青森・中１自殺：「いじめがなければ、もっと生きていた」
毎日新聞
青森県東北町の町立上北中１年の男子生徒（１２）が自殺した問題で、遺書とみられる書き置きが自宅で見つかり、「いじめがなければ、もっと生きていた」と記していたことが２８日、関係者への取材で分かった。いじめに関わったとする生徒も名指ししており、町教委が自殺原因について引き続き調査する。
男子生徒の母親は同日、毎日新聞の取材に応じ、「（書き置きには）生徒１人の名前があった。反省してほしいとの気持ちがある」と語った。書き置きは数枚に及ぶという。
中学校の始業式は２２日だったが、男子生徒は１９日早朝、自宅の小屋の中で首をつった状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。男子生徒から「（同級生から）いすを蹴られる」などと聞いた母親は６月に学校に相談していた。しかし、その際いじめが確認できず、学校は席替えをしたうえで、「いじめの兆候はあったが収束した」と町教委に報告していた。【夫彰子、成瀬桃子】