こういうのも、スローガンとして使えるようにうまく言葉を整理して加工できるかもしれない。
 もちろん“こんなもん使えねーよ”というヤバすぎるものでも、面白ければブログやtwitterで紹介はする。
 それから、今回は必ずしも“面白く”なくてもよい。“実際に使える”という点を、“面白い”と同格に評価することにしたい。つまり、

  ・美しい日本の国土を放射能から守れ

 といった、別に“面白く”はないが、“反原発右派”のスローガンとして自然なものは、実用性の点で評価して採用となる。“面白い”ことを考えるのはあんまり得意ではないという諸君は、そういう素朴でストレートな方向性を追求してほしい。
 たくさんの傑作スローガンの誕生を期待している。mixiのコメント欄、もしくはtwitterで末尾に「#hangenpatsuuha」とつけて、どしどし“投稿”してもらいたい。

 では、家元は帰るぞ。