中標津町:乾杯は牛乳で…消費拡大応援条例を可決 北海道
毎日新聞
乾杯は牛乳で－－。国内有数の酪農地帯の北海道中標津町議会は１３日、「牛乳消費拡大応援条例」を全会一致で可決した。昨年１月、京都市が日本酒で乾杯する条例を施行して以来、日本酒のほか、焼酎やワイン、地ビールなどの乾杯条例が各地で可決されているが、牛乳は初めて。４月１日から施行される。
同町では人口の約１．６倍の乳牛（約３万９３００頭）が飼育され、以前から牛乳での乾杯が日常的に行われている。北海道は牛乳生産量全国一を誇るものの、総務省の家計調査による牛乳消費量ランキング（２００９年）は２９位。昨年１２月の町牛乳消費拡大推進委員会で「『１杯目の乾杯は地場産牛乳で』を合言葉に条例を制定してはどうか」との提案があり、町が今月４日、条例案を提出した。
条例では「牛乳の消費拡大と乳製品食文化の普及継承を促進し、地域酪農文化の理解と郷土愛の醸成を図ることを目的とする」とし、町内の会食などで可能な限り牛乳で乾杯することを明記した。
１３日は町議会の最終日とあって、閉会後に町幹部と町議の懇親会があり、早速、牛乳で乾杯した。【本間浩昭】
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