堺市は16日、同市東区の自宅で女性(49)が毒性を持つセアカゴケグモにかまれた、と発表した。女性は軽症。市保健所生活衛生センターが周辺を調査したが、ほかには発見できなかった。市によると、女性は同日朝、自宅の庭に出るために素足でスリッパを履こうとした際、左足の甲をかまれた。近くの病院で受診した結果、はれが小さいため、帰宅して様子を見ているという
毎日新聞 2007年8月17日
以上 毎日新聞より引用
セアカゴケグモの被害が出たようである報道され、堺市の報道資料にも出ていることから、改めて、取り上げて啓発していきたいと思う
以下堺市の報道資料より引用
次のとおり、セアカゴケグモに咬まれた事故が発生しましたのでお知らせします。
発生場所
堺市東区の個人宅
発生情報
8 月16 日(木)午前9時30 分頃、被害者から左足甲付近をセアカゴケグモに咬まれ、新金岡町の病院で治療を受けたと当センタ-に連絡が入る。
堺市の対応
○同日、午前10 時30 分頃、被害者宅にてセアカゴケグモを確認するとともに事情聴取を実施した。被害者には今後の対処方法と注意喚起を行うとともに症状によっては「大阪府急性期・総合医療センタ-」で再度受診されることを促した。
○同日、午前11 時15 分頃、受診病院の医師から診断結果等を聴取した。
医師からは、「左、足背部が赤く腫れていた。治療として消毒と解毒剤及び痛み止めを処方した。痛みが続くようであれば再度の来院を指示した」との事。
○同日、午後1 時30 分頃、現場周辺を調査したが、セアカゴケグモは発見できなかった。
被咬傷者の状況等
○被咬傷者は、堺市東区に居住する49 才の女性。
○8 月16 日(木)午前7時頃、自宅の庭先に出るためスリッパに素足の左足を入れたところ痛みを感じた。スリッパを調べると中にセアカゴケグモを確認した。
○被咬傷者本人が新金岡町の病院を受診し、治療を受けた。
○帰宅後も若干の痛みはあるが特に目立った変化はない。
問い合わせ先担当課 保健所生活衛生センタ-/直 通 072-291-6464/FAX 072-291-6465
以上引用
いったい、この毒クモどのようなものなのであろうか・・以前ニュースで聞いたことがあるのだが、まさか という感じで、改めて、報道されて、びっくりしているというのが現状であるしかしながら、いろいろとネットで検索してみると、各自治体で、このセアカゴケグモに対する、啓発事業を行っていることに改めて、びっくりするというのが、現状である
しかしながら、堺市のホームページを見ると意外にこの間、このセアカゴケグモが発見されていることに驚きを感じてしまう
湾岸部から、徐々に山間部へと移動している様子が手に取れる
健康部生活衛生センター のホームページ セアカゴケグモちなみに具体的に対処方法などを引用すると
セアカゴケグモが堺市各地で発見されています。このクモは強い毒をもっていますが、突かれると驚いて死んだふりをするなど、攻撃性もなくおとなしいクモです。素手でさわらない限りかまれることはありません
■生息場所
1. 繁殖するには次の条件が必要です。
(1) 日当たりがよく、暖かいところ
(2) 昆虫や小動物などの餌が豊富にあるところ
(3) 巣を張る適当な隙間があるところ
(4) 水はけが良く、乾いているところ
2. 身近なところでは、次のようなところで発見されます
(1) 排水溝の側面やふたの裏
(2) 花壇まわりのブロックのくぼみや穴、プランターと壁との隙間
(3) 擁壁等の水抜き管の内部
(4) 墓石の花立て、線香立てや巻き石などのすき間
(5) 自動販売機の裏、クーラー室外機の裏、浄化槽ブロアーカバーの内部などの、人工的な熱源の周り
;(6) 放置自転車など
■防除方法
(1)生息しそうな場所に普段から注意し、クモが巣を作らないようにこまめに清掃しましょう。
(2) 清掃や花壇の手入れなど、屋外で作業するときは軍手などを着用しましょう。
(3) セアカゴケグモに直接、市販の家庭用殺虫剤を噴霧すれば駆除できます。
■かまれたときの症状
(1) かまれると、チクリと針で刺したような痛みを感じます。
(2)やがてかまれた部分の周りが腫れて赤くなります。痛みはしだいに全身に広がります
(3) 悪化すると、多量の汗をかいたり、さむけ、吐き気などがあらわれることもあります。 やがてかまれた部分の周りが腫れて赤くなります。痛みはしだいに全身に広がります。
■かまれたときの処置
(1) かまれた箇所を温水や石けん水で洗い落とします。 クモ毒の広がりは遅く、止血帯等の使用は毒を局所にとどめ痛みを増強させるので、多少出血があっても使用しないほうがよいでしょう。
(2) できるだけ早く病院に行って治療を受けることが大切です。 病院にはかまれたクモを殺して持参してください。適切な治療につながります。
以上引用
ちなみに 大阪府では大阪府のホームページでは、注意を呼びかけています。→セアカゴケグモによる咬傷事故にご注意下さい
以下引用
○草ひき等庭いじりをされる場合は、軍手等の着用を行う。
○庭に置きっぱなしのサンダル等を履く場合は、履く前に、セアカゴケグモがいないかどうか確認を行う。
○靴下を履くなど、素足での作業は控える。
□過去の咬傷事例
平成 9年 7月 関西国際空港島の溝掃除中に咬まれた
平成13年10月 駐輪場に放置していたバイクのヘルメットをかぶり走行中に咬まれた
平成16年 8月 樹木の手入れの休憩中、草の上にあった軍手を再装着した際咬まれた
平成17年 8月 犬を公園で散歩させた後、犬と一緒に就寝したところ、翌朝咬まれた
平成18年 7月 庭にでるため、置きっぱなしのサンダルを履こうとしたところ咬まれた
8月 畑で農作業中に咬まれた(堺市報道提供資料より)
8月 雨戸を閉めたときに咬まれた
8月 ベランダに出ようとして置きっぱなしのサンダルを履こうとしたところ咬まれた
9月 サンダルを履いて庭の草むしりをしている際咬まれた
9月 学校の校舎屋上でクモをさわっていた時咬まれた
※ 昨年までは、空港島や駐輪場、公園等の公共の場所で事故が発生していましたが、今年は個人の自宅の庭でも事故が発生しています。庭いじり等をされる場合は特に注意をお願いします。
ちなみに
· 「α-ラトロトキシン」という神経毒を持っています。
毒性は強いものの毒量が少ないので、成人が咬まれても重症になることはありません。
しかしながら心臓に疾患のある者・高齢者・乳幼児には注意を要します>「大阪府立急性期総合医療センター救急診療課」
【(大阪市住吉区万代東3丁目1番56号 電話 06-6692-1201(代表)】で、血清を常時備蓄しています
なお、大阪府では、講習会等を実施している。
外来種毒グモ「セアカゴケグモ」 生息域 拡大…大阪
府内40市町村で確認
外来種の毒グモ「セアカゴケグモ」が大阪府内で生息域を拡大している。中南部が中心だったが最近、北部にも広がり、今月までに43市町村のうち40市町村で確認された。1995年に国内で初めて高石市で確認されて以来、繁殖を繰り返したと見られ、府は生態や駆除方法を知らせる新事業に乗り出した。
府は約400か所で定期的に調査。95年の調査では14市町で確認され、翌年は19市町に拡大。昨年は箕面、茨木両市にまたがるニュータウン「彩都」で初めて確認され、池田市、高槻市などでも確認されるなど、北部に生息域を広げた。
今年に入ってからも交野市、千早赤阪村で見つかり、現在確認されていないのは、寝屋川市、能勢町、豊能町だけ。自力で遠方への移動は不可能なため、車のタイヤや建築資材などに付いて移動、住み付いているとみられる。
クモにかまれる被害も出ており、府は今年初めて、小学校の施設管理者などを対象に、クモの特徴や生態に関する講習会を今月3日に貝塚市で開催。野外でクモの居場所を探し、殺虫剤などによる駆除方法も紹介した。24日には大阪狭山市で開催する予定。
府環境衛生課は「見つけたら素手で触らず、駆除してほしい。講習会は要望があれば各地で開きたい」としている。
□参考サイト
●;京都府保健環境研究所のセアカゴケグモ等について
●豊中市の・セアカゴケグモの捕獲に伴う注意喚起について
●セアカゴケグモ 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
●セアカゴケグモの生態(生活史)
●大阪府下におけるセアカゴケグモの生息分布図等
セアカゴセケグモ、、夏場に盛んに見つかるのだろうか・・・。
愛知でも話題になっているようである。
以下以下読売新聞より引用
セアカゴケグモすでに35匹 「素手で触らないように」
愛知県内、昨年を上回るペース
かつて毒グモ騒動まで引き起こした「セアカゴケグモ」が今年に入り、中部国際空港(常滑市)などで昨年を上回るペースで見つかっていることがわかった。カミツキガメやオオクチバスなど、外国からいつの間にか入り込んだり、捨てられたペットが野生化したりして、問題になっている外来生物。専門家は「環境になれて徐々に定着している恐れがあり、実態調査をする必要がある」と指摘している。
愛知県健康対策課によると、セアカゴケグモは2005年8月に県内で初めて確認され、昨年は同空港や弥富市の材木港、飛島村の飛島ふ頭で計38匹が確認された。今年は先月までに、すでに35匹が見つかっている。
中でも、多いのは同空港内で、滑走路、エプロン脇の排水路や側溝などに05年は12匹、昨年13匹、今年は28匹いた。乗客ら一般の来場者が出入りするターミナルビルでの発見はなく、県内全体でもクモによる健康被害はないという。
同課では「輸入された貨物などにくっついて来ているのではないかとみられるが、温暖化の影響もあり、越冬してすみ着いている可能性もある」としている。
各地の毒グモ騒動もあり、中部国際空港会社では05年当時、ターミナルにクモの写真入りで注意文を掲示するなどしたが、「注意を呼びかけることでいたずらに不安をあおってもいけない」(広報グループ)と、現在は業者に対し、クモを見つけたら連絡させ、素手で触らないように注意を呼びかけている。
セアカゴケグモの生態について研究実績のある堺市衛生研究所微生物グループの吉田永祥・総括研究員は、「西日本を中心にかなり定着が進んでいる。車などにくっついて広範囲に移動しているようだ。子どもやお年寄りはかまれれば危険性も高く、実態を把握していく必要がある」と指摘している。
セアカゴケグモ
1995年に大阪府高石市で国内で初めて発見された。体長約1センチ。背中に赤い帯状の模様があり、オーストラリアやメキシコ、東南アジアなどで生息している。ブロックのすき間や側溝のフタ裏などにすむ。かまれると針で刺したような痛みがあり、頭痛や呼吸困難などに陥ることもある。