では、もう一度、今日のドル円の動きを見てみましょう。
ドル円は下落チャネルの中を規則正しく下降していましたが、今日の日本市場が始まる時間を狙われて急落しました。
これは相場が厚くなる時間を狙ったHFなどの手仕舞いの動きだと思います。
時間帯から考えてNY勢がポジションの手仕舞いを行った結果、この時間帯にこういう状態になったと思います。
この時間帯を狙うのはコストの関係上、少しでも相場が厚くなった時間を狙ったほうがお得だからです。
こういう動きは普段でもあるので、こういった時間帯のNY勢のポジのスクウェアは常に注意が必要です。
そしてその後、意識されていたフィボラインを割ると一気に下落します。
日足で見るとそれがよくわかります。
これにストップ連鎖が発動されて急降下します。
この下落でドル円は85円割れを示現しました。
が、その後は一気に86円まで戻しています。
もう一度、15H足。
急降下のあとの急上昇。
この動きをただのオーバーシュートの買戻しと見るのは間違いだと思います。
野田財務副大臣は「為替は過度の変動なく安定が望ましい」と発言。
そして藤井財務相も「為替市場の動きに注意している」「異常な動きに対しては適切な措置を取らないといけない」と介入を示唆する発言。
急激な円高は日本経済の体力を奪いますから、いくら藤井財務相が円高政策を掲げたとしても急激な動きには対処する必要があります。
続いて藤井財務相はこうも発言していました。
「一方的に偏った動きであることは間違いない」
「今の動きは異常、適切な措置を取る必要がある」
「非常に緊張していて注視している」
との発言も出ていました。
そこへ持ってきてこの急降下。
そしてその後の急上昇。
上昇した後、平野官房長官が「介入したかどうかについてはノーコメント」と発言。
普通に考えてこれは急降下はストップ連鎖などもあったけれども、藤井財務相の再三の発言に介入を即すような売り仕掛けがNY勢の手仕舞いにノッて来たんではないかな?と。
そして日本企業の採算設定は85円ですから、そこで日銀は介入したんではないかな?と。
どう考えても平野官房長官の発言は介入を認めていると一緒でしょう。
と、このような後付理論が合っているかどうかは知りませんが、相場にはこうした思惑がある、ということが大事なわけで、多分88円辺りでロング勝負した人は藤井財務相の口先介入でドル円は上がると考えた人が多かったからじゃないでしょうか?
が、相場は逆に日本の介入を即すような仕掛けが入ることになった。
そして一瞬にして85円を割ったドル円は86円台まで戻すことになった。
ここで言いたいのは要するに短い時間帯のトレードであるのならタイミングが重要だということです。
どこで動くか?ということを予め想定していないといけない。
そして動き出してから乗っても間に合わないということもある。
だからどの時間帯に動くか?ということは事前にチェックしておく必要があるし、どういう思惑があるということを把握していないといけない、ということです。
今週、月曜、ドル円、クロス円は下に行くんじゃね?という思惑とは逆に上昇しました。
正直、金相場が市場最高値を記録したのにも関わらずこれは異常な値動きとも取れます。
が、火曜からは順調にドル円、クロス円は下がって行きます。
これが本来の流れであったはずです。
短いスパンで相場を見ると、短期筋というのは大方の予想とは逆の動きを取ったりする。
これはこれに着いて来る連中をまとめて食ってしまおうという思惑があると思います。
だから月曜というのは難しいし、またタイミング、常にチャートを確認する作業がデイトレレベルだと重要だと思うわけです。
ところが、相場とは本来の流れというものがあって、これは人工的にどうこう出来るものではない。
ドルの価値が下がるというのは、もうどうしようもないことであって上下動を繰り返しながらドル円は夏を目処に60円台を目指すでしょう。
この大きな流れをつかんでいない限り、相場で勝つには難しいと思います。
そして大きな流れをつかむには正確なファンダというものが重要になります。
米国の指標なんていうのは、どう考えてもおかしな数字が出たりする。
この辺、大きな流れを把握していると、あれ?というようなことがある。
とするとそこに何かあるんじゃなかろうか?という思考が働く。
この思考という奴こそがFXで生き残るためにもっとも重要なものだと思う次第です。
じゃ、どうすれば大きな流れをつかむことが出来るの?と思ったあなた。
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相場はドルを中心に動いている。
ということは米国を中心に相場を見ないといけない。
日本にいて正確な情報が入って来るとは思えない。
特に今は民主党叩きが激しい時期ですから、米国の入って来るニュースっていうのは当たり障りのないことが多い。
こんなものをまともに信じていて勝てるわけがない。
米国が復活するなんていうのは有り得ない。
今、米国を取り巻いている状況というのを正確に把握出来ればドルの価値がどの程度かっていうのは自ずと判断出来るでしょう。
何にしてもFXは情報戦、頭脳戦の勝負。
そこに気がつかない限り、役に立たないテクニカルや偽りのファンダで右往左往することになるだろう。
揺ぎ無い大きな流れさえつかめれば早々とは負けない。
大きな流れの中の小さい流れで勝つのは難しい。
タイミングという運も必要になる。
しかし、本来の流れさえ見つけることが出来ればFXで勝者となることもそんなに難しいことではないだろう。
取り合えず今日の動きでわかったのは、日本の介入レベルは85円ではないかな?と。
薄い相場を狙って日本得意のスムージングオペを敢行する可能性もあり。
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