- 前ページ
- 次ページ
米国の大統領選挙で新たな大統領が選ばれると、日本でも大きな注目を浴びるのは言うまでもない。時には新たな大統領と同じ読みの街や人物が話題となり、バラク・フセイン・オバマ氏が大統領になった時は、福井・小浜市や長崎・雲仙市の小浜温泉が脚光を浴びたのはよく知られた事である。そして、オバマ氏の下で副大統領を務めたジョセフ・ロビネット・バイデン氏が今回の大統領選挙で勝利した時は、通称のジョー・バイデンと音読みにすれば同じという自治体の首長が肥後にいるという事で、大きな話題を呼んでいるという。
熊本・山都町の梅田穣町長、正式には「うめだ・ゆたか」と読むそうであるが、それを音読みにすれば「ばいでん・じょう」、外国式に読めばジョー・バイデンになる。インターネット上では「肥後のバイデン」として話題になり、「うまい」とか「そんな事があるのか?」、「いよっ、大統領」など様々な反応があった。梅田町長は息子の嫁からこの事実を聞かされ、親近感を持つと共に戸惑いも覚えたというが、日曜日から自宅の電話は鳴りやまず、携帯電話にも30件程着信があり、皆が「驚いた」という反応である。中には「これを機に、国内の津々浦々に名前が広がれば良い」という期待を寄せる方もいたというが、その期待は既に現実となった。
今回の1件について梅田町長は「バイデン氏が演説で『共和党も民主党も関係なく、米国国民のための政治をする』という言葉は、1人の政治家として共感したし、私も同じ思いを持って町民のためにお役に立ちたい。この機会に山都町の事を知ってもらえるように、交流などができれば良いと思う。バイデンさんに会ったら、『私は肥後のバイデン』と自己紹介をしたいし、山都町の有機野菜を食していただきたい」と語る。九州の中央部に位置し、橋からの放水で知られる通潤橋などの名所や清和文楽などの伝統芸能もあるこの人口1万3000人の町は意外なところで注目を浴びたが、町長の名を使った町おこしは現時点ではない。
五穀豊穣を願って父親が名付けた穣という名であるが、「ゆずる」などと読み間違えて誰もまともに読んでもらえず(コアな野球ファンなら、阪急ブレーブスでプレーした大橋穣と同じ名前なので、もしかしたら「ゆたか」と読む人もいるかも知れない)、「父親を恨んだ」と思った時期もあった梅田町長であるが、このように注目されるようになった事で、少しは父親に対して感謝の気持ちを抱いたのではないか?この山都町のジョー・バイデン町長への注目はしばらく続きそうである。
先週木曜日に阪神甲子園球場で行われた阪神タイガース対東京ヤクルトスワローズ戦で、スタンドのファンはめったにお目にかかれぬプレーを目にした。2回のスワローズの攻撃で、四番打者の村上宗隆が右前打で塁にでた後、立て続けに二盗に三盗、ついには本盗まで成功させる離れ業をやってのけたが、長打力が売り物の大砲が足、それも盗塁を1イニングで3つ続けて成功させて点を取った事に、ファンは「信じられない」という思いであった事は間違いない。
初回に4点を先制し、村上が打席に入るまでにさらに2点を追加して6対1でスワローズが大量にリードしていたが、二死走者なしの場面で村上は前の打席での右前への先制適時打に続き、この打席でも右前打を放った。村上はベンチからの「いけるならば、いけ」というサインを受け取り、五番の宮本丈の初球に二盗を成功させたが、タイガースの捕手梅野隆太郎は送球するのもままならなかったという。続く三盗は冷静にタイガースの先発投手の西勇輝を観察して「投手もあわてていたし、投球のテンポが単調になっていた」と判断し、六番西浦直亨の2球目に宮本と重盗を企図して見事に成功するが、足を絡めた攻撃はこれで終わらない。直後の4球目には宮本がリードを大きく取り、西勇が二塁に牽制したところを突いて村上が本塁へ走り、滑り込んで左手で本塁に触れて7点目を挙げ、宮本も三盗を成功させた。その後西浦は動揺した西勇から死球を喰らって二死一、三塁となったが、続くアルデシス・エスコバーが凡退してこの回は終わる。
セントラル・リーグの本塁打と打点のタイトルを読売ジャイアンツの岡本和真と争っている村上であるが、実は50mを走らせれば6秒1と足も速い。この3盗塁で今季は盗塁数が11個となった彼は最後の本盗について「とにかく本塁を見て走った。すごくうれしい」と語って1イニングの「完全盗塁」について喜んだが、試合は先発登板した金久保優斗が3回6失点の乱調ぶりで、後を受けた大下佑馬と星知弥がそれぞれ1回を1失点とリードを守れずに敗れてしまったというから、どべに沈む現在のスワローズを象徴する試合でもあり、快挙の村上も喜び半分といったところであろう。
ファンからは「こんなに走れる選手とは思わなかった」という声も漏れる村上であるが、彼は「打撃で飛ばすのも、走るのも身体の使い方。走るのは遅い方ではないので、良い判断ができれば盗塁はできる」と口にした。もしかしたら、将来は3割、30本塁打、30盗塁の「トリプルスリー」に加えて90打点の「完全選手」も期待できるような気がする。
勝利の一報が報じられたのは、日本では日曜日の未明であった。米国の大統領選挙は接戦が続いていたが、最終的にはバラク・フセイン・オバマ氏が大統領であった時の副大統領であったジョセフ・ロビネット・バイデン氏が過半数超の選挙人を獲得し、当選を確実にしたという。「強い米国」を訴えた対抗馬で現職のドナルド・ジョン・トランプ大統領であるが、結果的に4年で退場という事になりそうである。
今回の大統領選の争点は新型コロナウイルス対策と経済再生であったが、どちらもトランプ大統領の無策無能ぶりが際立ち、それをバイデン氏が激しく批判するという構図になった。加えて自分の気に入らない側近は次々とクビを飛ばすという身勝手ぶりや白人の邏卒が黒人の市民の生命を奪うという事件があっても、トランプ大統領は同じ白人の味方をするような物言いをするなど、黒人を含めた有色人種から総スカンを喰らうなどしたものの、反省の色などなく自分の主張を繰り返す姿に、多くの米国国民が失望を抱き、パイデン氏を支持する動きが強くなり、今回の結果につながったと言えよう。
一方でトランプ大統領は自分の敗北を認めず、悪あがきを続けている。「まだ選挙は終わっていない。不正があった」などとほざき、いくつかの州でお白州での吟味に持ち込んだそうであるが、トランプ大統領を支持する連中も力で抑え込もうと投票所を襲う計画を立て、一部は御用の筋にしょっ引かれたという。下手をすれば暴動という恐れもあるが、良識ある面々が反撃して大量粛清が行われるという見方をする向きもあると聞くから、しばらく混乱が続く可能性も高い。
今回のバイデン氏の勝利に伴い、副大統領はカマラ・デヴィ・ハリス氏が就任する事になったが、ハリス氏は初めての黒人女性の副大統領である。バイデン氏は「米国の人々が私とハリス氏を信頼してくれている事をうれしく思う。選挙が終わった今こそ、私は全ての米国人のための大統領になる」と語ったが、これまでの最高齢で就任するパイデン氏が山積する問題をどのように解決していくのか?新たな大統領のお手並み拝見である。
大分市内と国東市の大分空港を結ぶホーバークラフトの航路復活について、以前ここで取り上げたが、運営主体となる大分県が募っていた運航事業者がこのほど決まった。今回の募集にはいくつかの企業が興味を示していたが、条件として旅客船の航路事業をしている事があったために多くが断念し、最終的に唯一名乗りを挙げていた第一交通産業がそのまま選ばれたという。
福岡・北九州市が本拠である第一交通産業は国内各地でタクシー事業や不動産事業に加え、系列企業がバスの運行なども行なっているが、その1つである第一マリンサービスは琉球の那覇市と本部半島を結ぶ高速船の運航も手掛けている。大分は創業者である会長の黒土始氏が中津市の出身で、現在の大分大学の前身である国立大分経済専門学校の予科に在籍していた関係で大分市にも縁があった。ゆえにホーバークラフトの参入に名乗りを挙げた訳であるが、黒土氏は「私自身が大分の人間であり、全力を挙げて成功に向けて努力したい」と意気込む。
ホーバークラフトは事業期間が20年で、県が3隻を購入して第一交通産業に貸すという上下分離方式を取るが、第一交通産業側は大分市の中心街から西大分地区に予定しているホーバークラフト乗場までのタクシーの需要にもつながると見ている。さらにフェリー乗場を含めた周辺地区のにぎわいの創生やホーバークラフトを複数の交通機関を組み合わせて利便性を向上させるMaaSシステムの導入、そして多言語対応のタブレットを船内に設置し、乗換や観光案内などの情報も利用者に提供する事も考えているというから、それらもうれしい。
1日18往復、片道1500円の運賃で、3年後の運航開始を予定しているが、現在大分交通の特急バス「エアライナー」で半刻かかる所要時間も半分に短縮されるだけに、ホーバークラフトへの期待は高い。第一交通産業の常務である田中靖氏は「県民や観光客の利便性向上に努め、地域経済の発展に貢献できれば良い」と語り、広瀬勝貞県知事も「便利の良い空港に発展する事が重要。頼もしいパートナーを得た」と口にする。大分ホーバークラフトの第2章がいよいよ動き出した。
プロ15年、あと10勝で通算100勝であっただけに、それを前に現役に終止符を打つ事はちょっと惜しい気もする。しかし、「精密機械」と呼ばれたコントロールの良さで落合博満氏が指揮官であった時の中日ドラゴンズでエースとして君臨し、2度の最多勝利に加えて9年前には最優秀防御率と最高勝率を含めた投手三冠でその年のセントラル・リーグ制覇にも大いに貢献した吉見一起は若手の台頭などで引き際を実感し、与田剛監督にその旨を伝えていたという。今週金曜日の本拠地ナゴヤドーム最終戦は、吉見の花道を飾る試合となり、吉見は先発マウンドを踏んで東京ヤクルトスワローズの一番打者の山崎晃太朗との勝負に臨んだ。
初球は真ん中への138Km/hストレート、2球目は外角への129Km/hスライダーで2ストライクと追い込むも、3球目の外角低め、138Km/hのストレートはわずかに外れてしまう。しかし、吉見は4球目も同じコースで同じ球種、そして速さも同じ球を投げ込むと、山崎のバットは空を切って勝負は終わった。この後、吉見は集まってきた内野陣1人ひとりと抱き合った後、ドラゴンズの現在のエースである大野雄大とかつてドラゴンズに在籍したスワローズの森岡良介一軍内野守備コーチから花束を贈られ、最後はマウンドの投手板をきれいに清めてマウンドを降りる。吉見はこの花道について「このような場を用意していただき、感謝しかない。皆に支えられて15年間、プロ野球選手としての人生をまっとうする事ができた」とお礼の言葉を口にする。
残念ながら試合は延長10回にスワローズが一死走者一、三塁から廣岡大志のスクイズによる犠打で決勝点を挙げ、ドラゴンズは4対5で敗れたが、ファンは「勝利で飾れなかった事は残念であるが、良い試合。きょうの試合に出た若手(この日は根尾昂や石垣雅海が先発メンバーに名を連ねた)は吉見のようにドラゴンズの黄金期を築いてほしい」とか「先日の五十嵐亮太の花道の時はドラゴンズがスワローズに勝っているので、痛み分け」などの意見が見られた。個人的にも最後は勝利で飾ってほしかったが、そうもいかないのが勝負の世界である。とは言え、今季のドラゴンズは既に久しぶりのAクラスを決めたのであるから、良しとしよう。
吉見は来季以降、野球評論家としてネット裏から野球を見る。将来的には再びドラゴンズのユニフォームを着て後進の指導を希望しているというから、その日を楽しみにしたい。
吾峠呼世晴氏のマンガ「鬼滅の刃」のテレビアニメーションシリーズの主題歌「紅蓮華」でブレイクした歌い手のLiSAは、出身が岐阜・関市という事もあり、地元の中日ドラゴンズのファンである。現在公開中の映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の主題歌「炎」(ほむらと読む)は外野手の大島洋平の「出囃子」になるなど選手にもファンがいるLiSAが文化の日の翌日にナゴヤドームで行われた対横浜DeNAベイスターズ戦で始球式の大役を仰せつかった。
ドアラのアクセサリーを身に着け、背番号1で背中にはLiSAの名前が入ったドラゴンズのユニフォーム姿で登場したLiSAは、右打席に立ったドアラ相手にノーバウンドで球を投げ、捕手の木下拓哉のミットに収まった時は、スタンドや両球団のベンチから拍手喝采である。試合は4回にドラゴンズが平田良介や木下拓の適時打に加え、この日の先発投手である勝野昌慶の右越2点適時三塁打も飛び出して4点を先制し、主導権を握ったかに見えたが、ベイスターズも5回にネフタリ・O・ソトが25号ソロ本塁打で1点を返し、6回には一死一、二塁でホセ・セレスティーノ・ロペス・エチェバリアの12号3点本塁打で同点に追い付く。しかし、LiSAという強力な「勝利の女神」が付いたドラゴンズは、8回に高橋周平が5番手の伊勢大夢から決勝の7号ソロ本塁打で勝ち越し、最後は左腕福敬登が3者凡退に抑えて試合をものにする。
見事に「勝利の女神」の大役を果たしたLiSAは試合後のイベントでチアドラゴンズやドアラと共にCBCテレビとラジオのドラゴンズ戦中継の主題歌である「マコトシヤカ」(ちなみにこの日はCBCテレビで中継があり、LiSAもゲストとして放送席に入ったのは言うまでもない)を披露したが、試合後に「どらほー!高橋さんの本塁打、最高。すごく興奮した。これまで本拠地のナゴヤドームでない球場でドラゴンズ戦を観戦していたが、本拠地のナゴヤドームに帰ってくると声援がリアルに伝わり、『ホームに帰ってきた』と思う。選手の皆さんが勝利の女神に導いてもらった」と喜びを口にした。ファンからも「来季の開幕戦の始球式もぜひお願いしたい」という声も飛び出したが、こんなに良い結果なら開幕戦の始球式に再び登板してもらっても良かろう。
LiSAは又吉克樹やドアラらと2ショットで記念写真を撮ったそうであるが、又吉はこの日が齢30の誕生日でLiSAがファンというダヤン・ビシエド・ペレスのバットを贈った(ちなみに試合後のイベントはビシエドのユニフォームを着たというが、当のビシエドは故障で戦線離脱していた。彼女にとっては少し残念であった事であろう)。又吉は「個人的にもチーム的にも、ファンの皆様にとっても最高の結果。勝利という最高の贈り物をいただいた」と語るが、本人にとっても最高の誕生日プレゼントであったのは間違いない。
前出の大島も2安打を放って「LiSAさんのおかげで打つ事ができた」と口にするなど、LiSA効果があったドラゴンズ。この試合で8年ぶりのシーズン勝ち越しが決まった。
日本ハンドボール界のエースとして活躍する宮崎大輔は社会人や海外のリーグで活躍した後、現在は日本体育大学に入り直してハンドボールの実力や学業などを磨いているはずであった。しかし、現実は酒癖の悪さを露呈したばかりか、御内儀や子供もいるのに複数の女性に手を出すという女癖の悪さで一部では「奔放な下半身」とも呼ばれているだけでなく、現在は新体操の深瀬菜月と不義密通を働き、ご内儀の宮崎いづみ氏と別れるための吟味を公事方が行なっているという。宮崎と深瀬は現在はひとつ屋根の下で暮らしているが、その2人が愛知・名古屋市で御用の筋を巻き込む大騒動を繰り広げた。
過日、宮崎と深瀬は宮崎の姉夫婦と名古屋市内で食事をしていたそうであるが、前述したように酒を喰らえば人格が変化するこのハンドボール界の入れ墨男は、ここでも粗相をしでかしてしまう。姉夫婦と口げんかをした後に泊まっていた旅籠に深瀬と共に戻ると、今度は宮崎と深瀬が口げんかをおっ始め、挙句の果てには宮崎が深瀬の髪の毛をむしるという暴挙に出て旅籠を飛び出していった。1人になって怖くなった深瀬は「宮崎さんがいない」と110番通報をし、駆け付けた所轄の中警察署の署員はけんかの現場の状況や深瀬や姉夫婦から話を聞いたりした結果、「これは悪質極まりない」として宮崎を見つけ、お縄にする。宮崎はお調べで「髪の毛など引っ張っていない」と主張していたが、深瀬もどこからか入れ知恵されたのか、「私も髪は引っ張られていない」と口にして最終的に宮崎はお解き放ちになったという。
この騒動について巷では「痴話げんかの末に旅籠から出て行き、帰って来ないから御用の筋にいちいち電話するとはガキでもあるまいし」とか「暴力を振るわれても相手が好きなのか、事が大きくなって宮崎に振られるのが嫌で、これまでの主張を覆した」などと深瀬の行動を非難する声も多い。騒動は単なる痴話げんかで片付けられそうであるが、宮崎が在学する日体大は名前こそ挙げなかったものの、「我が大学の学生が捕縛された事は非常に遺憾にて候。追って厳しい沙汰がある事を覚悟せられたり」というコメントを出したというから、大学側も裏切られて堪忍袋の緒が切れてしまったのは間違いないと言える。
宮崎はお解き放ちになる歳、駆け付けたメディアに対して「世間を騒がせて申し訳ない。今後はこのような事がないように反省していく」と語っているが、深瀬との関係が続いている間は同じ問題がまた起こるであろう。ハンドボール界のイメージを落とした「黒いエース」に怒るファンは皆で宮崎に球をぶつけても良いのではないか?そこまでしないと、性根は変わらない。
HKT48の新たな本拠地となる常打ち小屋の「西日本シティ銀行HKT48劇場」については以前にもここで取り上げたが、霜月の文化の日の前日にいよいよ始動し、こけら落としのライブが開かれた。福岡市の福岡PayPayドームや大型商業施設のMARK IS福岡ももちに隣接する娯楽施設のBOSS E.ZO FUKUOKAの1階にできたこの小屋は48プロジェクトのユニットの常打ち小屋の中で唯一命名権によるスポンサーがが入ったが、これに伴ってHKTがKBCラジオ(九州朝日放送)でパーソナリティを担当する「HKT48ラジオ聴かナイト!」も西日本シティ銀行がスポンサーとなり、「西日本シティ銀行Presents HKT48ラジオ聴かナイト!」とタイトルが変わった。
こけら落としのライブはデビュー曲の「スキ!スキ!スキップ」から始まり、「桜、みんなで食べた」や「控えめI LOVE YOU!」(この曲が発売された日には、LinQ「ウエッサイ!!ガッサイ!!」やHR「希望の蕾」という福岡を拠点にするアイドルユニットのシングルが同時に発売となり、いずれもチャートの上位を占めるという快挙を成し遂げた)、最新シングルの「3-2」(ファンへのお披露目は初めてであった)や「HKT48」など16曲を披露したが、登場した48人のメンバーの中には感極まって泣き出す者もいたという。また、HKT48の歌詞は多少手直しされ、「♪愛しのHAKATAはBOSS E.ZO」となったし、「♪天神コアはそこ」は天神地区がいわゆる天神ビッグバンでの再開発の関係もあって「♪博多マルイはそこ」と変わった。HKTが結成されて10年近いが、その間に福岡の街も変貌を遂げた事が歌詞からでもわかる。
現在のメンバーは1期生から5期生(5期はすべて研究生)で構成されているが、現在のMARK ISの場所にあったホークスタウンのHKT劇場をを実際に知るのは初期メンバーが主であった。田島芽瑠は「私たちはお家に帰ってきて『ただいま』という気持ち。けれども最近入ったメンバーは『専用の小屋はこんな感じなのか』という社会科見学みたいな感じになっている」と語るが、最近HKTのファンになった方々も同じ思いであるのは間違いない。これから新たな本拠地になるこの小屋をメンバーとスタッフ、そしてファンが一緒になって育てていかねばならないし、松岡菜摘がライブ中に話していた「これからこのHKT劇場から多くの人を笑顔にしていければ良い」という言葉を常に現実にしていくためにも、メンバーが最高のパフォーマンスを見せていってほしいと思う。
コロナ感染を防ぐため、当面は300人収容のところを4割程度に抑えていくそうであるが、それでも常設小屋でのライブができて良かった。今後は同じBOSS E.ZO FUKUOKA内にあるよしもと福岡 大和証券/CONNECT劇場を拠点にする吉本興業福岡事務所や施設を運営する福岡ソフトバンクホークスとのコラボレーションも予想されるので、それも楽しみにしたい。
先週月曜日、昼九つ前に福岡市内で駐車違反の乗用車が停まっているのを、所轄の南警察署のパトカーが見つけた。邏卒は車に乗っていた若い男が何やら包みを隠す素振りをしていたのを見逃さず、調べてみるとその中身がご禁制の大麻であった事から、男を即刻お縄にして本署までしょっ引いていく。お調べで「自分で吸うために持っていた」と白状した男の名は、熊本市内の大学に通う藤本一喜というが、実は藤本の父親は熊本市を拠点に福岡でも活動するタレントの藤本一精であった。
一喜がクスリで町方のお世話になったという一報を真っ先に流したのは九州朝日放送(KBC)であるが、実はKBCは父親の一精がこれまでレギュラー番組を持っていなかった唯一の在福局である。他の局は報道を控えた中、しがらみのないKBCの報道クルーから取材を受けた一精は「関係者の皆様に申し訳なく思う。本当に残念でならない。もう未成年でなく、立派な大人。反省してもらいたい」と語ったが、まさか自分の息子がこのような大それた行動を起こそうとは夢にも思わなかったであろう。一精はその後息子と会って話をしたそうで、インスタグラムには「ご迷惑をおかけして本当に申し訳ない。これからは親子共々、ご心配をかけた恩返しができるように精進していく」という旨の謝罪の言葉を載せている。
インターネット上では「藤本一精は息子がいたのか」とか「地元の人間ながら、笑えない話」、「お父さんはがんばっているのに、愕然となった」とか「今回の報を聞いて、悲しい上に腹立たしくなった」などの声が飛び交い、中には「藤本一精、終わったな」と口にする者もいたという。しかし、一精は仕事の関係の方々からも温かい言葉をもらってレギュラー番組も続けていけるようになったというから、その点は不幸中の幸いと言えるし、一精のファンもまずはひと安心といったところではないか?
齢3つの時からダンスを始めたという一喜はヒップホップやブレイクダンスなどで数々の賞を獲得しており、高校や大学では学校などから優秀な活躍をした者への表彰も受けている。そんな上昇の一途でつまづいてしまい、一喜は父親をはじめ、多くの方に迷惑をかけてしまった。今後はやってしまった過ちとしっかり向き合って猛省してほしいと思う。