引き続きマルクスを学習中 | 我々少数派

引き続きマルクスを学習中

 今日は9時スタートという本来の形で読書会開始。
 昨日に引き続き、『フォー・ビギナーズ マルクス』を精読して、左翼運動史理解の前提となる、古典的なマルクス・レーニン主義を理解してもらおうと頑張っている。
 しかし、私はあちこちで「アタマのいい人は、いったんは左に行く」と云ったり書いたりしていて、それでまあ、つまりアタマの悪い人たちの云うことだから仕方がないのだが、あちこちでネットウヨみたいな連中から「サヨのどこが『アタマがいい』んだよバーカ」などと中傷されているが、実際こうやって、マルクス主義の基本みたいなことを丁寧に説明していくと、大半の人は説得されてしまうんだよなあ。塾生たちも、現段階ではかなりの部分は「マルクスびいき」になっている。
 卒塾時までには、「マルクスを理解した上でこれに反対する」というところまで到達させなければならないのだが。別に頑固なマルキストとして巣立っていってもらってもいいんだが、私自身は左翼時代の大半の時期を含めてそこらへんのネットウヨなど及びもつかない「反共の闘士」だったわけだし、左翼方面に行くならできればせめてマルキストではなくアナキストとしてであってほしい。
 テキストはもう最後に近い部分まで読み進んだし、いま昼食時間で、午後1時から再開して3時ぐらいには終わるだろう。5時の終業まで2時間ほど半端な時間が余るので、新しいテキストには進まずに、大正期の革命家・文化人の相関関係をざっと解説した上で、映画『華の乱』でも観てもらおうかな。

 そういえば数日前に書いた、関西の某新興右翼団体(の一部)が私へのイヤがらせを云々というのは、どうやら私の誤解であったようだ。私はネットには疎いので、メールの送信元をけっこう簡単に偽装できるらしいことを知らなかったのだ。
 当該団体のメンバーからコンタクトがあり、一連のメールが「なりすまし」であったことが判明した。ほんとにネット社会ってイヤだなあとは思うが、見方によっては、そのおかげで他団体との連絡ができたわけで、まあいいか。

 本日未明にアップした新作動画「United States Presidential Candidate from Japan」。

 反響もポツポツ出始めてはいるが、今回はその公開スタイルから想像がつくように、そもそも当初から国内の反応は眼中にないのだ。
 都知事選の政見放送にしても、あんなものかなりオーソドックスなアナキストの選挙観でしかなくて、それをちょっと面白おかしく云ってみただけなのに、アナキズム運動が身近にない後進国ニッポンじゃ、大半の連中には「電波」や「ネタ」扱いだもんな。
 今回の演説も、内容的にはきわめてオーソドックスな「反グローバリズム」の表現。まあ、ギャグやジョークの水準は、「グローバル・スタンダード」を意識してかなり抑えてあるけれども(お笑いの水準の高さは、日本が先進的である極めて稀な例だ)。しかし例えば「アメリカ大統領就任の暁には、アメリカ大統領として、我々日本人が大の得意とする謝罪外交を云々」みたいなネタを思いついても、絶対に諸外国では通用しない。「日本は周辺諸国に謝罪し続けている」と思っているのは日本人だけだからだ(実際には私の立場は「謝罪外交をやめろ」という右翼の立場に近いのだが)。それくらいの判断力というか、バランス感覚は私にもある。
 あと、英文での紹介で自分のことを「a kind of anarchist」としていることも同様。世界発信を意識した作品で、少なくとも現段階では「ファシスト」なんか自称するわけにはいかない。もちろん、私の解釈ではファシズムは確かに「ある種のアナキズム」なのであるから(右のブログテーマ一覧から「ファシズム入門」を参照のこと)、嘘をついているわけではないのだが。