「1時間歩くと○○kcal消費!」
「1時間エアロビクスをすると○○kcal消費!」
運動の目的が痩せることであった場合、気になるのは消費したカロリーですよね。
しかしこの消費カロリーは本当に消費をされているのでしょうか?
この通りカロリーが消費出来ていれば順調に痩せていくはずですが、現実はなかなか上手くいかないと思います。
食事もカロリーを気をつけてながら摂っているし運動でたくさんカロリーを消費しているはずなのに痩せない....
こういうことがフィットネスの現場では多々見受けられます。
「なぜだろう?」
こんなことが頭をよぎるも
「痩せない体質だからしょうがないねぇ」
と言ったりして諦めの流れになる...
そういう会話を聞くことありますよね?
ここで少し考えてみましょう。
初めてやる動きは要領がわからず無駄に力が入ったりして疲れますね。
慣れてくると要領がわかってきて楽にできるようになってきます。
最初の頃と慣れてきた頃は疲れ方が違いませんか?
とても同じ消費カロリーで運動しているとは思えませんよね?
体は常に省エネになるように出来ていますから、慣れた運動はカロリーをあまり消費しなくてもこなせてしまうのです。
会社で例えると初めての作業はみんなが要領がわかりませんから、10人でいっぱいいっぱいになって作業をしています。
回数をこなしていくうちに要領がわかってきて10人は必要なくなってきます。
そうなると指示を出す会社側は人員削減をします。
10人が8人に減らされます。
それでも作業はこなせます。
このようにして体も少しずつ使う部位を減らして、同じ動きを作ろうとします。
それが効率化です。
人間が自然界で生き残ってきた知恵です。
当たり前といえば当たり前ですね。
こうなってくると効果を出すために回数や時間を増やす、という思考になります。
しかし回数や時間を増やすにも限界があります。
ではどうすれば良いのか?
「使われていない体の部位を使えるように体を教育する」
同じことばかりやっていたら使われる部位がドンドン少なくなってしまいますからやり方を変えなくてはダメだということですね。
しかし僕はいつも同じ背骨のトレーニングしかやりません。
でも太ることはありません。
それはなぜか?
背骨を動かしていると、背骨を動かす技術が上達してきます。
そうなると体幹深部筋(インナーマッスル)が働きやすくなってくるのです。
始めの頃は今と比べると背骨の動きがぎこちないので体を使いきれていませんでした。
使えている筋肉が少ないので結果として今よりも消費カロリーが少ないということになります。
以前に比べると体幹深部の筋肉が少しずつ使えてきているので、疲れにくく、太りにくい体になりました。
背骨のトレーニングは単純で地味ですが(笑)きちんとやってみると奥が深いものです。
脊椎の動きは屈曲、伸展、側屈、回旋の3方向です。
カロリーを消費するというのはつらい運動をするだけではないということですね。
いろいろな方法を試しても効果があまり感じられなかった方はこのような背骨を動かす方法を試してもみるのも良いと思います。
トップアスリートは頑張らない達人!
心と体を緩める頑張らないトレーニング「体芯力」
パーソナルトレーナー 鈴木亮司
「体芯力」はこんなトレーニングです!
「体芯」とは、体の奥の奥、体のいちばん深いところにあるといわれている「大腰筋」のことです。大腰筋は背骨と下半身をつないでいる唯一の筋肉で、これが衰えると寝たきりになると言われています。
一般的な筋トレでは、硬い筋肉を作ってしまったり、偏りのある筋肉がついてしまい、それが原因で体の動きに歪みが生じ、膝や腰を痛める原因となってしまうことがあります。
一般的な筋トレも体幹トレーニングでさえも、大腰筋にはほとんどアプローチできていません。
「がんばらない筋トレ」は、背骨を前後、左右、ひねるの3つの動作をベースにしたトレーニングで、「体芯」を鍛えます。 力んだり、苦しんだりせず、まるでストレッチをしているだけに見えるトレーニングですが、実はこれこそが、大腰筋が強化され、持久力も柔軟性も高まる秘密です。
体の芯の筋肉は骨に近いところにあり、自分では意識ができません。
負荷をかけて鍛えようとしても、表面の筋肉を固めるだけで、芯の筋肉には届かない。力を抜いて揺らすような動作を行うことで、はじめて体の芯の筋肉に刺激が与えられます。
だからこそ、年配者や運動嫌いな人、ずっと運動をしてこなかった人、運動をする時間がない人でも、気軽に取り組むことができます。
実際、クライアントは65歳以上の高齢者が3分の1を占め、腰痛や膝痛など、寝たきりのきっかけとなる症状が改善しています。
鈴木亮司
頑張らないトレーニング『体芯力』で心と身体を緩め楽に動ける身体を創るパーソナルトレーナー。
ティップネス町田を中心に、自宅や公共施設での指導、セミナー講師、トレーナー研修業務などを行っています。
顧客には、ラグビー日本代表候補、フットサル女子日本代表、アメリカプロバスケット選手、タッチラグビー日本代表選手、日本ランキングプロボクサー、アメリカ野球独立リーグ選手などのアスリートから、80代の高齢者まで幅広く、15年でのべ約3万人をサポートしています。