最近はデジタルサイネージなる電子看板が、街のあちらこちらで見掛けるようになった。福岡市の中心部である天神地区でもソラリアステージや天神コアの前に設置してあるし、わたしの住む飯塚市にも市役所の入口横に設置してある。また、お江戸の中心をぐるりと回るJR山手線にこの秋導入される新型電車車両E235系も中吊り広告に代わってデジタルサイネージで企業PRなどを行うというから、世の中のデジタル化もさらに進んだのは間違いない。そんなデジタルサイネージが大分市のJR大分駅の北口広場にも設置された。
ご存知のように、大分駅はこの春に新たな駅ビルがオープンするなど駅周辺は大きく変貌している。当然ながら玄関口である北口、またの名を府内中央口も同様であり、そこに掲げられるデジタルサイネージは大げさに言えば、「新たなる時代を迎えた大分駅の象徴」というものであろう。駅などを利用する人たちに周辺施設の催事案内や中心部で行われるイベント、百貨店や商店街の店舗案内を92型の大画面に4Kという高精度画質というこの電子看板で表示する他、画面下にある「見る」や「食べる・買物」、「乗る」に「癒し」などの情報を検索すれば、その情報を画面に表示されたQRコードでスマートフォンやタブレット、携帯電話などのモバイル端末に取り込む事ができるなど、訪れた人に大分の中心街を回遊して長く滞在してもらうための仕掛けも取り入れられたこのデジタルサイネージであるが、これに今週の金曜日までの期間限定で、大分市の観光大使であるHKT48の指原莉乃と記念写真ができる仕掛けを組み入れたそうである。
さっしーと言えば、ここでも度々大分市の観光大使のお仕事について書いているが、大分交通の高速バス「とよのくに」のラッピング車両、通称「指原特急」はいまだに運行されているし、その車内で流された観光案内も好評であったという彼女は今回、デジタルサイネージの中でもご登場と相成った。先週水曜から10日間、画面に表示される記念撮影機能の「背景モード」8フレームとモバイル端末に搭載されたカメラによって映像を取り込む「合成モード」8フレームの計16フレームを用意したが、早速噂を聞き付けた地元のさっしー推しの方々は記念写真に収まっていた事は言うまでもない。そのうちの1人がメディアの取材に応じて次のように語ってくれた。
「知人から聞いて記念写真に来たが、期間が短いのは残念。良い試みであるが知らない方も多いので、多くの方に知ってほしいと思う」。
大分市の駅周辺総合整備課の担当者は「文化財散策ルートや市街地の施設など、市内のいろいろな場所でデジタルサイネージを利用してほしいと思う。期間限定ではあるが、大分の観光大使である指原さんとの記念撮影もできるので、この機会にぜひ利用していただきたい」と話すが、できれば大型連休もある上に再来月には福岡市内でAKBの総選挙もある。それを考えれば、10日間と言わずもっと延長をしても良いと思うし、そうなれば大分を訪れる観光客も増えると思う。できれば市の関係者にはご一考いただきたいと思うのであるが。