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御堂筋線の新車、車内照明がさくら色など5色に 大阪市交通局
乗りものニュース編集部照明が季節や時間帯で5色に変化
大阪市交通局は2015年12月14日(月)、御堂筋線で2016年秋頃から導入する新車の車内デザインと設備概要を発表しました。
この新車は、2011年から御堂筋線に導入している30000系という通勤形車両をベースに、「車内空間の快適性向上」という新たなテーマで改良を加えたものです。
車内では、LED照明が季節や時間帯に合わせて5色(白色・昼白色・電球色・しだれ桜・ソメイヨシノ)に変化。「サーカディアンリズム」と呼ばれる、生物が持つ1日の生活リズムにならって制御されます。
同局によると「ソメイヨシノ」色は光によるストレス感が少なく、癒しや集中などの効果が検証されているといい、鉄道の車内照明に使用されるのは国内初。また「しだれ桜」色は鉄道車両用に開発された新色とのことです。
座席下にも照明を設置、その意味は?
御堂筋線へ新たに導入される30000系は、シートも改良。同線の特徴を考慮し、10~30分の着席で快適性が維持できる形状や座り心地が採用されました。
また、座席下を照らす「足元照明」を国内鉄道の通勤形車両では初めて採用。同局は、暗い場所を無くすことが安心感につながるという知見に基づいた取り組みだとしています。ほかに、この新車では車内の案内表示装置が大型化・2画面化され、空気清浄装置(プラズマクラスター)も設置されます。
なお、女性専用車両については荷棚の高さを一般車よりも100mm低くし、つり手の配置や高さも見直したほか、握り棒を増設。大阪市交通局の女性職員へのアンケートや女性利用者からの意見をもとに設計されたそうです。
この御堂筋線の新車は2016年に1編成が、2017年に5編成が導入されます。