大阪府:9年連続赤字--06年度普通会計決算見込み /大阪
大阪府は、06年度の普通会計決算見込みを発表した。府税収入が増加したため、経常収支比率は改善したものの、実質収支は126億6900万円の赤字で、9年連続の赤字決算となった。 赤字額は前年度に比べて76億400万円(37・5%)減ったが、起債償還のため減債基金から430億円借り入れた。借金に当たる府債残高は32億2200万円増え、4兆3004億6100万円。府民1人当たりの借金は48万7835円となった。
歳入は、6・8%増の2兆8078億3800万円で、うち府税収入は7・7%増の1兆1990億100万円。歳出は、6・4%増の2兆8025億4400万円だった。 毎日新聞 2007年8月6日
以上毎日新聞より引用
以下読売新聞より引用
シャープ堺工場 税収10年で1200億円
大阪知事が試算
大阪府の太田房江知事は1日の定例記者会見で、シャープが堺市に建設する液晶テレビ用のパネル工場建設に伴う税収について、「関連企業を含めると(10年間で)1200億円の税収を見込んでいる」との試算結果を明らかにした。
関連企業を含めると、総投資額は1兆円に達する見通しで、太田知事は「中小企業などに与える経済波及効果は3・9兆円に上る。(原材料費などを除く)付加価値は約2兆円となり、府内総生産額の約5%に当たる」とした。
(2007年8月2日 読売新聞)
以上引用
大阪府大赤字の中で、今回は税収増で、126億の赤字決算となった。それに対して、シャープに与えた補助金10年で150億で単年度15億。
シャープ単体で10年で600億、関連を入れると1200億の税収増。
すなわち、年間45億~105億の税収増で、赤字が解決できると言う事になるのであろうか・・。
以下朝日新聞より引用
大阪府知事、シャープの堺市新工場進出を受け全庁挙げ応援
2007年08月01日
シャープが31日、堺市堺区に最先端の液晶パネル工場と太陽電池工場建設を発表したことを受けて、大阪府の太田房江知事は「5年越しの恋が実ったという感じ。万感の思い」と率直な感想を述べた。府は同日付で3人の副知事と関連部長を含めた計17人の立地支援本部を立ち上げ、全庁を挙げて支援していく考えを明らかにした。
大阪府は松下電器産業のプラズマテレビ工場や武田薬品工業の新研究所誘致に相次ぎ失敗した苦い経験をバネに、誘致戦略を大幅に見直し。進出企業への補助金の上限を07年度は30億円から150億円と一挙5倍に引き上げた。
堺市も市内臨海部へ工場を建設する企業に対し、投資額600億円以上なら10年間の固定資産税を5分の1にする施策を用意。「大阪府と一体になって堺浜への立地を働きかけてきた」(木原敬介堺市長)行政の支援策と熱意が当初、兵庫県姫路市が有利と目されていた下馬評を覆す逆転誘致につながった。
シャープの新工場は敷地面積で三重県の亀山工場の約4倍になり、関連企業を含めると投資総額は1兆円、新規雇用は7000人が見込まれるという。太田知事は「(工場建設で)10年間で600億円の税収増加が見込める。補助金の150億円が4倍になって跳ね返ってくると考えていただきたい」とそろばんをはじいて見せた。補助金に加え本社との距離の近さや関西国際空港などの輸送アクセス、東大阪をはじめとするモノづくり中小企業の集積、人材の豊富さが工場建設の決め手になったと見る。
新工場の建設が大阪府や堺市の経済の起爆剤になるのは間違いない。「30年に一度の一大プロジェクト。気を引き締めてやろう」(太田知事)。行政関係者は自信を取り戻しつつある。
以上引用
2007年08月01日
シャープが31日、堺市堺区に最先端の液晶パネル工場と太陽電池工場建設を発表したことを受けて、大阪府の太田房江知事は「5年越しの恋が実ったという感じ。万感の思い」と率直な感想を述べた。府は同日付で3人の副知事と関連部長を含めた計17人の立地支援本部を立ち上げ、全庁を挙げて支援していく考えを明らかにした。
大阪府は松下電器産業のプラズマテレビ工場や武田薬品工業の新研究所誘致に相次ぎ失敗した苦い経験をバネに、誘致戦略を大幅に見直し。進出企業への補助金の上限を07年度は30億円から150億円と一挙5倍に引き上げた。
堺市も市内臨海部へ工場を建設する企業に対し、投資額600億円以上なら10年間の固定資産税を5分の1にする施策を用意。「大阪府と一体になって堺浜への立地を働きかけてきた」(木原敬介堺市長)行政の支援策と熱意が当初、兵庫県姫路市が有利と目されていた下馬評を覆す逆転誘致につながった。
シャープの新工場は敷地面積で三重県の亀山工場の約4倍になり、関連企業を含めると投資総額は1兆円、新規雇用は7000人が見込まれるという。太田知事は「(工場建設で)10年間で600億円の税収増加が見込める。補助金の150億円が4倍になって跳ね返ってくると考えていただきたい」とそろばんをはじいて見せた。補助金に加え本社との距離の近さや関西国際空港などの輸送アクセス、東大阪をはじめとするモノづくり中小企業の集積、人材の豊富さが工場建設の決め手になったと見る。
新工場の建設が大阪府や堺市の経済の起爆剤になるのは間違いない。「30年に一度の一大プロジェクト。気を引き締めてやろう」(太田知事)。行政関係者は自信を取り戻しつつある。
以上引用
このままの財政でいれば、大阪府、赤字が膨らむことはないという意味で、大阪府、万々歳ではないのだろうか・・。
感覚的に言って、そんなに甘くないんじゃないかという気がするんだが・・。十年先の税収が読めれば、大阪府もこんなに赤字でなかったかもね。
まして、償却の早い、分野でのこと。
果たしていかがなものかと、疑問に思ってしまう。
一番怖いのは、「お祭り騒ぎ」 、じっくりと足元を見て、現実を見て、対応することが、今は大事ではないのかとも思う。
一番怖いのは、このフレーズ・・・> 「30年に一度の一大プロジェクト。気を引き締めてやろう」(太田知事)。行政関係者は自信を取り戻しつつある。
<
市民本位の行政をしていない行政が、変に自信取り戻すところが一番恐ろしさを感じてしまう。
何でもも「行けドン」、少々のことなら・・・。という発想が怖い。
シャープがどうかというよりも、なまじ中途半端な状態で、浮かれた行政が、また、とんでもないことをし始めるような気がする。
堺市も同様である。シャープが来て、LRTが軌道に乗るとはしゃいだり、また、どんどん市民無視の風潮にはまり込むことがなんとも恐ろしいのである。
何を躍起になって、気を引き締めてやるのであろうか・・。
地道に、大阪の企業を応援し、市民本位の行政が求められている時に、大企業?が来て、気を引き締めるという感覚が少し、ずれているような気がしてならない。
>府は同日付で3人の副知事と関連部長を含めた計17人の立地支援本部を立ち上げ、全庁を挙げて支援していく<
もっと足元見据えて、地道に市民に評価されることを、逆に今することが大事なような気がするのだが・・。
堺市なんぞは、公立幼稚園廃止で22万人もの署名が集まっているのに、(堺市の全人口84万人、約1/4)・・。
市民不在の行政がシャープ効果で浮かれること、将来に禍根を残すような気がするのだが・・。
いかがでしょうか、太田知事、木原市長・・。
現在の行政の状態で、変に自信を取り戻すって・・・。ある意味では大事なことなのですが・・。
ただ、なぜ、自信を失ったのか そんなことを反省することなく、なぜ、このようなことになっていたのか、そんなことを抜きにして、ただただ、目の前の事象で、はしゃぐのはどうでしょうか・・・。
今、本当に何が大切なのか、そんなことを今だからこそ、きっちりと考えることが大事なことのような気がするのですが・・・。
市民は、大丈夫? って 思ってしまうんですよ・・。
そんなところが感じられるのは私だけだろうか・。
危うさを感じる。のは・・・。
次回は、シャープの亀山での出来事について・・・。書けたらいいなぁ~
大阪府・堺市、少し浮かれすぎているように感じてしまう。